渡島総合振興局のカレー

2年3ヶ月ぶりの外食カレーライスの価値は

2018年1月15日。
本日の昼メシは渡島支庁の食堂のチキンカレー。
ミニサラダ付き720kcal塩分4.5gの400円税込である。

渡島総合振興局食堂のチキンカレー DMC-GX8 + LUMIX 20mm【自然光+若干の蛍光灯】

孤独の外食ランチは、ミラノの「Ristorante IL PAIOLO」が最後だから、3か月ちょっとぶりってことになる。
普段あまり、というより、ほとんど外食をしないので、久しぶりと言うほどのスパンでもないのだが、カレーライスを食べるのはマジで久しぶりだ。
外食カレーは2015年10月10日のココイチが最後というか最新。
(ちゃんと記録に残っていた)
実に2年3ヶ月ぶりときた。
家で最後に食べたのは…う~ん、さっぱり分からん。
撮影しているはずなので、ライブラリーを漁れば分かると思うが、少なくとも2016年の春以降は食べていないはずだ、たぶん。
※その後記録を調べたら2017年4月15日の朝食が最後でした。
その昔、毎週土曜日は一生カレーと決めていたんだが、時は流れるモノだし人は変わるモノだし、まあ、人生いろいろあらーな。

なお、渡島支庁とは昔の呼び名。
今は渡島総合振興局というえらく長ったらしい名前で呼びにくいったらありゃしない。
個人的には未来永劫オシマシチョーと呼ばせていただきたいものだ。

閑話休題。

渡島総合振興局のカレーは普通に美味い

正統かつ伝統のルーカレー DMC-GX8 + LUMIX 20mm【自然光+若干の蛍光灯】
正統かつ伝統のルーカレー DMC-GX8 + LUMIX 20mm【自然光+若干の蛍光灯】

安心安定の味

小麦粉で作ったルーとカレー粉を、チキンベースのスープで伸ばし、具材を煮込む。
写真で見て分かるとおりというか、想像どおりの味。
きっとこんな味だろうと思って口にすると、やっぱりそんな味だったりするのだが、それが実に美味い。
期待を裏切らない安心安定のカレーというか、カレーライスを名乗ることが許された正統的カレー一族の末裔。
堂々たる昔ながらのカレーである。

ルーと具と白飯のバランスがナイス

ドロッとしたルーと白飯の抜群のコンビネーションは、もはや日本の伝統食と言っても過言ではないだろうが、オシマシチョーのカレーは、ただただ懐かし美味いだけではない。
やはりそこは21世紀食堂のカレー。
ドロッとはしてるが、昔々のような小麦粉っぽさはなく、思いのほかサラッしていて、かつそこそこにスパイシー。
香り立つほどではないが、1ラインナップで勝負する所謂「フツーの食堂カレー」としては実にまっとうな方向性だと思う。
旨みと甘みのバランスもほどよく、塩加減もちょうどよい。

カレーライスは一皿一献 何も足すな何も引くな

ルーが右、白飯が左というレイアウトで、スプーンをカレーの海に突入させ、白飯とカレールーを口の中にサルベージという行為を、最後までストレスなく繰り返すことができる。
そうして最後の最後に、ちょっとルーが余るのだが、そのバランスがナイス。
常に白飯とルーのバランスを考えながらスプーンを運び、終盤になるほど白飯とルーの帳尻が合わなくなるということがない。
柔らかく煮込んだ大きめのチキンがゴロッと入っているのもいい。
見た目食欲がそそられるし、味・食感に変化があって楽しい。
材料を煮込んで煮込んで煮込んだら溶けてしまいました、でもそれが美味いんです栄養あるんです、みたいな単調極まりないツルペタカレーとは無縁というか対極の立ち位置だ。

カレーライスは一皿で勝負すべし。

トッピングや追加スパイス・調味料で味に変化かつ単価アップを図るナンチャラ壱とは大違いなのである。

ご利用は計画的に

値段を考えるとランチとしてはベストバイ的なカレーライスだが、そこは官公庁施設付属の食堂。
一般開放されているとはいえ、12時からは職員でバリ混みなので、出来れば、利用はそれ以外の時間帯にしたい。
営業曜日・時間(平日10:30~14:00)も限定的だし、空いている時間帯であっても、基本的には職員のための施設なので、一般の利用には節度が求められる。
間違っても宴会などに使ってはいけない。

不満というほどの不満はないけど

食品サンプルにはカロリー、塩分、資質などが表示されている DMC-GX8 + LUMIX 20mm【蛍光灯】
右下にチキンカレー サラダが割とリッチだが… DMC-GX8 + LUMIX 20mm【蛍光灯】

気になったのは付け合わせのサラダ。
食品サンプルと実際の姿がかなり違う。
サンプルは割とリッチなのだが、実際に出てきたのは単なるキャベツの千切りだった。
これはヒドイ…と思ったのだが、昨今の異常な野菜高値を考えると致し方ないんだろうな。
とは思うんだが、もうちょっと一工夫というか、ひと頑張りを期待したいんだよね。
あと、料理じゃないが、出入り口の暗さはなんとかならないだろうか。
下の写真は相当補正しているが、それでも暗く、分かりづらく、そしてなんとなく入りづらい。
物理的にもそうだけど、むしろ精神的にだ。

あり得ないくらい明るくしてフツー

暗くて入りづらい食堂の出入り口 「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」的な雰囲気
暗くて入りづらい食堂の出入り口 「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」的な雰囲気
実際にはあり得ないくらい明るくしてようやく普通
実際にはあり得ないくらい明るくしてようやく普通

あり得ないくらい補正して明るくして普通って、食事をする場所としてどうよと思う。
実際に行けば分かるが、あの出入り口は本当に暗い。
物理的にも精神的にも。
「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」という声が響いてきそう。
地獄の門かよダンテかよ。
もっと明るく、ちょっとで良いから華(洒落たメニューボードやデコライトなど)を加えると、ぐっと雰囲気がよくなって、利用者のメンタルにもプラスになると思うのだが。

おまけ【週間メニュー】

1週間の献立が載ったメニュー カロリーと塩分表示が渡島総合振興局
1週間の献立が載ったメニュー カロリーと塩分表示が渡島総合振興局

秋田・青森 秋の小旅行その7 「最終日─やっぱり雨の朝」

三日目の朝も雨だった

午前6時ちょっと過ぎ。
いつもより少しだけ遅く起きる。
旅の最終日を飾る嫌みったらしい雨音に、テンションが今一つ上がらない朝。
テレビをつけ、とりあえず、ぼんやりと身支度をする。
天気予報がろくでもないことを告げているが無視無視無視。
奇蹟は起きる。
きっと起きる。
起きたらいいな。
起きていただいたら幸いです。
一方その頃、台所では女将さんが朝食の準備の真っ最中であった。

囲炉裏のある居間 奥では女将さんが朝食の準備をしている
囲炉裏のある居間 奥では女将さんが朝食の準備をしている

十三夜の朝食=日本の家庭の朝ごはん

午前7時。
今回の旅最後の朝食をいただく。
献立は純然たるジャパニーズトラディショナルスタイル。
早い話が和食。
前日の清風荘もそうだったし、ゆぽぽ山荘も小坂のホテルも、さらに言えば、リッチモンドホテル成田も、亀戸のやよい軒も、朝食はほぼ和食だ。
なにを今さらの和食だが、十三夜の朝食はひと味違う。

まず、「ほぼ」じゃなくて「完璧」な和食であること。
ポークっぽいソーセージとか、トロトロのスクランブルエッグだとか、そんな和洋折衷なものは登場しない。

次に、「普通の家」の「普通の朝ご飯」であること。
実は、「日本の普通の田舎の普通の家の普通の朝ご飯」など、昨今、磯野家の食卓でさえ滅多にお目にかかれない。

かつては土間だったのだろう台所。
台所とガラス戸一枚で隔てられた広い居間。
囲炉裏のある食卓。
炊きたてのご飯とみそ汁。
焼き鮭と納豆と生卵。
そして、傍らで世話を焼いてくれる「母」。

十三夜には、頭の中で思い描いた「日本の家庭の朝食」のすべてが揃っている。
ワタシには二度と手に入れることはできないであろう家庭の情景だ。
それが十三夜の朝食が他所とはひと味もふた味も違う所以なんだよね。
というか、女将さんの存在がやっぱり大きいよね。

などど、心にチクチクとしたものを感じつつ、日本を旅している実感を朝から堪能するワタシであった。

「十三夜」10月23日の朝食全景
「十三夜」10月23日の朝食 なんだか「日本へ旅行に来た」気分
高野豆腐と車麩メインの煮染め
たっぷり汁がしみこんだ高野豆腐と車麩 煮染めは正義だ
漬け物、炒め煮、おひたし、茄子の味噌炒め
漬け物、炒め煮、おひたし、茄子の味噌炒め ご飯が進むくん

台風を心配しつつ出立

朝食を済ませ、部屋で荷を纏める。
TVでは天気予報が相も変わらずろくでもない情報を告げている。
曰く、乗船時間頃にはフェリーターミナルは暴風圏に入るであろうとか、交通機関の欠航・運休が相次いでいるとか、北海道はこれから大荒れになるとかetc。
この3日間、奇跡的というか不幸中の幸い的な運に恵まれて旅してきたが、最後の最後になって神に見放されるのだろうか。
だとしたら、神って絶対女だよな。
とか思いながら出立の準備を済ませ幾枚か撮影。
趣のある廊下の印象をカメラに納め、居間に向かい、相方と話をしていた女将さんに出立の時間であること告げた。

TVの天気予報番組のキャプチャ 台風と合流しそうな模様
天気予報がろくでもないことを告げている
雨の朝の十三夜の廊下
趣のある廊下の朝 窓の外はいけずな雨
雨に濡れる車の後部
2ヶ月前と同様雨の出立 アリベデルチ十三夜

秋田・青森 秋の小旅行その4「1日の〆は温泉とビール+鍋で」

本日は温泉宿で一泊

清風荘のフロント
清風荘のフロント

レールバイクで軽く身体を動かした後、本日の宿へと車で移動。
といっても、レールバイクから宿はまでは直線距離で200mもない。
歩いたって行けるというか、むしろ、歩いた方がいいくらいの距離だ。
いつものようにナントカトラベルで予約したのだが、別にレールバイクの近くだからというわけじゃない。
他に空いてる宿がなかっただけの話である。
実は、予約してからレールバイクの存在を思い出し、調べてみたら超近くてビックリ。じゃあ行ってみようか、という流れだ。
これ、ホントの話。

汗を流したら…でしょ

部屋に到着し、荷を解気終え、早々にランニング用のウェアに着替える。
軽いストレッチと筋トレを済ませたら、ランニングシューズに履き替え、宿の周囲で軽くランニング。
10分ほど走ったら、軽く身体をほぐし、火照りが冷めた頃合いに、温泉に向かう。
流す…というほどの運動量じゃなかったが、やっぱり汗をかいたあとはひとっ風呂でしょ。
風呂上がりといえばビールでしょ。
ビールといえば…。
ビールといえば鍋だよね…あれ?

一風呂浴びてビール たまりませんね
一風呂浴びてビール たまりませんね
本日の夕食の全容 宿泊料金を考えたら申し分なし
本日の夕食の全容 宿泊料金を考えたら申し分なし
山間の温泉宿と言えばイワナの塩焼き
山間の温泉宿と言えばイワナの塩焼き 相方は全部食べちまった
華やかさはないが、ひとつひとつが丁寧 意外と薄味で上品
華やかさはないが、ひとつひとつが丁寧 意外と薄味で上品
秋田と言えばキリタンポ鍋 肉厚の舞茸と比内鶏の出汁が美味い
秋田と言えばキリタンポ鍋 肉厚の舞茸と比内鶏の出汁が美味い

宿泊料金を考えたら、十分すぎる味をボリュームである。
何より感心したのは、品の良さを感じさせる薄めの味付けと、華やかさはないが、一品一品丁寧な仕事ぶりだ。
言い忘れたが、温泉も素晴らしい。
というか、ここの宿の売りが温泉だった。
お値段以上、それ以上の宿である。

夏の旅行の時も思ったが、やっぱり秋田っていいな。
特に、食べ物と温泉がいいな。
食べ物と温泉がいいな。
大事なことなので2度いいました。

客室への仕切り戸
客室への仕切り戸 背後は温泉

秋田・青森 秋の小旅行その1「始まりは雨」

雨の中、船は海峡を渡る

台風の気配を感じつつ雨の中を出港
台風の気配を感じつつ雨の中を出港

現在5時9分。
青函フェリー「はやぶさ」青森行きの2階客室(雑魚寝部屋)で、眠い目をこすりながらブログアップ中。
いや、本当に眠い。

函館を出港して40分ほど経った。
相方は、船内の写真を撮りに行ったきり戻ってこない。
初めての「はやぶさ」乗船だ。
きっといろいろ撮りまくっているのだろう。

これから弘前を訪れた後、本日の宿泊地、大館の温泉宿「清風荘」に向かう。
天候はあいにくの雨。
こんな予報だったっけ?
予報では、もう少し天気が良いはずじゃなかったか?
台風接近が当初予想より早まっている影響なんだろう、
最新の予報では、帰路のフェリーと台風がジャストミートの可能性が高い。
しかも、超大型だってんだから、もう笑うしかない。

2泊3日の秋田・青森小旅行。
まあ、雨なら雨の楽しみかたもある、
そう割り切ればいい。
といいつつ、寸暇を惜しまずブログアップブログアップなのである。

薄暗い船室でブログアップ 電源があるとホント安心
薄暗い船室でブログアップ 電源があるとホント安心
午前7時半に朝食 ○ライアルで買ったサラダと鶏めし あまり美味しくなかった
午前7時半に朝食 ○ライアルで買ったサラダと鶏めし あまり美味しくなかった

もっきりで最高にごきげんな夜

函館人なら「もっきり」でしょ

探し求めていた酒飲みの聖地がここにあった
○澤酒店 ここは酒飲みのエルサレム 約束の地

定刻に仕事が終わらない金曜の夜。
しかもジェイソンが跋扈しそうな13日。
ワタシはとうとう、ファイナルアンサーな酒場と巡り逢ってしまった。
しかもマイホームタウン函館で。
いわゆる青い鳥ってやつでしょうか。
幸せは灯台もと暗しって、あれです。
先日、東京の立ち飲み屋2軒を訪れて、こんな店いいな、あったらいいな。
でも函館にあるわけないしね、などと思っていた矢先だったので、本当に驚いた。
やるな○澤酒店。

そもそもはシェルバーがお目当てだったのだが

貝焼き3種盛り プリプリの牡蠣が超絶美味
貝焼き3種盛り プリプリの牡蠣が超絶美味

シェルバー、つまり貝と酒を供する店である
名前はひらがなで「○○○○」。
キューティーハニーの名字と言えばわかるだろう。
ニューヨークのオイスターバーを模したのか、なかなか洒落たコンセプトで好感が持てる。
シェルだから2枚貝がメインというか、サザエやツブ、アンモナイトのような巻き貝は対象外。
確かに、メニューにアンモナイトはない。

安ければ良い店だと思う

お通しのおでん400円
お通しのおでん400円

この店、なかなかの盛況ぶりである。
小さなカウンター内では二人のスタッフがフル稼働。
てきぱきした仕事ぶりと、愛想の良さが相まって、とても心地の良い空間となっている。
ついつい財布の紐も緩みがちなのだが、残念ながらというか、それが狙いなのだろうが、料金がやや高い。

ちょっとハイソな枝豆
ちょっとセレブ?な枝豆

まず酒が高い。
次に貝類が高い。
シェルバーのメインは貝と酒だから、この店のコンセプトに従うと、かなりコスパの悪い飲食というアウトプットになってしまう。
焼き串は2本で250円と、割とリーズナブルなのだが、シェルバーで焼き鳥?アスパラのベーコン巻き?
それはないだろうと思うのだが、財布の紐を締めようとすると、そういう選択肢にならざるを得ない。
しかも、そんなお得なメニューは早々に売り切れ。
それが戦略だとしたら、なんだか切ないぞ、○さ○ぎハニー。
というわけで、酒2杯を飲み終えたところで早々に退散を決め込む。
酒一杯と肴2品(うち一品はお通し)で済ますのが正しい飲み方なんだろう。

齢を重ね運命の地へ

かくして、究極の一杯を求める流浪の民は、聖地○澤酒店に辿り着くのであった。
その桃源郷ぶりを、まずは見て欲しい。

トレビアンなイカ刺し600円 3人前ほどのボリューム 
新鮮なイカ刺し600円 3人前ほどのボリューム トレビアン
しめ鯖200円 すごく安い
しめ鯖350円 笑っちゃう美味しさ
自家製の塩辛 実に味わい深い
自家製の塩辛150円 実に味わい深い というか安すぎるだろう
バタピー65円 なんだこの価格は
バタピー65円 なんだこの価格は
サバの水煮缶350円 大量のワサビが抜群に合う!
サバの水煮缶350円 その1/3くらい 大量のワサビが抜群の効果!
皆、お品書きを夢中で眺める 酒飲み至福の時
酒飲み、お品書きを夢中で眺める 至福の時
ホワイトボードに書かれた品書き ここが天国である証左
ホワイトボードに書かれた品書き ここが天国である証左
魅惑の缶詰と店主 酒飲み万歳
魅惑の缶詰と店主 酒飲み万歳
現役で活躍するカセットデッキ 井上陽水が流れていた
現役で活躍するカセットデッキ 井上陽水が流れていた

良い店だ。
函館にこんな店があるとは知らなかった。
なんで知らなかったのか、知る由もないが、これで札幌や東京、あまっさえ海の向こうで飲み食いする必要性は随分と減った思う。

また今度来よう。
というか、明日にでも行きたいくらいだ。
本当に良い店に巡り逢った。
Sさんには感謝感謝、おまけにもうひとつ感謝だな。

なお、昨今、酒屋の立ち飲みスペースのことを「角打ち」などと称しているようだが、東北、函館では「もっきり」という呼称が正しいというか由緒正しい。
ワタシにとって「角打ち」と言う言葉は大沼のブラックバスに等しい。
つまり外来種だ。
函館人なら「もっきり」と呼ぶべきだ。
知らないことを恥じる必要はないが、知ってしまったら郷に入って沿ってみるべき。
もっきりワンダフル。
人はパンのみにて生きるにあらず。
だから人生、もっともっきりしよう。