角館を撮る たった1時間で?

さくらぎで蕎麦をいただいた後、1時間ほど、角館らしさを撮り歩くことにする。
そう、角館らしさ。
最初はそのつもりだった。

とある店の土台 やけにアートしている
とある店 やけにアートしている土台が美しい
とある店の軒先の大樹 影が美しい
とある店の軒先の大樹 木肌に落ちる影が美しい
掘割に落ちる影が美しい
陰と陽の対比が美しい
板塀に映る光と影が美しい
板塀を照らす木漏れ日と影が美しい
古いのか新しいのか分からないが美しい
なんだか分からないが美しい

結局、「角館らしい風景」は何一つ撮らず、ひたすら影を追いかけて終わった。
心がそう命じたから仕方がない。
そして、一番好きな写真はこれだ。

ボロボロの消火栓に共感する 老兵は死なず
ボロボロの消火栓が美しい

角館である必要はあったのだろうか?
もちろんあったと思う。
角館だからこそ撮れた写真なのだ。
たぶん。