もっきりで最高にごきげんな夜

函館人なら「もっきり」でしょ

探し求めていた酒飲みの聖地がここにあった
○澤酒店 ここは酒飲みのエルサレム 約束の地

定刻に仕事が終わらない金曜の夜。
しかもジェイソンが跋扈しそうな13日。
ワタシはとうとう、ファイナルアンサーな酒場と巡り逢ってしまった。
しかもマイホームタウン函館で。
いわゆる青い鳥ってやつでしょうか。
幸せは灯台もと暗しって、あれです。
先日、東京の立ち飲み屋2軒を訪れて、こんな店いいな、あったらいいな。
でも函館にあるわけないしね、などと思っていた矢先だったので、本当に驚いた。
やるな○澤酒店。

そもそもはシェルバーがお目当てだったのだが

貝焼き3種盛り プリプリの牡蠣が超絶美味
貝焼き3種盛り プリプリの牡蠣が超絶美味

シェルバー、つまり貝と酒を供する店である
名前はひらがなで「○○○○」。
キューティーハニーの名字と言えばわかるだろう。
ニューヨークのオイスターバーを模したのか、なかなか洒落たコンセプトで好感が持てる。
シェルだから2枚貝がメインというか、サザエやツブ、アンモナイトのような巻き貝は対象外。
確かに、メニューにアンモナイトはない。

安ければ良い店だと思う

お通しのおでん400円
お通しのおでん400円

この店、なかなかの盛況ぶりである。
小さなカウンター内では二人のスタッフがフル稼働。
てきぱきした仕事ぶりと、愛想の良さが相まって、とても心地の良い空間となっている。
ついつい財布の紐も緩みがちなのだが、残念ながらというか、それが狙いなのだろうが、料金がやや高い。

ちょっとハイソな枝豆
ちょっとセレブ?な枝豆

まず酒が高い。
次に貝類が高い。
シェルバーのメインは貝と酒だから、この店のコンセプトに従うと、かなりコスパの悪い飲食というアウトプットになってしまう。
焼き串は2本で250円と、割とリーズナブルなのだが、シェルバーで焼き鳥?アスパラのベーコン巻き?
それはないだろうと思うのだが、財布の紐を締めようとすると、そういう選択肢にならざるを得ない。
しかも、そんなお得なメニューは早々に売り切れ。
それが戦略だとしたら、なんだか切ないぞ、○さ○ぎハニー。
というわけで、酒2杯を飲み終えたところで早々に退散を決め込む。
酒一杯と肴2品(うち一品はお通し)で済ますのが正しい飲み方なんだろう。

齢を重ね運命の地へ

かくして、究極の一杯を求める流浪の民は、聖地○澤酒店に辿り着くのであった。
その桃源郷ぶりを、まずは見て欲しい。

トレビアンなイカ刺し600円 3人前ほどのボリューム 
新鮮なイカ刺し600円 3人前ほどのボリューム トレビアン
しめ鯖200円 すごく安い
しめ鯖350円 笑っちゃう美味しさ
自家製の塩辛 実に味わい深い
自家製の塩辛150円 実に味わい深い というか安すぎるだろう
バタピー65円 なんだこの価格は
バタピー65円 なんだこの価格は
サバの水煮缶350円 大量のワサビが抜群に合う!
サバの水煮缶350円 その1/3くらい 大量のワサビが抜群の効果!
皆、お品書きを夢中で眺める 酒飲み至福の時
酒飲み、お品書きを夢中で眺める 至福の時
ホワイトボードに書かれた品書き ここが天国である証左
ホワイトボードに書かれた品書き ここが天国である証左
魅惑の缶詰と店主 酒飲み万歳
魅惑の缶詰と店主 酒飲み万歳
現役で活躍するカセットデッキ 井上陽水が流れていた
現役で活躍するカセットデッキ 井上陽水が流れていた

良い店だ。
函館にこんな店があるとは知らなかった。
なんで知らなかったのか、知る由もないが、これで札幌や東京、あまっさえ海の向こうで飲み食いする必要性は随分と減った思う。

また今度来よう。
というか、明日にでも行きたいくらいだ。
本当に良い店に巡り逢った。
Sさんには感謝感謝、おまけにもうひとつ感謝だな。

なお、昨今、酒屋の立ち飲みスペースのことを「角打ち」などと称しているようだが、東北、函館では「もっきり」という呼称が正しいというか由緒正しい。
ワタシにとって「角打ち」と言う言葉は大沼のブラックバスに等しい。
つまり外来種だ。
函館人なら「もっきり」と呼ぶべきだ。
知らないことを恥じる必要はないが、知ってしまったら郷に入って沿ってみるべき。
もっきりワンダフル。
人はパンのみにて生きるにあらず。
だから人生、もっともっきりしよう。

ミラノへの道1 函館〜成田編

函館空港2F出発ロビーで搭乗待ち。
家を出ておよそ2時間が経過した。
思った以上に、時間がかかっている。

今回の旅の起点 超快晴のバス停
今回の旅の起点 超快晴のバス停

今回、家からバスを乗り継いで空港までやってきた。
実に10年ぶりじゃないだろうか。
車なら20分ほどの距離を、1時間20分ほどかけて、のんびりと到着。
荷物が多いのでそれなりに移動は大変だが、実際に歩く距離はさほどでもない。
歩く時間より、むしろ、バス待ちの時間の方が長かった。
なにしろ来ないのだ、函館バスが、とびっこが。

「とびっこ」の車内 スーツケースの女性も羽田行き
「とびっこ」の車内 スーツケースの女性も羽田行き

まあ、ともあれ、今、こうして出発ロビーで搭乗便を待っている。
時間はかかったが、余裕で到着してるわけだし、何より、410円ぽっちで移動できたのだ。
浮いたお金は食事に回そう。

今日の函館は超快晴。
この季節にしては暖かいというか、日差しを浴びると暑い。
半袖シャツに薄手のジャケットに帽子といういでたちだが、はっきり言って半袖シャツだけでよかった。
この季節の旅行、寒暖差と地域差があるんで、けっこう面倒なんだよね。

今12:00になった。
到着した時は比較的閑散としていたロビーだが、けっこうな人数が集まってきた。
皆、羽田行きのANA待ちだ。

個人旅行の中国人が随分と目立つことに気づく。
考えてみると、前回利用したのが2014年だから、けっこうな時間が経っている。
時代も変わるはずだ。

目の前に、京急の券売機がある。
今のうちにチケットを買っておくことにする。
羽田からは京急・京成線で成田へ向かう予定。
費用は1440円。
リムジンバスの40%ほどと超安上がり。
時間もさほど変わらない。
ただ、旅情とは無縁の通勤電車。
ロングシートに揺られていると、なんだか仕事帰りの気分になってくる。
成田のホテルに着いたら、まずはビールだな。

はじめての空弁

定刻より20分ほど遅れて離陸。
接続予定の電車に、もしかしたら間に合わないかもしれない。
とりあえず心の中でANAのバカヤローとつぶやく。
窓の外は相変わらずの超快晴。
こんなにも晴れ渡ったテイクオフは久しぶりだ。

函館湾がくっきりと見える
函館湾がくっきりと見える

シートベルト着用サインがきえたところでランチタイム。
さきほど空港で買った「函館弁当」を取り出してトレイに置く。
初めての空弁というか、実は、機内で「箸を使う」こと自体が初めてである。
ナイフとフォークばかりだったのでけっこう新鮮。
弁当もなかなかの見栄えで、否が応でもテンションがあがる。

本日の初ヒット「函館弁当」

函館弁当780円税込
函館弁当780円税込

ラベルには「北海道産つぶ煮」「甘納豆赤飯」「松前漬」「かに炊き込みご飯」とあるが、ご覧のとおり、ラインナップはそれに留まらない。
「小ぶりのだし巻き卵2片」「鶏の照り焼き」「鮭の塩焼き」「真薯の揚げ物?」「梅干し白飯」と、なかなかバラエティに富んでいる。
特筆すべきは味付け。
弁当としては珍しく、全体的にやや薄めの味つけで、素材の良し悪しがはっきりわかる塩加減が絶妙。
鮭(鱒?)は一切クセがなく、ふっくら柔らか。
だし巻き卵は、控えめな甘さと、ほんのりと広がる旨味が好バランス。
松前漬けも、ほどよく塩味控えめで、素材の味が十分楽しめる。
三種のご飯も、それぞれ違った食感と味付けが楽しい。
惜しむらくは、やや磯臭さが目立ったつぶ煮だが、それを差っ引いても十分に満足できる内容である。
実はイトーヨーカ堂謹製の税込780円。
我が出費に悔いなし。
人生初の空弁は、思わぬ形で、本日初ヒットとなった。

あと、エコノミーシートで箸を使うって、意外と難しいことが初めて分かった。

とても美味しくいただきました 量も丁度良いです
味よし、量も丁度よし ごちそうさまでした

バルの続きは横丁で

満足のうちに終わった2017年秋バルだが、俺たちの夜はこれからだ、な飲兵衛4人。酒を求めて大門横丁に辿り着いた。

大門横丁もけっこうな賑わい
大門横丁もけっこうな賑わい

当初、お目当てにしていたシェルバー「きさらぎ」は残念ながら休み。
ならばということで「杉の子」を目指したものの、ここもまた休み。
必然的に、大門横丁に流れ着いたわけだが、ざっと見渡した限り、どこもそこそこの賑わいで、特にオープン席はどこにも空きが見当たらない。
というわけで、ぐるっと一回りしたところで、空きを発見。
しかもビール半額!
Kさんの目がキラリと光ったような気がした。
はい、ここにしましょう。

というわけで串揚げ屋でセカンドステージ開始

「ビール半額」につられ、串揚げ屋のオープン席に陣取る
「ビール半額」につられ、串揚げ屋のオープン席に陣取る
何を置いても、まず生でしょ
何を置いても、まず生でしょ

串揚げというのは、具材を串に刺して、衣をつけて、油で揚げたもの。
なんてことは分かっているのだが、最初分からなかったのが注文のルール。
一種類のネタを、最低2つ注文するのが、ここのしきたりらしい。
たとえば茄子を食べたいとすると、最低でも茄子100円×2=200円をオーダーしなければいけないのだが、一人で茄子を200円分オーダーする必要はなく、誰かのオーダーと合わせて200円以上であれば良いと言うことだが、そんな細けーことどうでもいいんだよ。おれは茄子を食いたいんだ、茄子出せ!
という感じで和気藹々と注文を告げ、揚げ物ができるまで、生ビールで乾杯することにする。
ビール一杯250円。
最初だけとはいえ、やっぱり安い。
まずは乾杯!
この時点で、19時45分。
夜はこれからだが、気分はすでに二次会である。

串揚げ屋なら、やっぱ串揚げでしょ
串揚げ屋なら、やっぱ串揚げでしょ

美味い、しかも安い、ただし遅い

さて、串揚げの店なので、串揚げの感想を。
実はワタシ、コテコテの大阪ルールの串揚げは初めてである。
ソースの二度付け禁止など、実際にお目にかかったこともない。
なので、比較のしようがないのだが、印象を順に述べるなら、
「安い」「美味い」「軽い」「遅い」という感じだろうか。
写真で大体1400円くらい、一本平均150円くらいだろうか。
一刺しは小さいが、揚げ物ということもあって、見かけより食べ応えがある。
衣は薄めで、カリッというよりサクッという感じ。
思ったよりもずっと油っぽくないので、食べ過ぎても、腹への負担は少なそう。
なんというか、つまみというより、おやつと言った方がいいほどライトな食感である。
ただし、出てくるのは遅い。
混んでるからそうなのだろうが、注文後20分というのは、いささか遅すぎるのではないだろうか。
おかげでビール追加してしまったではないか。
あ、そういう作戦か。
なら仕方がないな。

酔っ払ったので自撮りをしてみる
酔っ払ったので自撮りをしてみる
俺たちの夜はこれからだ、な感じ
俺たちの夜はこれからだ、な感じ

その後、何串か追加注文したところで、急にあたりが冷え込んできた。
先ほどまでの仄暖かさや何処へで、晩夏がいきなり中秋になったくらいの冷涼さに、たまらず、どこか中飲みできる店を求めて、再び彷徨い始める飲兵衛4人であった。
さようなら串揚げ屋さん。
店の名前、最後まで分からなかったけど、まあいいや。
この時点で時刻は9時10分くらい。
気分はすでにラストステージだが、ほんと、今宵は夜が更けるのが遅い。

そして約束の地、ショットバーへ

さらに酒を求めてショットバーへ
さらに酒を求めてショットバーへ

本日の終着、約束の地ショットバーである。
かなり酔っ払ってきてるので、店の名前がわからない。
知ろうとする気持すらない。
飲めればいい。
ただそれだけで、Sさんに誘われるまま入ったショットバーだが、なんだかスターシップというか、ジャミロクワイっぽい店というのが第一印象。
何を言ってるのか自分でも分からないが、酔っ払いのことだから、分からなくても別に問題はない。
特筆すべきはその安さ。
1杯オール500円でノーチャージ。
2n杯飲んだら1000円、2000円、4000円…
2n-1杯なら500円、1500円、2500円…
安い。
こんな安くて雰囲気の良い店、長続きするはずがない。
潰れないうちに、また訪れよう。

最初はグレンフィディック、次はこのピーチをオーダー
2杯目はピーチ シロップのように甘い ビールを頼んだのが言わずもがなのKさん

結局、スコッチ(グレンフィディック)とピーチ(リキュール?)を頼んで,この日は打ち止め。
他の飲兵衛たちも、それぞれ2杯頼んだところで終了。
一人1000円という驚異的な安さで、2017年秋バル最後のステージを締めくくった。
かかった費用はバル、串揚げ、ショットバートータルで6,000円くらい。
信じられないくらいにリーズナブル、マーベラスである。

時刻は23時ちょっと前。
始めたのが16時半頃だから、7時間に渡って飲み食いしていたことになる。
その割にヘベレケになっていないあたりが節度というか年の功というか年のせいだろう。
ともあれ、楽しい時間だった。
夕刻までの、長袖では汗ばむほどだった街も、夜ともなれば、すっかりと冷えこみ、長袖一枚では寒さを感じるほどとなった。
晩夏のようだと思っていたが、なるほど、秋バルはやっぱり秋である。

今日のような飲み方、案外と悪くないもんだ。
来年、縁があれば、このメンツで、また訪ねて見たいと思う。

Kさん、やっぱり最後までビールだったな。

函館西部地区 2017年秋バル

9月10日、日曜日、秋のバルに出かけてきた。
函館旧市街、西部地区の70店舗が参加する、ちょっとした一大イベントだ。
昨今では、大門バル、五稜郭バルなども開催されるようになったが、ここが「本家バル街」。
スペインレストラン「バスク」の深谷オーナーシェフの提唱で始まり、今回が28回目となる。
考えてみれば、けっこうな歴史というか実績だ。
最初は、こんなに長続きするとは思っていなかった。
いささか感慨深くもある。
とはいえ、今回のバル街には不満がなかったではない。
というより、はっきりと不満があった。

2017年バル街 夕暮れのラコンチャ
2017年バル街 夕暮れのラ・コンチャ

日曜日開催?行くわけないでしょ!

そう、今回はなんと日曜日開催。
翌日は仕事だ。
(本来なら、だけど)
家事や煮玉子の仕込み、趣味(仕事の延長?)のHP制作に勤しみ、その後、温泉でまったりと湯に浸かり、明日への鋭気を養うのが日曜日のルーチンだ。
なので、当初Sさんに誘われたときは、ソッコーで断った。
誘ってくれた当人にしても、行く気満々とは言えない状態で、「行きますかぁ~?」と、例の口調で最初から疑問形のお誘い。
いくわけないすよね、ってな感じだ。
それが、急転直下、なんで行くことになったのか…。
まあ、それはおいおい語るとして、まずは一軒目から紹介。
今回の参加メンバーはSさん(♂)、Kさん(♀)、Tさん(♂)、そしてワタシの、飲兵衛4名である。

2017秋バル一軒目「ピアット」

一軒目「ピアット」 名前からしてイタリアン
一軒目「ピアット」 名前からしてイタリアン

正直言って、「ピアット」にはまったく期待していなかった。
日曜バルだから早めに行こう、明るいうちから飲みまくろうという妙なテンションでスタートしたものの、開いている店がかなり限られていることが判明。
17時前からやっている店の中で、我々の進行ルート上にあって、良さげなスポットというと、ここくらいしかなかったのであるが…。

期待していなかった分を差し引いても「当たり」

「ピアット」のピンチョスとビール
「ピアット」のピンチョスとビール けっこうなボリュームが嬉しい

普通、バル街のピンチョスと言ったら、ちんまりとしたつまみ三品程度が、皿の上に、たっぷりとしたマージンで並んでいて、やたら皿のスペースだけ取っているシロモノってのが常だが、「ピアット」のそれは、けっこうなボリュームの、食べ応えのある「一皿」だった。
皿自体食えるし。
ちょっとした昼食くらいの量がある。
腹ペコだった我々にとって、実に嬉しい「誤算」となった。
なお、写真のパスタだが、盛り付けられているのは紙の皿ではなく、ピザ風の生地。
なんと、ある程度パスタを食べたら、あとはカルツォーネというかクレープのようにくるっと巻いて、丸ごといただける。
実にナイスな心配り、かつ腹づもり。
ビバ・ピアットである。
グラタンが熱々だったら、申し分なかったろうが、大当たりの一軒目に、大満足の4人だった。

暮れなずむテラスで飲むビール  最高に美味い
西日があたるテラスでビールとつまみをいただく 実に気分がいい

二軒目「はこだてビール」

本当は「MARUSEN」が目当てだったのだが、予想に違わず大行列。
なんでいつもこんなに混むのか訝しみつつ、行列を横目に通過、とりあえず次の一杯、一皿を求めて歩を進める。

カフェ「MARUSEN」まえの行列
カフェ「MARUSEN」まえの行列 恒例の光景

はこだてビールだが、正直言って、ピンチョスには、あまりパッとした印象がない。
なんというか、食べた瞬間に記憶の迷宮に捨て置かれるような味というか。
ビジュアルといえば、なんだかスーパーの惣菜然としていたような記憶しかないし。
ただ、ビールは美味かった。
「はこだてビール」なので当然と言えば当然なのだが。

新商品「コーヒービール」のプロモーション
新商品「コーヒービール」のプロモーション

到着早々、目に飛び込んで来たのは、取扱いの大きな「コーヒービール」。
なんでも、売り出し中の新商品らしい。
おすすめですという言葉に、へーどれどれってな軽いノリで、全員こいつをオーダー。
それが、とんでもないシロモノであることなど知るよしもなく…。

コーヒービール すごく不味い
コーヒービール 不味い 二度と飲みたくない
塩タン 味は悪くないがスーパーの惣菜を食べている気分
塩タン 味は悪くないがスーパーの惣菜を食べている気分
ハムとパプリカのマリネ まるでスーパーの…以下略
ハムとパプリカのマリネ 味は悪くないがまるで…以下略

大いに期待してコーヒービールを口にした我々だが、口に含んだ刹那、全員が沈黙という海の底に沈んでしまった。
不味い。
不味いとしか言いようがない。
ルートビアから甘さと香りを取り除いた残滓に、無糖の缶コーヒーをぶっ込んだような味がする。
それに苦い。
苦いとしか言いようがない。
コーヒーの苦さとビールの苦さがタッグを組んでラリアットを仕掛けてくる。
容赦ねー。
それにピンチョス。
ピンチョス?
君、ピンチョスだよね。

う~ん、二軒目は選択ミスだったか。
それでも、全員、なんとか不気味なクスリっぽい濃褐色の液体を飲み干したのがエライ。
もしかしたら、我々は、はこだてビール黒歴史の生誕に立ち会ったのかもしれない。
なんだかベツレヘムの四賢人だな。
そう思うことにしよう。
あ、一人多いか。

普通のビールにすれば良かったと思いつつ退散
普通のビールにすれば良かったと思いつつ退散

三軒目「ラコンチャ」

三軒目にえらんだのは「ラ・コンチャ」。
はこだてバル街を提唱した、言わずと知れた深谷シェフ経営のスペインレストラン「バスク」。
その姉妹店だ。
事実上、はこだてバル街発祥の店と言っていいだろう。
などと、偉そうに語っているが、実は、ラ・コンチャに一度も入ったことがない。
過去2回ほど予約を入れたことがあるが、いずれも満席ということで断られた、因縁の店でもある。(バスクには大昔に行ったことがある。)

函館バル発祥の店「ラコンチャ」の夕暮れ
函館バルゆかりの店「ラコンチャ」の夕暮れ けっこうな賑わい

まずは飲み物。
一人を除いてサングリアをオーダー。
スペインと言ったらサングリアでしょ、という呼びかけにも、揺らぐことなくビール。
彼女は常にビール、とにかくビール、いつでもビール。
安定のKさんなのである。

まあ、ともあれ乾杯。
うん、サングリアを選んで正解。
さっぱりと甘く、フルーツの酸味が口の中で爽やかに弾ける。
美味い。

ビールしか頼まないKさんを除きサングリアで乾杯 常に安定のKさんである
一人を除きサングリアで乾杯 彼女はいつもビールどこでもビールつねにビールなのである
「本場」のピンチョス 味も量もちょっと物足りなかった
「本場」のピンチョス 味も量もちょっと物足りなかった

ピンチョスは…う~ん、クリームコロッケはいいんだが、鮟鱇のジュレがちょっと生臭くてイマイチ。
量も少なめで、ちょっと期待外れかな。
バル街始まりの店ということで、期待値を上げすぎたのかも知れない。
サングリアの味と、店内の雰囲気は素敵なんだけどね。

立ち飲み立ち食いは本場のスタイル 客の回転の速いこと
立ち飲み立ち食いは本場のスタイル 客の回転の速いこと

三軒目は、まあ普通に楽しめたということで良しとしよう。

四軒目「パザール・バザール」

「ラ・コンチャ」の次に選んだのが十二軒坂のトルコカフェ「パザール・バザール」。
あれ、「バザール・パザール」だっけ?
バザールは市場、パザールはトルコ語で市場。
だから日本語にすると「市場市場」となる。
市場の市場である。
よく考えると、わけがわからない。

夕闇に沈み行く「パザール・バザール」
夕闇に沈み行く「パザール・バザール」

「パザール・バザール」はワタシが押した店。
おすすめはやはりケバブとトルコビール「エフェス」だろう。

「パザール・バザール」は、四年前のイスタンブール旅行の際、いろいろ情報を教えてくれた店でもある。
当然、イスタンブールというかトルコには詳しくて、ケバブの味は、正直行って本場のそこらの店よりずっと美味いと思う。
ビールがエフェスというのも嬉しい。
イスタンブールでビラ(ビールのこと)と言えばイコール「エフェス」。
軽やかでさっぱり目の味は日本人好みかも知れない。
ガラタ橋のレストランで、サバサンドを食べながら飲むのにぴったりの味だ。

「パザール・バザール」の二階席 トルコしている
「パザール・バザール」の二階席 トルコしている

ピンチョスの「ケバブサンド」は、見かけとは裏腹のボリューミーな一品で、袋から出すや否や、中に詰まった、たっぷりのドネルケバブが決壊。フォトジェニックとは真逆の様相を呈してしまったため、写真は撮らなかったが、味はまさにイスタンブール。タクシム広場近くのケバブ店のそれより間違いなく美味しかった。

五軒目「久留葉」

石畳に、灯りが美しく映える
石畳に、灯りが美しく映える 久留葉は左

なんだか、かんだか飲んで食べているうちに、とうとう最後の店となってしまった。
けっこう飲んだし、腹もくちくなってきた。
飲兵衛4名全員、そこそこに出来上がりつつある。
ラストステージはさっぱりとしたものがいい、酒なら日本酒なんかがいい。
ということで大三元坂にある、蕎麦彩彩「久留葉」を目指す。

とはいえ、ラストと言いつつ、この時点でまだ18時45分。
そろそろ宵の口の気分でいたが、とんでもない。
宵の口の入口の前にすら立っていなかった。
夜は始まったばかりなのである。

それにしても、熱すぎず寒すぎず。
ほろ酔いで歩くにはちょうど良い。
軽いジャケットひとつで石畳を行けば、心地よい風が頬をそよぐ。
実にいい気分。
実にいい飲兵衛日和。
澄んだ夜空で、月のやつ、笑ってやがる。

蕎麦彩彩「久留葉」の仄暗いアプローチ
蕎麦彩彩「久留葉」の仄暗いアプローチ
甘口の酒 蕎麦と一緒に飲むのに最適だろう
甘口の酒 蕎麦と一緒に飲むのに最適だろう
ピンチョス三種 鶏肉のコンフィ?が美味
ピンチョス三種 鶏肉のコンフィ?が美味

人気店だけあって、「久留葉」もけっこうな賑わいである。
ちょっと狭い店内で、杯を傾け、甘口の日本酒をちびりちびりと、喉に流し込む。
あ、俺、今、ちょっと酔っ払ってる。
いい加減で、酒が回ってきた。
腹もちょうど良い感じだし、飲兵衛4人でまったりと、今日はいいバル日和だなあ。

五軒目を終えてゴール…とはならなかった

と、そこで終わっておけばいいのに、それじゃ飲み足りないのが飲兵衛というもの。
時刻はまだ19時半。
夜はこれからである。
といいうわけで、バルチケットを使い果たした飲兵衛どもは、次なる店を、酒を求めて大門に繰り出すのであった。

市電で大門を目指す
市電で大門を目指す

函館グルメサーカスに行ってきた2017

午後、初秋を飾るに相応しい、青く晴れ渡った空に誘われ、チャリでグルメサーカスに向かった。
目当てが特にあったわけでもなく、ただ何となくフラフラと。
夏の名残が色濃い街を眺めながら。
が、それがかえって良かったのかも知れない。
少しだけだが、いつもより楽しい時間を過ごすことできた

13時半頃、会場到着早々、行列と遭遇。
なんだろうと思ったら、シャシリク(ロシアの串焼き)を待つ人々だった。
主催はユジノサハリンスク市(日本ユーラシア協会函館地方支部)。
行列といっても10人ほどだが、例年、行列ができたという記憶が、ワタシにはない。
美味いものにありつける予感がビンビンだ。
ためらうことなく行列最後部に並ぶ。

炭火にあぶられるチャシリク
炭火にあぶられるチャシリク いい匂い
チャシリクを焼く香ばしい煙があたり一面に立ちこめる
香ばしい煙が漂ってくる 早く食べたい
チャリシリク一串600円税込
チャリシリク一串600円税込 ガーリックの風味が食欲そそる。

このチャシリク、味もボリュームも納得の一品だった。
ガーリックの利いたタレに漬け込んだ赤身肉。
霜降りの対極に位置する部位だが、ワタシ的にはこっちのほうが好きだ。
適度な噛み応えと、染み出る肉汁のアクションが小気味よい。
あ、今オレ、肉食ってる!的なエネルギーが全身に降り注がれる。
ビバたんぱく質!

撮影場所に難儀していたワタシに、快く相席を申し出てくれた男性の後ろ姿
撮影場所に難儀していたワタシに、快く相席を申し出てくれた男性の後ろ姿
なんだかゴージャスなご婦人
なんだかゴージャスなご婦人
二軒目は長崎 豚の角煮まん
二軒目は長崎 豚の角煮まん
デルモっぽい角煮まんレディ 可愛い 顔小さい、
デルモっぽい角煮まんレディ 可愛い
豚の角煮マンのプロモーション活動
豚の角煮まん プロモーション活動の裏側
豚の角煮まん400円 ホロホロ・トロトロの角煮とシンプルな饅頭生地のコラボが美味
ホロホロ・トロトロの角煮とシンプルな饅頭生地のコラボが美味
函館グルメサーカス2017 グリーベルト会場の賑わい
2017函館グルメサーカス グリーンベルト会場 今年も大いに賑わう
食べたいものは大概売り切れという法則
焼き鯖棒寿司 食べたいものは大概売り切れという法則
「ポルコ」前のミニバー
「ポルコ」前のミニバー
会場近くの老舗のやきそば店「まるきん」
会場近くの老舗やきそば店「まるきん」 そこそこに繁盛の様子
帰路、謎物件に出会う チャリ撮りの醍醐味
帰路、謎物件に出会う チャリ撮りの醍醐味
誰がなぜ? 不思議だ
誰がなぜ? 良く分からないままシャッターを切る
シュウェットカカオ付近で事故に遭遇する
シュウェットカカオ付近で事故に遭遇する
消火栓にぶつかった模様
消火栓にぶつかった模様

函館グルメサーカスに行って来た

2013年秋、函館グルメサーカス。多くの客でにぎわうグリーンベルト会場。
2013年秋の函館グルメサーカス グリーンベルト会場は多くの客でにぎわっていた

函館グルメサーカスとやらへ行って来た。
最初はさほど興味が無かったのだが、黒石つゆ焼きそばが出ていると知り気持が動く。

昨年、黒石で食べて以来、機会があればまた食べてみたいと思っていたのだ。
ちょうど中島町の某病院と、駅前の無印良品に用事があったこともあり、久しぶりにチャリで大門に向かうワタシであった。

函館グルメサーカス。
函館市と道新が主催ということで、過去の例を鑑み、あまり期待はしていなかったのだが、いや、大した盛況ぶりである。
「完売」の張り紙が目立つのは、想像を遥かに超える客の入りだったからだろうか。
それとも…。まあ、そういうことにしておこう。それはともかく、一部の店は長蛇の列だ。
決してありきたりの比喩ではなく、本当に蛇のように列がウネウネと伸びている。
筆頭は「気仙沼ホルモン」で、距離はおおよそ30m、時間にすれば30分ほどだろうか。
そして、黒石つゆ焼きそばにもまた行列が…。

なぜだか長蛇の列の「青森揚げ」。
その影になってよく見えないが、黒石つゆ焼きそばにもそれなりの行列が。
さほどの長さではないが一応は長蛇、時間にすれば10分ほどだろうか。
最後尾に並んで、一年ぶりの再開を待つことにする。それにしても暑い。
風は秋なのだが、陽差しは夏。
気温は25℃程度なのだが、風がなく、黙っていると肌がジリジリと焼け、汗がジワジワと噴き出してくる。
こんな状態で「つゆ焼きそば」は、いかにも暑苦しいのだが、初志貫徹で忍耐強く並び続けた…のだが、一分も経たずに戦線を離脱、三つ隣の「青森みそカレー牛乳ラーメン」前の列に並ぶ。

青森名物 「味噌カレー牛乳ラーメン」 思ったよりあっさりとして美味
青森名物 「味噌カレー牛乳ラーメン」 思ったよりあっさりとして美味

みそカレー牛乳ラーメンを選んだ理由は特にない。
あえて言えば、太陽がまぶしかったから。
照りつける陽差しの下で食す熱々のみそカレー牛乳ラーメン。
その不条理さは、ムルソーがアルジェリアの太陽の下で感じた「世界の捻れ」そのものだ。

いや、一番の理由は列が短かったからだが…。

ブルーインパルスがやって来た

函館湾上空を行くブルーインパルス
函館湾上空を行くブルーインパルス 本番飛行は中止 これが最初で最後になった

北の空から【青い衝撃】がやってきた。

一日目はリハーサルだからだろうか。
割とあっさり帰って行った。

夏が通り過ぎてゆく

水たまりの上にポツンと浮かぶブランコ
水たまりの上にポツンと浮かぶブランコ

世間は夏だというが、いったいどこが夏なんだ?
きっとこのまま通り過ぎていくんだろう。でも、近頃じゃそれも悪くないと思っている。

雨上がりの公園 遊ぶ人もいない滑り台
雨上がりの公園 遊ぶ人もいない滑り台