秋田・青森 秋の小旅行その7 「最終日─やっぱり雨の朝」

三日目の朝も雨だった

午前6時ちょっと過ぎ。
いつもより少しだけ遅く起きる。
旅の最終日を飾る嫌みったらしい雨音に、テンションが今一つ上がらない朝。
テレビをつけ、とりあえず、ぼんやりと身支度をする。
天気予報がろくでもないことを告げているが無視無視無視。
奇蹟は起きる。
きっと起きる。
起きたらいいな。
起きていただいたら幸いです。
一方その頃、台所では女将さんが朝食の準備の真っ最中であった。

囲炉裏のある居間 奥では女将さんが朝食の準備をしている
囲炉裏のある居間 奥では女将さんが朝食の準備をしている

十三夜の朝食=日本の家庭の朝ごはん

午前7時。
今回の旅最後の朝食をいただく。
献立は純然たるジャパニーズトラディショナルスタイル。
早い話が和食。
前日の清風荘もそうだったし、ゆぽぽ山荘も小坂のホテルも、さらに言えば、リッチモンドホテル成田も、亀戸のやよい軒も、朝食はほぼ和食だ。
なにを今さらの和食だが、十三夜の朝食はひと味違う。

まず、「ほぼ」じゃなくて「完璧」な和食であること。
ポークっぽいソーセージとか、トロトロのスクランブルエッグだとか、そんな和洋折衷なものは登場しない。

次に、「普通の家」の「普通の朝ご飯」であること。
実は、「日本の普通の田舎の普通の家の普通の朝ご飯」など、昨今、磯野家の食卓でさえ滅多にお目にかかれない。

かつては土間だったのだろう台所。
台所とガラス戸一枚で隔てられた広い居間。
囲炉裏のある食卓。
炊きたてのご飯とみそ汁。
焼き鮭と納豆と生卵。
そして、傍らで世話を焼いてくれる「母」。

十三夜には、頭の中で思い描いた「日本の家庭の朝食」のすべてが揃っている。
ワタシには二度と手に入れることはできないであろう家庭の情景だ。
それが十三夜の朝食が他所とはひと味もふた味も違う所以なんだよね。
というか、女将さんの存在がやっぱり大きいよね。

などど、心にチクチクとしたものを感じつつ、日本を旅している実感を朝から堪能するワタシであった。

「十三夜」10月23日の朝食全景
「十三夜」10月23日の朝食 なんだか「日本へ旅行に来た」気分
高野豆腐と車麩メインの煮染め
たっぷり汁がしみこんだ高野豆腐と車麩 煮染めは正義だ
漬け物、炒め煮、おひたし、茄子の味噌炒め
漬け物、炒め煮、おひたし、茄子の味噌炒め ご飯が進むくん

台風を心配しつつ出立

朝食を済ませ、部屋で荷を纏める。
TVでは天気予報が相も変わらずろくでもない情報を告げている。
曰く、乗船時間頃にはフェリーターミナルは暴風圏に入るであろうとか、交通機関の欠航・運休が相次いでいるとか、北海道はこれから大荒れになるとかetc。
この3日間、奇跡的というか不幸中の幸い的な運に恵まれて旅してきたが、最後の最後になって神に見放されるのだろうか。
だとしたら、神って絶対女だよな。
とか思いながら出立の準備を済ませ幾枚か撮影。
趣のある廊下の印象をカメラに納め、居間に向かい、相方と話をしていた女将さんに出立の時間であること告げた。

TVの天気予報番組のキャプチャ 台風と合流しそうな模様
天気予報がろくでもないことを告げている
雨の朝の十三夜の廊下
趣のある廊下の朝 窓の外はいけずな雨
雨に濡れる車の後部
2ヶ月前と同様雨の出立 アリベデルチ十三夜

秋田・青森 秋の小旅行その5 「寒風山で昼食を」

二日目のオープニングは雨

2日目の朝は雨 レールパークの事務所も濡れている
2日目の朝は雨 レールパークの事務所も濡れている

朝、薄暗い窓を開ければ、雨に煙る山間の風景。
忌々しいが天気予報どおりだ。
奇蹟を期待したが、まあ仕方がない。
ガスに覆われた山並みを眺めながら朝湯につかる。
温泉宿の醍醐味だな。
いやぁ~極楽。

一風呂浴びたら朝ご飯である。
当初ちっとも期待していなかった朝食だが、昨日の夕飯で期待値がいや増してしまった。
ハードルちょっと高め。
果たして、その内容は…まあ、期待値が大きすぎたようだ。
やはりここは謙虚になるべきだろう。

清風荘の朝食 ほぼザッツ・オール
ザッツ・オール な清風荘の朝食
なめこのみそ汁のある朝食は至福である
なめこのみそ汁のある朝食は至福である

必要にして最低限。
まあ、それはいい。
内容にもさほど不満はないが、皿がどうにも好みではない。
白磁の、和よりも洋に近い、シャープなシルエット。
なんだろう、上に置かれた場違いなおかず達は。
ワシら洗い物減らしたいんだよね的な意図を隠すつもりもないらしい。
などと、不満はあったものの、ご飯もおかずも美味しくいただいたし、腹もくちくなればハッピーエンドである。
それに、好物のなめこのみそ汁がおかわりできたし。
気分良く一日のスタートを切ることが出来た。
と、ブログには書いておこう。

雨の中、寒風山を目指す

さて、本日は、寒風山でランチを、次に─ほぼオマケだが─日本一低い山「大潟富士」を見物して、マックスバリュー北能代店で酒とつまみを買い込み、十三夜で宴を楽しむという算段である。
天候に期待することは出来ないが、もしかしたら、昨日と同じように奇蹟的に晴れるかも知れない。
日頃の行い良いし(当社比)。
台風はきっと、進路を逸らしまくってくれることだろう。

雨に滴る、朝の清風荘
雨に滴る、朝の清風荘 アリデベルチ!

本日もルートはグーグル先生の仰せのままに

夏の秋田ドライブ、先だってのイタリア+プチ・スイス旅行で、すっかりグーグル先生信者となったワタシ。
清風荘→大館北IC→秋田自動車道(無料区間)→鷹巣IC→県道324号線→国道7号線→二ツ井白神IC→秋田自動車道(無料区間)→能代南IC→国道7号線→県道42号線→県道55号線→寒風山展望台というルートを一瞬ではじき出すグーグル先生に精神的に平伏しつつ、カーナビにもルートセットする。
順調に行けば、というか、昼までには余裕で寒風山に着くスケジュールだ。
天候回復を期待しながら、雨の中をTake it easyで清風荘を出発した。

道の駅が空港?空港が道の駅?

大館能代空港のアプローチ
空港に道の駅?なんじゃそりゃ 看板に誘われ思わず寄り道

大館樹海ドーム付近で渋滞に巻き込まれたものの、恙なく車は進む。

予断だが、この樹海ドーム、見た目が王蟲(おうむ)なんだよね。
その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべしのオームだ。
目を真っ赤に光らせて暴走しそう。
樹海ドームというより腐海ドーム、いや腐海オームだな。
どうやら相方も同じ考えらしい。
というか写真撮りまくってるし。
どうやらとても気に入ったらしい。

閑話休題、大館北ICから秋田自動車道に入り、大館能代空港手前でいったん一般道へ降りたところで「道の駅・大館能代空港」なる珍妙な標識というか看板を発見。
躊躇うことなく寄り道することにする。

大館能代空港の案内板
空港に道の駅があるのか?空港が道の駅なのか?

それにしても、こんな辺鄙なところ、と言っては失礼だが、アクセスもあまりよろしくない場所に空港があって、あまっさえ道の駅も標榜しているのは、いささか不自然に思えてならない。
ワタシの脳内では「注文の多い料理店」がリフレインされている。
明らかに「誘ってる」よな…。
などと思いつつ、空港ビルの中に入ってみたが、まあ、当たり前に空港だった。
まあ、そうだろう。
ただ、便数が異常に少ない。
さきほど飛び立って行ったANAのB737のあとは夕方の一便だけ。
決して遠くないところに秋田空港があるんだし、無理からぬところだが、そんなことわかりきった事だよなぁ。
ではなぜ?
う~ん、考えれば考えるほど良く分からない。

この一角が道の駅らしい
どうやら、この一角が道の駅らしい

で、肝心の道の駅なのだが、結局、どこが道の駅なのか、これまた良く分からなかった。
もしかすると、1F片隅にある小さな物販コーナーがそうなのだろうか。
そう思って写真を撮ってみたが、頭の中では「?」が絶賛量産中である。
結局のところ、二人して頭に数多の???を浮かべながら道の駅を後にした。
収穫があったとすると、エントランスにあった、お出迎えワンコが可愛らしかったことだな。
いってらっしゃい…お出迎えじゃなくて、お見送りワンコでした。

ワンコのオブジェに見送られる
ワンコのオブジェに見送られる

そして寒風山の頂きに立つ

寒風山展望台
寒風山展望台に到着 実に27年ぶり
寒風山展望台から能代方向を望む
頂上について間もなく雲がひいていった 奇蹟や
寒風山頂上から秋田市方向を望む
海岸線のカーブがどこどなく函館を思い起こさせる

「大館能代道の駅空港」から1時間半ほど走って寒風山展望台に到着。
相変わらず雲は低く、しみったれの太陽はちっともご尊顔を拝させてくれない。
それでもいつしか雨は止み、山頂を覆っていた雲も霧散しつつある。
やったね。
まあいわゆるひとつの奇蹟だ。
いやー日頃の行い良いしー(棒)
いつかバチがあたるだろうその日までラッキーでいたいものだ。

それにしても、寒風山!
実に27年ぶりである。
前回訪れたときは単車(RZ250RR)だったな。
レストハウスの駐車場で、変なネーチャンが、ワタシのバイクをしげしげと眺めていたっけ。
なんだかひどくボケたセリフをかましてくれたことを良く憶えているのだが、どんなセリフだったかは忘れてしまった。
なんせ四半世紀オーバーである。
こっちがボケてしまうわ。

などということを思い出しつつ、展望台レストランに向かう。
時刻は12時半。
昼飯にナイスなタイミングである。

展望台レストラン入口に掲示しているメニュー
展望台レストランの入口 ワタシぶは心に決めたメニューがある

寒風山で昼食を

その昔、某宝石店のショーウィンドウを眺めながら朝食をとっていた娘がいた。
あれから50と余年。
いい年こいた男二人、展望台レストランの窓に張り付き、眼下に広がる絶景を眺めがら昼食をとっている。
すこぶるどうでもいい喩えである。

さて、天候はパッとしないが、雨にたたられることだけはなかった。
ミニマムな幸運に感謝しつつ、昼食と風景を堪能することにしよう。
オーダーは昨夜のうちに決めてある。
グーグル先生は偉大だ。

昼食は「男鹿しょっつる焼きそば」を

つけ加えるなら「ハタハタのフリット添え」だ。
天ぷらとか言っていたが、ここはフリットだろう。
つまり、昼食は「チャイニーズパスタのしょっつるソース男鹿風ハタハタのフリット添え半熟卵のせ」を、である。

……

長いしダサいし、やっぱり男鹿しょっつる焼きそばでいいや。
ちなみに730円税込だ。

男鹿しょっつる焼きぞば730円
迷わず「男鹿しょっつる焼きそば」をオーダー これを食べたかった

で、肝心の食レポだが、結論から言おう。
想像よりずっと美味しかったと。

これは焼きそばの革命かもしれない

革命と言っても文化大革命などとは比較にならないちっぽけなモノだが、もしかすると、将来、新たな焼きそばの種の起源としてWikiに載るくらいのポテンシャルはあるかも知れない。
刮目すべきは汁気の多さである。
ここはスープと言うべきか。
しょっつるの風味がほどよく利いた塩味のつゆが、多すぎず少なすぎず、万遍なく麺に絡んでいる。
中細の蒸し麺は、強火で炒めたのだろう、表面は比較的カリッと、中はしっとりもちっとしている。
さぞかし油ギッシュだろうと思ったがそんなことはなく、塩焼きそばしては多めのしょっつるスープが、さらに油っぽさを消しており、いい感じで麺にコクを醸し出している感じだ。
汁気たっぷりの麺が、まるでつゆ焼きそばのように、ツルツルと口の中に吸い込まれていく。
一見普通の塩焼きそばでこれは嬉しい誤算というか不意打ちというか快感である。

タダモノでない添えモノ

添えられたハタハタの天ぷら…もとい、フリットも良い役割を果たしている。
小振りで淡泊だけど、しっかりとハタハタの印象を残してくれてるんだよね。
添え物でございます的にシオらしくしているようで、けっこうグイグイと男鹿秋田をアピールしている強かさ。
焼きそばに天ぷらとか普通考えないでしょ。
あ、フリットか。
考えて実行してメニューにしちゃうところが凄いと思う。
油っぽさ控え目だからこその荒技だろう。

一方で、半熟卵というか温玉の立ち位置は微妙かな。
普通なら「わーい温泉卵だー」的な条件反射でグリグリかき混ぜるところだが、あまりそういう気にならない。
なんというか、しょっつるスープの絡んだ麺を最後までじっくりと味わいたい気分に水を差される感じ?
せっかくの逢瀬を邪魔すんなよ的な?
なにか別なモノをトッピングするか、あるいはむしろ、なにもない方が良かったと思う。

それだけ、汁と麺のバランスが良かったということなのだが、いっそのこと、超シンプルに、麺と汁だけ、具はキャベツと豚肉だけ、青のりではなく小口葱の刻みを散らし、添え物は紅ショウガだけ、それも千切りではなく薄切りを、というのはどうだろう。
肉の代わりにハタハタの唐揚げってのもいいか。
などと、拉致のないことを思いつつ完食。
「シェフを呼んでいただこうか。」
思わずそう言いたくなるような味だった。

ご馳走様でした。

寒風山展望台レストランのハタハタ蒲焼き丼
相方はハタハタ蒲焼き丼をオーダー う~ん…こっちも旨そうだな

なお、ハタハタ蒲焼き丼だが、こちらも非常に美味。
秋田だからと強烈な甘辛さを覚悟していたが、口に含んだ瞬間、品の良い妙齢のご婦人に挨拶されたような気分になる。
なんのこっちゃかと思うが、見た目とは裏腹な、繊細で丁寧な味付けに、思わず襟を正してしまったということ。

これにも温玉トッピング。
どこまで温玉好きなんだか。
悪くはないが、ハタハタの蒲焼きの風味を活かすなら、しょっつる焼きそばと同じく、ない方がいいかも。
どうしてもというなら、軽く茹でたオクラがいいかな?

いずれにせよ、展望台レストランというバリバリの観光施設でありながら、観光地にありがちな、値段の割に味と見栄えと量はイマイチ、店の雰囲気もイマイチという残念な仕様とは一線を画すクォリティが素晴らしい。
しょっつる焼きそば食べたさに再訪を検討したくなるレベルである。

いつかまた、寒風山で男鹿しょっつる焼きそばを。
温玉抜きで。
そんな思いを胸に、寒風山を後にする。

目指すは十三夜!

秋田・青森 秋の小旅行その4「1日の〆は温泉とビール+鍋で」

本日は温泉宿で一泊

清風荘のフロント
清風荘のフロント

レールバイクで軽く身体を動かした後、本日の宿へと車で移動。
といっても、レールバイクから宿はまでは直線距離で200mもない。
歩いたって行けるというか、むしろ、歩いた方がいいくらいの距離だ。
いつものようにナントカトラベルで予約したのだが、別にレールバイクの近くだからというわけじゃない。
他に空いてる宿がなかっただけの話である。
実は、予約してからレールバイクの存在を思い出し、調べてみたら超近くてビックリ。じゃあ行ってみようか、という流れだ。
これ、ホントの話。

汗を流したら…でしょ

部屋に到着し、荷を解気終え、早々にランニング用のウェアに着替える。
軽いストレッチと筋トレを済ませたら、ランニングシューズに履き替え、宿の周囲で軽くランニング。
10分ほど走ったら、軽く身体をほぐし、火照りが冷めた頃合いに、温泉に向かう。
流す…というほどの運動量じゃなかったが、やっぱり汗をかいたあとはひとっ風呂でしょ。
風呂上がりといえばビールでしょ。
ビールといえば…。
ビールといえば鍋だよね…あれ?

一風呂浴びてビール たまりませんね
一風呂浴びてビール たまりませんね
本日の夕食の全容 宿泊料金を考えたら申し分なし
本日の夕食の全容 宿泊料金を考えたら申し分なし
山間の温泉宿と言えばイワナの塩焼き
山間の温泉宿と言えばイワナの塩焼き 相方は全部食べちまった
華やかさはないが、ひとつひとつが丁寧 意外と薄味で上品
華やかさはないが、ひとつひとつが丁寧 意外と薄味で上品
秋田と言えばキリタンポ鍋 肉厚の舞茸と比内鶏の出汁が美味い
秋田と言えばキリタンポ鍋 肉厚の舞茸と比内鶏の出汁が美味い

宿泊料金を考えたら、十分すぎる味をボリュームである。
何より感心したのは、品の良さを感じさせる薄めの味付けと、華やかさはないが、一品一品丁寧な仕事ぶりだ。
言い忘れたが、温泉も素晴らしい。
というか、ここの宿の売りが温泉だった。
お値段以上、それ以上の宿である。

夏の旅行の時も思ったが、やっぱり秋田っていいな。
特に、食べ物と温泉がいいな。
食べ物と温泉がいいな。
大事なことなので2度いいました。

客室への仕切り戸
客室への仕切り戸 背後は温泉

秋田・青森 秋の小旅行その2「弘前は美味しい」

弘前と言えば?

午前10時ちょっと前に弘前到着。
弘前城近くの駐車場に車を停め…ないで、そのまま某所へ向かう。
なんで?
弘前観光といえば、やっぱり弘前城じゃないの?
それはまあ、間違いではない。
というか、トレビアンな花見を経験したいなら、絶対外すことはできないし。

では、桜の季節以外なら?
アナタハヒロサキヲドウヤッテ楽シミマス?
ベストソリューションなんてものは人それぞれだろうが、ワタシ的には断然「虹のマート」がオススメ。
いやいや、むしろ弘前と言えば「虹のマート」でしょ。

オンリー焼き魚の惣菜屋 数度目の訪問だが、いつ来ても楽しい
オンリー焼き魚の惣菜屋 数度目の訪問だが、いつ来ても楽しい
ずらっと並んだオンリー焼き魚 弘前の食の奥深さを感じる 函館にも欲しいよ
ずらっと並んだオンリー焼き魚 弘前の食の奥深さを感じる 函館にも欲しいよ

絢爛豪華とは無縁だが、実に充実した惣菜の品々が、訪れた人の、目と舌と腹を楽しませてくれる。

最後に訪れたのは5年前だが、今回、さらにパワーアップした様子にエキサイトしつつ、嬉しさ半分、(函館にないことへの)悔しさ半分で、賑わう場内を探索。
まず向かったのが焼き魚専門の惣菜屋。
海のない弘前に焼き魚の専門店だと!?
最初に訪ねたときはホントに驚いたものだ。
訪ねたのは土曜の朝の10時過ぎだが、すでにけっこうな人入り。
弘前ってすげーな。

弘前といえばイガメンチ 相変わらずの売れ行き
弘前といえばイガメンチ 相変わらずの売れ行き
なめこのコンブ漬け風 「あ、青森!」と心の中でガッツポーズした一品 いい すごくいい
なめこのコンブ漬け風 「あ、青森!」と心の中でガッツポーズした一品 いい すごくいい
焼き魚の店とは反対側の一角の惣菜屋 ここのラインナップも素晴らしい
焼き魚の店とは反対側の一角の惣菜屋 ここのラインナップも素晴らしい
なんという質実剛健な布陣 名脇役で固められた盤石のラインナップに刮目せよ
なんという質実剛健な布陣 名脇役で固められた盤石のラインナップに刮目せよ
たらこの煮付け!目から汗が出てきそうなくらい懐かしい 酒がほしくなる
たらこの煮付け!目から汗が出てきそうなくらい懐かしい 酒がほしくなる
もちろん揚げ物にだって抜かりはない そしてなぜかスイーツまで
もちろん揚げ物にだって抜かりはない そしてなぜかスイーツまで
駄菓子の卸問屋的店まである ソースカツにちょっと心惹かれる
駄菓子の卸問屋的店まである ソースカツにちょっと心惹かれる
最終兵器ツブ 虹のマートに来ると必ず買うのだが…今回も買った 当然でしょ
最終兵器ツブ 虹のマートに来ると必ず買うのだが…今回も買った 当然でしょ
イガメンイ(イカメンチ)お買い上げ 数年前に比べ断然に美味かった
イガメンイ(イカメンチ)お買い上げ 数年前に比べ断然に美味かった

虹のマートたまりません。
場内の一角で、惣菜をつまみに、真昼間から酒を飲み明かせたら最高だな。
1泊2日「虹のマート飲んだくれツアー」。
今度企画してみようかな?
もちろん、宿泊は「津軽屋旅館」で。

弘前公園も忘れずに

虹のマートの素晴らしさに忘れがちな弘前城だが、やはり一度は見ておきたい。
というわけで、初見の相方のために弘前公園へと向かう。
普通は先に弘前城なんだろうけどね
などと、さきほど確認して置いた駐車場に車を預け歩き出す。

花の祭典をやってる関係の菊の花
花の祭典をやってる関係の菊の花
レンズを向けた先にあった秋
レンズを向けた先にあった秋

園内に足を踏み入れたものの、いろいろ撮りまくって、さっぱり前に進まない相方を尻目に、いくつか目に止まった情景を切り取っていく。
それにしても弘前公園、こんなに広かったっけ?
移設工事中の本丸入り口にたどり着くだけで、けっこうな時間を消費してしまった。
せっかくだから本丸を見ていくか?
逡巡したものの、あちらこちら工事中の本丸見学に、それ以上の時間を費やすこともなかろうと引き返す。
その時点で正午を回っていたし。
決して入場料310円が惜しかったわけじゃないんだからね。

三忠で昼食を

というわけで、津軽100年食堂で知られている「三忠食堂」へ向かう。
本場本物の津軽そばだ。
否が応でも期待が高まる。

三忠食堂の外観 津軽100年食堂の風格…を感じないわけでもない
三忠食堂の外観 津軽100年食堂の風格…を感じないわけでもない
知る人ぞ知る 知らない人はあまりいない地元の名店なのである
知る人ぞ知る 知らない人はあまりいない地元の名店なのである
 津軽そば 焼き干し、昆布、醤油だけのつゆ 意外としっかりとした出汁に感心する
津軽そば 焼き干し、昆布、醤油だけのつゆ 意外としっかりとした出汁に感心する
これが焼き干し えぐみがほとんど感じられない
これが焼き干し えぐみがほとんど感じられない
普通のかけそば 普通に美味しい こっちは返しが入っている 津軽そばとビジュアル被りすぎ 
普通のかけそば 普通に美味しい こっちは返しが入っている 津軽そばとビジュアル被りすぎ

つなぎに大豆を使った津軽そば。
とても柔らかく、箸で持てば切れてしまう。
そば粉十割ほどではないが、さぞかし「もっさり」してるだろうと思ったが、意外と滑らか。
歯ごたえを期待する向きには不適だが、やさしい歯ざわりと喉越しは悪くない。
返しを使わないシンプルなツユと相まって、なんというかアダルティな味わい。
今夏訪れた弘前「一力」のシンプルだが力強い蕎麦と、どこか似ている。

中華そばもイケるんです

中華そば 焼き干しの出汁がきいたスープがとても美味 細めの麺とよく合う マジで美味かった
中華そば 焼き干しの出汁がきいたスープがとても美味 細めの麺とよく合う マジで美味かった

ラーメン?
いいえ、これは中華そばです。
そうとしか呼べない。
昆布と焼き干しだろうか。
和風出汁が前衛、鶏がらスープ後衛を固めたスープ。
それと、細めの縮れ麺。
一口すすって、ゆっくり一呼吸すると、
シンプルだけど奥行きのある旨味が、身体中に滋養となって行きわたる。
まあ、一言でいえば「旨い」かな。
名脇役のような味わい深さ。
そんな感じだ。

津軽100年食堂の店内 飾り気なしにただ古い そこがマニアック
津軽100年食堂の店内 飾り気なしにただ古い そこがマニアック

もっきりで最高にごきげんな夜

函館人なら「もっきり」でしょ

探し求めていた酒飲みの聖地がここにあった
○澤酒店 ここは酒飲みのエルサレム 約束の地

定刻に仕事が終わらない金曜の夜。
しかもジェイソンが跋扈しそうな13日。
ワタシはとうとう、ファイナルアンサーな酒場と巡り逢ってしまった。
しかもマイホームタウン函館で。
いわゆる青い鳥ってやつでしょうか。
幸せは灯台もと暗しって、あれです。
先日、東京の立ち飲み屋2軒を訪れて、こんな店いいな、あったらいいな。
でも函館にあるわけないしね、などと思っていた矢先だったので、本当に驚いた。
やるな○澤酒店。

そもそもはシェルバーがお目当てだったのだが

貝焼き3種盛り プリプリの牡蠣が超絶美味
貝焼き3種盛り プリプリの牡蠣が超絶美味

シェルバー、つまり貝と酒を供する店である
名前はひらがなで「○○○○」。
キューティーハニーの名字と言えばわかるだろう。
ニューヨークのオイスターバーを模したのか、なかなか洒落たコンセプトで好感が持てる。
シェルだから2枚貝がメインというか、サザエやツブ、アンモナイトのような巻き貝は対象外。
確かに、メニューにアンモナイトはない。

安ければ良い店だと思う

お通しのおでん400円
お通しのおでん400円

この店、なかなかの盛況ぶりである。
小さなカウンター内では二人のスタッフがフル稼働。
てきぱきした仕事ぶりと、愛想の良さが相まって、とても心地の良い空間となっている。
ついつい財布の紐も緩みがちなのだが、残念ながらというか、それが狙いなのだろうが、料金がやや高い。

ちょっとハイソな枝豆
ちょっとセレブ?な枝豆

まず酒が高い。
次に貝類が高い。
シェルバーのメインは貝と酒だから、この店のコンセプトに従うと、かなりコスパの悪い飲食というアウトプットになってしまう。
焼き串は2本で250円と、割とリーズナブルなのだが、シェルバーで焼き鳥?アスパラのベーコン巻き?
それはないだろうと思うのだが、財布の紐を締めようとすると、そういう選択肢にならざるを得ない。
しかも、そんなお得なメニューは早々に売り切れ。
それが戦略だとしたら、なんだか切ないぞ、○さ○ぎハニー。
というわけで、酒2杯を飲み終えたところで早々に退散を決め込む。
酒一杯と肴2品(うち一品はお通し)で済ますのが正しい飲み方なんだろう。

齢を重ね運命の地へ

かくして、究極の一杯を求める流浪の民は、聖地○澤酒店に辿り着くのであった。
その桃源郷ぶりを、まずは見て欲しい。

トレビアンなイカ刺し600円 3人前ほどのボリューム 
新鮮なイカ刺し600円 3人前ほどのボリューム トレビアン
しめ鯖200円 すごく安い
しめ鯖350円 笑っちゃう美味しさ
自家製の塩辛 実に味わい深い
自家製の塩辛150円 実に味わい深い というか安すぎるだろう
バタピー65円 なんだこの価格は
バタピー65円 なんだこの価格は
サバの水煮缶350円 大量のワサビが抜群に合う!
サバの水煮缶350円 その1/3くらい 大量のワサビが抜群の効果!
皆、お品書きを夢中で眺める 酒飲み至福の時
酒飲み、お品書きを夢中で眺める 至福の時
ホワイトボードに書かれた品書き ここが天国である証左
ホワイトボードに書かれた品書き ここが天国である証左
魅惑の缶詰と店主 酒飲み万歳
魅惑の缶詰と店主 酒飲み万歳
現役で活躍するカセットデッキ 井上陽水が流れていた
現役で活躍するカセットデッキ 井上陽水が流れていた

良い店だ。
函館にこんな店があるとは知らなかった。
なんで知らなかったのか、知る由もないが、これで札幌や東京、あまっさえ海の向こうで飲み食いする必要性は随分と減った思う。

また今度来よう。
というか、明日にでも行きたいくらいだ。
本当に良い店に巡り逢った。
Sさんには感謝感謝、おまけにもうひとつ感謝だな。

なお、昨今、酒屋の立ち飲みスペースのことを「角打ち」などと称しているようだが、東北、函館では「もっきり」という呼称が正しいというか由緒正しい。
ワタシにとって「角打ち」と言う言葉は大沼のブラックバスに等しい。
つまり外来種だ。
函館人なら「もっきり」と呼ぶべきだ。
知らないことを恥じる必要はないが、知ってしまったら郷に入って沿ってみるべき。
もっきりワンダフル。
人はパンのみにて生きるにあらず。
だから人生、もっともっきりしよう。

ミラノからの道1 東京編その1

朝の亀戸駅北口 東京は午後から雨の予報
朝の亀戸駅北口 東京は午後から雨の予報

今日がミラノへの旅の本当の終わり。
自分ではそう思っている。
現在、午前9時。
東京の天気は曇り。
夕方近くからは雨の予報。
長袖シャツと薄めのジャケットでは、ちょっと肌寒い。

函館はずいぶんと寒くなったようだ。
最低気温が10度を下回っている。
涼しいというより寒い。
随分と秋のやつが張り切っているようだ。

ミラノの天気はどうかしている。
最高気温25度って、また夏に戻っているし。
イチョウの落葉が、道いっぱいに散らばっているというのに。
どうした秋。

やよい軒で朝食を

やよい軒で朝ごはんする
やよい軒で朝ごはんする
銀鮭定食530円と決めている
昨日から銀鮭定食530円と決めていた

ティファニーだったら素敵だろうが、やよい軒にはジャパニーズの良さが凝縮されている。
などと適当な言葉を並べつつ、ジャパーニーズな朝食をいただく。
一度食べて見たかったんだよな、やよい軒の朝食。

銀鮭定食 シンプルだが美しい
銀鮭定食 シンプルだが美しく美味しい

ありきたりの日本の朝食のようだが、昨今、こんな典型的なジャパニーズ・ブレックファーストには滅多にお目にかかれない。
自宅では皆無。
今年は、ゆぽぽ山荘とやよい軒だけだ。
やっぱり日本食はいい。
シンプルかつ美しい佇まい。
なによりも美味しい。
まあ、カフェオレとブリオッシュ、あるいはパニーニとズッパって朝食も抜群に美味いんだけど。

でも、なんだろう何かが足りないような気がする。
あ、そうか、野菜がないんだ。
イタリアンのジャパニーズもだめじゃん。
やっぱり1日のスタートはサラダだ。

野菜サラダ150円を追加
野菜サラダ150円を追加

まずはサラダをいただく。
あくまでベジファーストを貫くのが昨年来のスタイル。
なんと言われようとベジファーストである。

次は味噌汁。
申し訳程度のワカメが、朝定食の添え物感を演出。
この、さりげなさというか、普通さがサザエさんちの朝食っぽくていい。

やよい軒は白飯食べ放題。
そうか、そうか、ふーん。
焼き鮭の身をひとほぐし、ご飯とともに口に運ぶ。
おっ、この白飯、ただものじゃない。
もっちり柔らかいのに、一粒一粒、くっきりとした輪郭をもっている。
甘さはそれほど感じないが、それがまた、塩味控えめの焼き鮭とよく合う。

朝食に生卵は随分と久しぶり。
醤油をかけ、かき混ぜた納豆と合わせ、ご飯とともにいただく。
日本人のアイデンティたる美味を噛みしめる。

道ゆく人を眺めながら茶をすする
道ゆく人を眺めながら茶をすする

ポットから注いだイージーなほうじ茶を啜りながら、窓の外を見やる。
慌ただしげな人の流れをぼんやり眺めながら、だんだんと取り戻しつつある日常を感じざるを得ない。

さて、今日は小岩の街をもう一度訪れる予定。
だいぶ消えてしまった面影だが、未だ健在な店や街並みもある。
喫茶「木の実」でお茶をして、もし「タクト」がまだ営業しているなら、そこで昼食としよう。

ミラノしてます 8日目 東京編その2

赤提灯に誘われてミラノからきました、みたいな。
今宵は懐かしい街で飲み明かしたい気分。

懐かしの小岩駅北口 あまり変わっていない
懐かしの小岩駅北口 雰囲気はあまり変わっていない
ここがここが今宵の飲み処 立ち飲みのパラダイス
ここが今宵の飲み処 立ち飲みのパラダイス
まずはホッピーでしょう
まずはホッピーでしょう
今ワタシはパラダイスにいます
今ワタシはパラダイスにいます
モツ煮込み300円 味のしみた煮玉子という伏兵にやられた
モツ煮込み300円 味のしみた煮玉子という伏兵にやられた
玉子焼き100円 0.7ユーロだよコンチクショウ 美味いぜ
玉子焼き100円 0.7ユーロだよコンチクショウ 美味い
砂肝、ハラミ、カシラ各90円! 砂肝が超絶美味だった
砂肝、ハラミ、カシラ各90円! 砂肝が超絶美味
大勢の常連客で賑わっている ええ店や
大勢の常連客で賑わっている ええ店や
なんだか飲み足りなくてはしご酒 亀戸の立ち飲み超人へ
飲み足りなくてはしご酒 亀戸の立ち飲み超人へ
飲み物と超軽いつまみでスタート
飲み物と超軽いつまみでスタート
バリキングという酒350円 きいたことないが旨い
バリキングという酒350円 きいたことないが旨い
肉豆腐とチューハイ 合わせて350円 アンビリーバボ
肉豆腐とチューハイ 合わせて400円≒3ユーロ アンビリーバボ
テーブルはご覧おとおりドラム缶 店内はほご満員状態
テーブルはご覧おとおりドラム缶 店内はほご満員状態

飲んで飲んで飲まれて飲んで。
下町の立ち飲み屋の雰囲気、やっぱり最高だ。
ミラノのカフェやリストランテ、ピッツェリア、アルプスのテラスで酒を飲みながら過ごす時間も素敵だけど、やっぱり、城東界隈の居酒屋で飲んでいる時が一番楽しい。
といいつつ、来年はポルトガル再訪を考えていたりするのだが。

人生、楽しめるだけ楽しんだ方がいい。
ひとり旅とひとり酒を、これからも楽しむとしよう。

できる限り。

ミラノしてます 6日目 その1

なんだかんだと6日め。
明日、成田行きの便で日本に戻る。
あっという間だな。

本日のミラノは曇り。
この1週間ほどで、ぐっと気温も下がって来た。
朝晩は、厚手のジャケットの上に、さらにパーカーを羽織ることが多い。
さて、今日はこれから土産を探しにイータリー(Eataly Milano Smeraldo)へ。
いろいろ物色したあと、中央駅から数百メートル、9番線沿いのレストランで、今度こそミラノ風リゾットを。
どこかで一休みしがてらブログアップ、ついでにアリタリアのWebチェックイン。
そのあと、買い物を済ませ、青い鳥(トラム1番線)でアパートに戻る予定。
さて、出かけるとしよう。

トラムでイータリーへ向かう 10番線なら乗り換えなし
トラムでイータリーへ向かう 10番線なら乗り換えなし
イータリー 食材のデバートだが思ったより品数が...
イータリー 食材のデバートだが思ったより品数が…
イートインやレストランに重点を置いている感じだ
イートインやレストランに重点を置いている感じだ

ランチはリゾットがいい

というわけで、Ristorante IL PAIOLOでリゾットをいただく。
だが、いくらメニューを見てもリゾットという文字がない。
ウェーターに尋ねると、本日はポルチーニリゾットがおすすめらしい。
もしかするとメニューにはないってやつ?
念のため料金を聞くと9ユーロ。
まあ、良心的な方だろう。
ただ、水とビール(ハーフサイズ)で7ユーロだから、けっこうな料金になってしまう。
まあ、しかたがない。
ウェーターの感じもすこぶるいいし、雰囲気も悪くない。
あと、日本語メニューがあるのには驚いた。

ポルチーニのリゾッド9ユーロ 美味い
ポルチーニのリゾッド9ユーロ 美味い
14時も近いというのにけっこうな繁盛ぶり
14時も近いというのにけっこうな繁盛ぶり

いい店だと思う。
ごちそうさまでした。

さて、次のタスクに進もう。

 

ミラノしてます 5日目 スイス編セカンド その2

ガスで五里霧中の絶景テラスはちっとも絶景ではなかった

まあ、ガスで視界ゼロという可能性も考えていたし、途中、素晴らしい風景を堪能できたので、さほど落胆することなく、まずはカフェで一服することにする。

カフェでカフェを注文する
とりあえずカフェでカフェを注文する
時折振り返って様子をみるが....。
時折振り返って様子をみるが….。
さっぱり晴れないので諦めて昼ごはんにする
さっぱり晴れないので諦めて昼ごはんにする

サラダが美味い。
ビールが美味い。

スイスといえばチーズフォンデュでしょ
スイスといえばチーズフォンデュでしょ

チーズが最高に美味い。
でも、どれも半端なく量が多い。

 

ミラノしてます 1日目その2

部屋から一歩出たらイタリアだった

アパートのパブリックスペース とてもイタリアン
アパートのパブリックスペース とてもイタリアン

すでに深夜2時。
夕食をとったあと、少々酔いつぶれ、2時間ほど前に目を覚ました。
ミラノというかイタリアというか、ヨーロッパ全体なのかどうかわからないが、昼夜の長さは日本と変わりないのだが、スタートの時刻が日本より2時間ほど遅いように思える。
日本を出るとき、17時半を回ればけっこうな暗さだったような気がしたが、ミラノではその時間、まだまだ日は高い。
直射ビームを浴びると、うっすら汗ばむほどだ。
なので、とうぜん朝も遅い。
何を言いたいかというと、日本では草木も眠る丑三つ時も、ミラノではまだまだ宵の口だから、今から飲み直しても問題ないよね、ということだ。
すみません、つまるところ言い訳ってヤツです。

「違い」に圧倒される

日本でもそうであるように、やっぱり、田舎と大都市は違う。
ヨーロッパは特に違う。
フィレンツェ訪問で、イタリアってこんなところなんだと「わかったつもり」になっていたことに気づかされた1日だった。

ミラノ中央駅 その佇まい自体が圧倒的アート
ミラノ中央駅 その佇まい自体が圧倒的アート

驚き、エキサイトし、歩き回り、疲れ果て、部屋に戻り、スーパーマーケットで食材を買い込み、料理して楽しんで、食べて楽しんで、酒を飲んで、酔いつぶれれて、深夜に復活して筋トレして、写真をチェック、ブログアップしつつ、また酔いつぶれつつある。
とにかく、ミラノは、今まで旅したヨーロッパの街と違う。
はじめて東京を訪ねた時に感じたような刺激に満ちていた。
楽しかったけど、あまりの情報量に心身がパンク寸前である。
アパートの周辺だけどこれだ。
凄すぎるわミラノ。

アパートの外観
アパートの外観
さりげなくイタリアン
さりげなくイタリアン
スズキのアルトでさえイタリアン
スズキのアルトでさえイタリアン
完璧なコンディションのチックエッタ これぞイタリア
完璧なコンディションのチックエッタ キング・オブ・イタリアン
信号機さえイタリアン
信号機さえイタリアン
ちょっと歩くだけでこんな造形 先に進めない
ちょっと歩くだけでこんな造形 目を奪われて先に進めないぞイタリア
これが「普通の住居」 どこが普通何だよ
これが「普通の住居」 どこが普通なんだよイタリアン
ミラノ中央駅の威容 ローマ帝万歳
ミラノ中央駅の威容 戦いには弱いが建築には強い イタリア万歳

トラムが素敵すぎる

トラムあるいはトラムウェイ。
路面電車のことである。
残念ながらイタリアでは、「トラム」という言葉が一般的ではないらしい。
サラエボでさえ通用したのに

それはともあれ、ミラノの路面電車は素晴らしい。
素晴らしすぎる。
釣り掛けモーターの音も素敵だ。
旧タイプの函館の市電も、こんな音だ。
いいな、この音。

陰と影が素晴らしい
陰と影が素晴らしい
石畳の道を最新車両が走り抜けて行く
石畳の道を最新車両が走り抜けて行く
絵になる なりすぎる
絵になる なりすぎる

どこへカメラを向けても絵になる 絵になりすぎる

モダンデザインの向こうのクラシック
モダンデザインの向こうのクラシック
ミラノ中央駅の正面玄関 天井の高さに圧倒される
ミラノ中央駅の正面玄関 天井の高さに圧倒される

 

手すりでさえアート
手すりでさえアート
座っているだけでアート
座っているだけでアート
存在そのものがアート 天井がすごい
存在そのものがアート 天井がすごい
構内のカフェもいい雰囲気
構内のカフェもいい雰囲気

スーパーで買い物&軽めのランチ

スーパーの寿司コーナー けっこうなボリューム
スーパーの寿司コーナー けっこうなボリューム
今までヨーロッパで見た中でかなりマトモな方だと思う
今までヨーロッパで見た中でかなりマトモな方だと思う
スーパーに併設したイートイン AC電源とUSB充電ソケット完備
スーパーに併設したイートイン AC電源とUSB充電ソケット完備
ズッキーニ、ナス、トマトほかの炒め物 けっこう美味 300円くらい

食べ物がイタリアン

イタリアなので当たり前なのだが、とにかく地元フーズに美味いものが多すぎる。
スーパーマーケットに行けば、ジモティの食生活がなんとなく分かるのだが、さすがはイタリアというか、ロンバルディア州の中心ミラノだ。
出しているものが違うね。
値段も概ね安い。
パニーニなんか3ユーロくらい。
同じようなものを路面店やバールで頼むと、およそその倍だ。
なので、観光やビジネス客相手の店に、どうしても行く気がしない。
スーパーで食材を買い込んで調理した方が、断然楽しい。

スーパーでいろいろと買い込む
スーパーでいろいろと買い込む
350円くらいのブルーチーズ ものすごく美味い
350円くらいのブルーチーズ ものすごく美味い
同じく350円くらいのハードチーズ 安い
同じく350円くらいのハードチーズ 安い
600円くらいのサラミ
600円くらいのサラミ
惣菜コーナーで注文した三種の肉の炒めもの
デリカコーナーで注文した三種の肉の炒めもの
ズッキーニ、玉ねぎ、トマトを炒め、デリカで買った肉と合わせる
ズッキーニ、玉ねぎ、トマトを炒め、デリカで買った肉と合わせる
本日の夕食の完成
本日の夕食の完成
一応メイン
一応メイン
5種の野菜のサラダ
5種の野菜のサラダ
テラスを開けてイタリアン
テラスを開けてイタリアン

本日のお気に入りショット

シルエットが美しい
シルエットが美しい
同じ場所で撮った別ショット 絵になる
同じ場所で撮った別ショット 絵になる
珍しくドレスアップした現在のチンクエッタ いかにもミラノ
珍しくドレスアップした新型チンクエッタ いかにもミラノ

バルの続きは横丁で

満足のうちに終わった2017年秋バルだが、俺たちの夜はこれからだ、な飲兵衛4人。酒を求めて大門横丁に辿り着いた。

大門横丁もけっこうな賑わい
大門横丁もけっこうな賑わい

当初、お目当てにしていたシェルバー「きさらぎ」は残念ながら休み。
ならばということで「杉の子」を目指したものの、ここもまた休み。
必然的に、大門横丁に流れ着いたわけだが、ざっと見渡した限り、どこもそこそこの賑わいで、特にオープン席はどこにも空きが見当たらない。
というわけで、ぐるっと一回りしたところで、空きを発見。
しかもビール半額!
Kさんの目がキラリと光ったような気がした。
はい、ここにしましょう。

というわけで串揚げ屋でセカンドステージ開始

「ビール半額」につられ、串揚げ屋のオープン席に陣取る
「ビール半額」につられ、串揚げ屋のオープン席に陣取る
何を置いても、まず生でしょ
何を置いても、まず生でしょ

串揚げというのは、具材を串に刺して、衣をつけて、油で揚げたもの。
なんてことは分かっているのだが、最初分からなかったのが注文のルール。
一種類のネタを、最低2つ注文するのが、ここのしきたりらしい。
たとえば茄子を食べたいとすると、最低でも茄子100円×2=200円をオーダーしなければいけないのだが、一人で茄子を200円分オーダーする必要はなく、誰かのオーダーと合わせて200円以上であれば良いと言うことだが、そんな細けーことどうでもいいんだよ。おれは茄子を食いたいんだ、茄子出せ!
という感じで和気藹々と注文を告げ、揚げ物ができるまで、生ビールで乾杯することにする。
ビール一杯250円。
最初だけとはいえ、やっぱり安い。
まずは乾杯!
この時点で、19時45分。
夜はこれからだが、気分はすでに二次会である。

串揚げ屋なら、やっぱ串揚げでしょ
串揚げ屋なら、やっぱ串揚げでしょ

美味い、しかも安い、ただし遅い

さて、串揚げの店なので、串揚げの感想を。
実はワタシ、コテコテの大阪ルールの串揚げは初めてである。
ソースの二度付け禁止など、実際にお目にかかったこともない。
なので、比較のしようがないのだが、印象を順に述べるなら、
「安い」「美味い」「軽い」「遅い」という感じだろうか。
写真で大体1400円くらい、一本平均150円くらいだろうか。
一刺しは小さいが、揚げ物ということもあって、見かけより食べ応えがある。
衣は薄めで、カリッというよりサクッという感じ。
思ったよりもずっと油っぽくないので、食べ過ぎても、腹への負担は少なそう。
なんというか、つまみというより、おやつと言った方がいいほどライトな食感である。
ただし、出てくるのは遅い。
混んでるからそうなのだろうが、注文後20分というのは、いささか遅すぎるのではないだろうか。
おかげでビール追加してしまったではないか。
あ、そういう作戦か。
なら仕方がないな。

酔っ払ったので自撮りをしてみる
酔っ払ったので自撮りをしてみる
俺たちの夜はこれからだ、な感じ
俺たちの夜はこれからだ、な感じ

その後、何串か追加注文したところで、急にあたりが冷え込んできた。
先ほどまでの仄暖かさや何処へで、晩夏がいきなり中秋になったくらいの冷涼さに、たまらず、どこか中飲みできる店を求めて、再び彷徨い始める飲兵衛4人であった。
さようなら串揚げ屋さん。
店の名前、最後まで分からなかったけど、まあいいや。
この時点で時刻は9時10分くらい。
気分はすでにラストステージだが、ほんと、今宵は夜が更けるのが遅い。

そして約束の地、ショットバーへ

さらに酒を求めてショットバーへ
さらに酒を求めてショットバーへ

本日の終着、約束の地ショットバーである。
かなり酔っ払ってきてるので、店の名前がわからない。
知ろうとする気持すらない。
飲めればいい。
ただそれだけで、Sさんに誘われるまま入ったショットバーだが、なんだかスターシップというか、ジャミロクワイっぽい店というのが第一印象。
何を言ってるのか自分でも分からないが、酔っ払いのことだから、分からなくても別に問題はない。
特筆すべきはその安さ。
1杯オール500円でノーチャージ。
2n杯飲んだら1000円、2000円、4000円…
2n-1杯なら500円、1500円、2500円…
安い。
こんな安くて雰囲気の良い店、長続きするはずがない。
潰れないうちに、また訪れよう。

最初はグレンフィディック、次はこのピーチをオーダー
2杯目はピーチ シロップのように甘い ビールを頼んだのが言わずもがなのKさん

結局、スコッチ(グレンフィディック)とピーチ(リキュール?)を頼んで,この日は打ち止め。
他の飲兵衛たちも、それぞれ2杯頼んだところで終了。
一人1000円という驚異的な安さで、2017年秋バル最後のステージを締めくくった。
かかった費用はバル、串揚げ、ショットバートータルで6,000円くらい。
信じられないくらいにリーズナブル、マーベラスである。

時刻は23時ちょっと前。
始めたのが16時半頃だから、7時間に渡って飲み食いしていたことになる。
その割にヘベレケになっていないあたりが節度というか年の功というか年のせいだろう。
ともあれ、楽しい時間だった。
夕刻までの、長袖では汗ばむほどだった街も、夜ともなれば、すっかりと冷えこみ、長袖一枚では寒さを感じるほどとなった。
晩夏のようだと思っていたが、なるほど、秋バルはやっぱり秋である。

今日のような飲み方、案外と悪くないもんだ。
来年、縁があれば、このメンツで、また訪ねて見たいと思う。

Kさん、やっぱり最後までビールだったな。

函館西部地区 2017年秋バル

9月10日、日曜日、秋のバルに出かけてきた。
函館旧市街、西部地区の70店舗が参加する、ちょっとした一大イベントだ。
昨今では、大門バル、五稜郭バルなども開催されるようになったが、ここが「本家バル街」。
スペインレストラン「バスク」の深谷オーナーシェフの提唱で始まり、今回が28回目となる。
考えてみれば、けっこうな歴史というか実績だ。
最初は、こんなに長続きするとは思っていなかった。
いささか感慨深くもある。
とはいえ、今回のバル街には不満がなかったではない。
というより、はっきりと不満があった。

2017年バル街 夕暮れのラコンチャ
2017年バル街 夕暮れのラ・コンチャ

日曜日開催?行くわけないでしょ!

そう、今回はなんと日曜日開催。
翌日は仕事だ。
(本来なら、だけど)
家事や煮玉子の仕込み、趣味(仕事の延長?)のHP制作に勤しみ、その後、温泉でまったりと湯に浸かり、明日への鋭気を養うのが日曜日のルーチンだ。
なので、当初Sさんに誘われたときは、ソッコーで断った。
誘ってくれた当人にしても、行く気満々とは言えない状態で、「行きますかぁ~?」と、例の口調で最初から疑問形のお誘い。
いくわけないすよね、ってな感じだ。
それが、急転直下、なんで行くことになったのか…。
まあ、それはおいおい語るとして、まずは一軒目から紹介。
今回の参加メンバーはSさん(♂)、Kさん(♀)、Tさん(♂)、そしてワタシの、飲兵衛4名である。

2017秋バル一軒目「ピアット」

一軒目「ピアット」 名前からしてイタリアン
一軒目「ピアット」 名前からしてイタリアン

正直言って、「ピアット」にはまったく期待していなかった。
日曜バルだから早めに行こう、明るいうちから飲みまくろうという妙なテンションでスタートしたものの、開いている店がかなり限られていることが判明。
17時前からやっている店の中で、我々の進行ルート上にあって、良さげなスポットというと、ここくらいしかなかったのであるが…。

期待していなかった分を差し引いても「当たり」

「ピアット」のピンチョスとビール
「ピアット」のピンチョスとビール けっこうなボリュームが嬉しい

普通、バル街のピンチョスと言ったら、ちんまりとしたつまみ三品程度が、皿の上に、たっぷりとしたマージンで並んでいて、やたら皿のスペースだけ取っているシロモノってのが常だが、「ピアット」のそれは、けっこうなボリュームの、食べ応えのある「一皿」だった。
皿自体食えるし。
ちょっとした昼食くらいの量がある。
腹ペコだった我々にとって、実に嬉しい「誤算」となった。
なお、写真のパスタだが、盛り付けられているのは紙の皿ではなく、ピザ風の生地。
なんと、ある程度パスタを食べたら、あとはカルツォーネというかクレープのようにくるっと巻いて、丸ごといただける。
実にナイスな心配り、かつ腹づもり。
ビバ・ピアットである。
グラタンが熱々だったら、申し分なかったろうが、大当たりの一軒目に、大満足の4人だった。

暮れなずむテラスで飲むビール  最高に美味い
西日があたるテラスでビールとつまみをいただく 実に気分がいい

二軒目「はこだてビール」

本当は「MARUSEN」が目当てだったのだが、予想に違わず大行列。
なんでいつもこんなに混むのか訝しみつつ、行列を横目に通過、とりあえず次の一杯、一皿を求めて歩を進める。

カフェ「MARUSEN」まえの行列
カフェ「MARUSEN」まえの行列 恒例の光景

はこだてビールだが、正直言って、ピンチョスには、あまりパッとした印象がない。
なんというか、食べた瞬間に記憶の迷宮に捨て置かれるような味というか。
ビジュアルといえば、なんだかスーパーの惣菜然としていたような記憶しかないし。
ただ、ビールは美味かった。
「はこだてビール」なので当然と言えば当然なのだが。

新商品「コーヒービール」のプロモーション
新商品「コーヒービール」のプロモーション

到着早々、目に飛び込んで来たのは、取扱いの大きな「コーヒービール」。
なんでも、売り出し中の新商品らしい。
おすすめですという言葉に、へーどれどれってな軽いノリで、全員こいつをオーダー。
それが、とんでもないシロモノであることなど知るよしもなく…。

コーヒービール すごく不味い
コーヒービール 不味い 二度と飲みたくない
塩タン 味は悪くないがスーパーの惣菜を食べている気分
塩タン 味は悪くないがスーパーの惣菜を食べている気分
ハムとパプリカのマリネ まるでスーパーの…以下略
ハムとパプリカのマリネ 味は悪くないがまるで…以下略

大いに期待してコーヒービールを口にした我々だが、口に含んだ刹那、全員が沈黙という海の底に沈んでしまった。
不味い。
不味いとしか言いようがない。
ルートビアから甘さと香りを取り除いた残滓に、無糖の缶コーヒーをぶっ込んだような味がする。
それに苦い。
苦いとしか言いようがない。
コーヒーの苦さとビールの苦さがタッグを組んでラリアットを仕掛けてくる。
容赦ねー。
それにピンチョス。
ピンチョス?
君、ピンチョスだよね。

う~ん、二軒目は選択ミスだったか。
それでも、全員、なんとか不気味なクスリっぽい濃褐色の液体を飲み干したのがエライ。
もしかしたら、我々は、はこだてビール黒歴史の生誕に立ち会ったのかもしれない。
なんだかベツレヘムの四賢人だな。
そう思うことにしよう。
あ、一人多いか。

普通のビールにすれば良かったと思いつつ退散
普通のビールにすれば良かったと思いつつ退散

三軒目「ラコンチャ」

三軒目にえらんだのは「ラ・コンチャ」。
はこだてバル街を提唱した、言わずと知れた深谷シェフ経営のスペインレストラン「バスク」。
その姉妹店だ。
事実上、はこだてバル街発祥の店と言っていいだろう。
などと、偉そうに語っているが、実は、ラ・コンチャに一度も入ったことがない。
過去2回ほど予約を入れたことがあるが、いずれも満席ということで断られた、因縁の店でもある。(バスクには大昔に行ったことがある。)

函館バル発祥の店「ラコンチャ」の夕暮れ
函館バルゆかりの店「ラコンチャ」の夕暮れ けっこうな賑わい

まずは飲み物。
一人を除いてサングリアをオーダー。
スペインと言ったらサングリアでしょ、という呼びかけにも、揺らぐことなくビール。
彼女は常にビール、とにかくビール、いつでもビール。
安定のKさんなのである。

まあ、ともあれ乾杯。
うん、サングリアを選んで正解。
さっぱりと甘く、フルーツの酸味が口の中で爽やかに弾ける。
美味い。

ビールしか頼まないKさんを除きサングリアで乾杯 常に安定のKさんである
一人を除きサングリアで乾杯 彼女はいつもビールどこでもビールつねにビールなのである
「本場」のピンチョス 味も量もちょっと物足りなかった
「本場」のピンチョス 味も量もちょっと物足りなかった

ピンチョスは…う~ん、クリームコロッケはいいんだが、鮟鱇のジュレがちょっと生臭くてイマイチ。
量も少なめで、ちょっと期待外れかな。
バル街始まりの店ということで、期待値を上げすぎたのかも知れない。
サングリアの味と、店内の雰囲気は素敵なんだけどね。

立ち飲み立ち食いは本場のスタイル 客の回転の速いこと
立ち飲み立ち食いは本場のスタイル 客の回転の速いこと

三軒目は、まあ普通に楽しめたということで良しとしよう。

四軒目「パザール・バザール」

「ラ・コンチャ」の次に選んだのが十二軒坂のトルコカフェ「パザール・バザール」。
あれ、「バザール・パザール」だっけ?
バザールは市場、パザールはトルコ語で市場。
だから日本語にすると「市場市場」となる。
市場の市場である。
よく考えると、わけがわからない。

夕闇に沈み行く「パザール・バザール」
夕闇に沈み行く「パザール・バザール」

「パザール・バザール」はワタシが押した店。
おすすめはやはりケバブとトルコビール「エフェス」だろう。

「パザール・バザール」は、四年前のイスタンブール旅行の際、いろいろ情報を教えてくれた店でもある。
当然、イスタンブールというかトルコには詳しくて、ケバブの味は、正直行って本場のそこらの店よりずっと美味いと思う。
ビールがエフェスというのも嬉しい。
イスタンブールでビラ(ビールのこと)と言えばイコール「エフェス」。
軽やかでさっぱり目の味は日本人好みかも知れない。
ガラタ橋のレストランで、サバサンドを食べながら飲むのにぴったりの味だ。

「パザール・バザール」の二階席 トルコしている
「パザール・バザール」の二階席 トルコしている

ピンチョスの「ケバブサンド」は、見かけとは裏腹のボリューミーな一品で、袋から出すや否や、中に詰まった、たっぷりのドネルケバブが決壊。フォトジェニックとは真逆の様相を呈してしまったため、写真は撮らなかったが、味はまさにイスタンブール。タクシム広場近くのケバブ店のそれより間違いなく美味しかった。

五軒目「久留葉」

石畳に、灯りが美しく映える
石畳に、灯りが美しく映える 久留葉は左

なんだか、かんだか飲んで食べているうちに、とうとう最後の店となってしまった。
けっこう飲んだし、腹もくちくなってきた。
飲兵衛4名全員、そこそこに出来上がりつつある。
ラストステージはさっぱりとしたものがいい、酒なら日本酒なんかがいい。
ということで大三元坂にある、蕎麦彩彩「久留葉」を目指す。

とはいえ、ラストと言いつつ、この時点でまだ18時45分。
そろそろ宵の口の気分でいたが、とんでもない。
宵の口の入口の前にすら立っていなかった。
夜は始まったばかりなのである。

それにしても、熱すぎず寒すぎず。
ほろ酔いで歩くにはちょうど良い。
軽いジャケットひとつで石畳を行けば、心地よい風が頬をそよぐ。
実にいい気分。
実にいい飲兵衛日和。
澄んだ夜空で、月のやつ、笑ってやがる。

蕎麦彩彩「久留葉」の仄暗いアプローチ
蕎麦彩彩「久留葉」の仄暗いアプローチ
甘口の酒 蕎麦と一緒に飲むのに最適だろう
甘口の酒 蕎麦と一緒に飲むのに最適だろう
ピンチョス三種 鶏肉のコンフィ?が美味
ピンチョス三種 鶏肉のコンフィ?が美味

人気店だけあって、「久留葉」もけっこうな賑わいである。
ちょっと狭い店内で、杯を傾け、甘口の日本酒をちびりちびりと、喉に流し込む。
あ、俺、今、ちょっと酔っ払ってる。
いい加減で、酒が回ってきた。
腹もちょうど良い感じだし、飲兵衛4人でまったりと、今日はいいバル日和だなあ。

五軒目を終えてゴール…とはならなかった

と、そこで終わっておけばいいのに、それじゃ飲み足りないのが飲兵衛というもの。
時刻はまだ19時半。
夜はこれからである。
といいうわけで、バルチケットを使い果たした飲兵衛どもは、次なる店を、酒を求めて大門に繰り出すのであった。

市電で大門を目指す
市電で大門を目指す

函館グルメサーカスに行ってきた2017

午後、初秋を飾るに相応しい、青く晴れ渡った空に誘われ、チャリでグルメサーカスに向かった。
目当てが特にあったわけでもなく、ただ何となくフラフラと。
夏の名残が色濃い街を眺めながら。
が、それがかえって良かったのかも知れない。
少しだけだが、いつもより楽しい時間を過ごすことできた

13時半頃、会場到着早々、行列と遭遇。
なんだろうと思ったら、シャシリク(ロシアの串焼き)を待つ人々だった。
主催はユジノサハリンスク市(日本ユーラシア協会函館地方支部)。
行列といっても10人ほどだが、例年、行列ができたという記憶が、ワタシにはない。
美味いものにありつける予感がビンビンだ。
ためらうことなく行列最後部に並ぶ。

炭火にあぶられるチャシリク
炭火にあぶられるチャシリク いい匂い
チャシリクを焼く香ばしい煙があたり一面に立ちこめる
香ばしい煙が漂ってくる 早く食べたい
チャリシリク一串600円税込
チャリシリク一串600円税込 ガーリックの風味が食欲そそる。

このチャシリク、味もボリュームも納得の一品だった。
ガーリックの利いたタレに漬け込んだ赤身肉。
霜降りの対極に位置する部位だが、ワタシ的にはこっちのほうが好きだ。
適度な噛み応えと、染み出る肉汁のアクションが小気味よい。
あ、今オレ、肉食ってる!的なエネルギーが全身に降り注がれる。
ビバたんぱく質!

撮影場所に難儀していたワタシに、快く相席を申し出てくれた男性の後ろ姿
撮影場所に難儀していたワタシに、快く相席を申し出てくれた男性の後ろ姿
なんだかゴージャスなご婦人
なんだかゴージャスなご婦人
二軒目は長崎 豚の角煮まん
二軒目は長崎 豚の角煮まん
デルモっぽい角煮まんレディ 可愛い 顔小さい、
デルモっぽい角煮まんレディ 可愛い
豚の角煮マンのプロモーション活動
豚の角煮まん プロモーション活動の裏側
豚の角煮まん400円 ホロホロ・トロトロの角煮とシンプルな饅頭生地のコラボが美味
ホロホロ・トロトロの角煮とシンプルな饅頭生地のコラボが美味
函館グルメサーカス2017 グリーベルト会場の賑わい
2017函館グルメサーカス グリーンベルト会場 今年も大いに賑わう
食べたいものは大概売り切れという法則
焼き鯖棒寿司 食べたいものは大概売り切れという法則
「ポルコ」前のミニバー
「ポルコ」前のミニバー
会場近くの老舗のやきそば店「まるきん」
会場近くの老舗やきそば店「まるきん」 そこそこに繁盛の様子
帰路、謎物件に出会う チャリ撮りの醍醐味
帰路、謎物件に出会う チャリ撮りの醍醐味
誰がなぜ? 不思議だ
誰がなぜ? 良く分からないままシャッターを切る
シュウェットカカオ付近で事故に遭遇する
シュウェットカカオ付近で事故に遭遇する
消火栓にぶつかった模様
消火栓にぶつかった模様

今宵は十三夜

秋田から能代へ

秋田市中心部の「寛文五年堂秋田店」から、今宵の宿「民宿十三夜」へ向かう。
その時点で14時。
チェックインが16時だから、ちょっと早めに着くかも知れない。
念のために電話を入れることにする。
「すみません、ちょっと早めにチェックインできますか?」
「高速使うんですか?」
「いえ、一般道です。」
「それならちょうどいい頃に着くと思います。」
などとやりとり。
能代って、そんなに遠かったけ?
まあ、16時前到着は楽勝さ、
などと、お気楽に考えていたのだが。
能代は遠かったよ、山王高校。

1時間オーバーで今宵の宿へ

 

民宿十三夜と車
今宵の宿にやっと到着

甘かった。
羊羹に蜂蜜かけて砂糖をまぶしたくらいに甘かった。
距離はさほどではないのだが、とにかく交差点が多い。そもそも車の流れが遅い。
相変わらず車載ナビとGoogleナビは不仲だが、最後は一致するわけだし、Google先生一択で進むことにしたのだが、なんだかルートがマニアックすぎる。
抜け道・裏道・農道だらけ。
これ考えたやつ、絶対面白がってやってるだろう。
割と好きだけど、そういうの。
というわけで、可能な限り農道を進み。マックスバリュー能代北店に到着したのが16時。
ちょこっと買い物をして、そこから宿まで20分。
結局のところ、予定のおよそ1時間オーバーの到着となった。

1日二組だけの宿

到着早々感じたのは「十三夜」のロケーションとアコモデーションの「素晴らしさ」。
なんだかぶっ飛んでいる。
こんな場所、こんな建物で、よくぞ民宿経営を思いついたものだ。
周囲は田んぼ。
商店はない。
人影もない。
鳥が高らかにさえずりまくってる。

外観は普通に古びた民家だ。
どっしりしているが、古民家でございます、というほどの風格ではない。
かといって、頑張って設定しました、みたい妙なデザイン臭さもない。
そこ、少しはチカラ入れてみようよ、みたいな残念さがないわけでもないが、肩に力が入っていないのは悪いことじゃない…よね?
などと思いつつ、建物の中に足を踏み入れたのだが…、

民宿「十三夜」のホール?
民宿「十三夜」のホール? ホールだと思う
ホールからダイニングを眺める
ホールからダイニングを眺める 普通の家っぽい
ホールから見たダイニング
小津の映画や金田一ものに出てきそうな雰囲気

う〜ん、やっぱり、古さを狙っているのか、ただ古いのか良く分からない。
良く分からないが、この緩さ、居心地がいいことだけは確かなようだ。

好きか嫌いかで言えば好き、それもかなり

最初こそ、ちぐはぐさに戸惑ったが、正直、こんな雰囲気嫌いじゃない。
いや、リラックスというか、全身のチカラが抜けていく感じは相当にいい。
それに、実際のところ、宿としての機能も悪くない。
1日二組限定ということで、民宿でありながら、バス・トイレが専用。
共用だが、大きな冷蔵庫が使える。
部屋は広く、無線LANも完備。
電源も十分。
OAタップを置いている宿なんて他に知らない。
なんだか、民家の一室を借りて暮らしている感じで心地よい。
田んぼは平坦なので、ランニングにも、もってこいだし。
うん、良い宿をチョイスしたと思う。

十三夜の客室
十三夜の客室 けっこう広い
部屋にあったOAタップ
OAタップが置いてある こんな宿初めてだ

お値段以上それ以上の夕食

某ニトリ家具のキャッチは絶対信じないワタシだが、十三夜の食事はそれ以上の内容だった。
この料金で?大丈夫ですか?いいんですか?
などと思っても口にすることなく、食事を口にするのだが…。
失礼、夕飯ではなく夕餉と呼びべきでした。

民宿十三夜の夕餉
民宿十三夜の夕餉 このあとポークソテーも出てきた
山菜の煮物 これぞ東北といった味が嬉しい 椎茸と筍が美味かった
刺身盛り合わせ
刺身盛り合わせ サザエが季節を感じさせてくれる
ニシンの切り込み 美味
ニシンの切り込み 美味 酒が進むことといったら
カレイの煮付け 家庭の味の極み
カレイの煮付け 家庭の味の極み ほっこりする

写真を撮るのを忘れたが、このほかにもポークソテーが出てきた。
結構なボリュームだが、なにより味が良かった。
魅せるための料理ではなく、日々食べ続けるための料理、つまり家庭料理のまっとうな継承。
とはいえ、ひとつひとつけっこう手が込んでいる。
しつこいようですが、この宿泊料でこの内容。
本当にいいんですか?
お値段以上とかいっている某ニトリ家具に、十三夜の爪の垢を煎じて飲ませてあげたい。

今宵の酒がすすむこと

結局、食事をしながらビールもすすみ、女将さんとおしゃべりを楽しみ時間をすごしてしまう。
今宵のブログアップはお休みとしよう。

ババヘラ そして本日の宿へ

15時に角館を出て、本日の宿に向かう。
ゆぽぽ山荘。
ひらがなで書くと「ゆぽぽさんそう」。
カタカナで書くと「ユポポサンソウ」。
ローマ字で書くと「YUPOPO-SANSO」。
妙な名前だ。

念願の遭遇

道中、出会いたかった二つに出会う。

一つは秋田新幹線。
超ローカル線な景色の中を、あの流麗な車体が、けっこうなスピードで走り去る。
その衝撃というか笑撃。
ありがとう秋田新幹線。
そしてもう一つは、言わずと知れたアレ。

人生初 生ババヘラとの遭遇

ババヘラ 感激の出会い
感激の出会いのババヘラ 200円税込
やらせに応じてくれたババヘラ
作るフリをお願いするたび、花びらを増やしてくれるババヘラ
晩夏にもよく似合うババヘラ
晩夏のババヘラ

バッチャのつくるババヘラは予想通りの味。
クリーミーさに乏しいミルクシャーベットという感じ。
アイスというより氷菓といったほうがいいか。
素朴で懐かしく、真夏の炎天下、木陰で涼を取るのに相応しい味。
なんだか、小さい頃に帰ったような気分だ。
ありがとうババヘラ。
いい思い出になりました。

ゆぽぽ山荘到着〜チェックインという試練

到着したのは15時50分頃。
狭い駐車スペースに車を停め、荷物を取り出そうと、ドアを大きく開けた途端、大きなトンボが2匹飛び込んで来た。
フロントガラスのところでバタバタもがいて外に出られない。
バカな奴らだ。
招かれざる客を追い出すのに数分要したのちチェックイン…とはいかなかった。

ゆぽぽ山荘外観
角館から約1時間 ババヘラから20分 ゆぽぽ山荘に到着

チェックイン5分前のフロントに人影はなく、「誰もいないとき押すボタン」なるものを何度も押しても誰一人現われず、何一つ変化もない。
宿泊客はその辺をウロウロしているのだが…どうも、彼らも事情はよく分からないらしい。
ボタンを押しながら待つこと数分。時折呼びかけてみるものの反応がない。
仕方なく、ゆぽぽ山荘に電話をかけると、目の前の電話が鳴りだした。
あ、これダメなパターンだ。
押し寄せる脱力感。
昨年の十三湖畔の宿を思い起こす。
東北の宿は慢性的なスタッフ不足のようだ。

などと半ば諦め始めたところ、奥から年配の女性が元気良く登場。

「すみませんねー。ベルの機械、別の部屋に置きっ放しだったもんで。」

そりゃ聞こえませんねー、仕方ないですねー。
やはり、いろいろ諦めたほうが良さそうだ。

宿に着いたら最初にすること

部屋に入って、荷物を解いたら、真っ先に電源コンセントとインターネット接続環境をチェック。
必要な配線を施し、電源アダプターをセット、必要な機器の充電を始める。
そして、撮影した写真にGPSデータを書き込み、画像をMacに移したのち、アプリ「写真」でチェック、いい感じの画像を選び出し、時に編集加工を施してから、リサイズ&jpg書き出し、そしてブログアップというミッションを行う。
なんだろう、あらためて文章にすると、仕事の延長のような気がしてならない…。
う~む…。
まあ、楽しいのだから良しとしよう。

ゆぽぽ山荘の客室と座卓にセットしたPC作業環境
宿について最初にすべきこと それは作業環境の構築
コンセントに群がる電源アダプターとウネウネの配線
最も優先すべきこと それは電源とネット環境の確保

ブログアップの途中で夕食の時間。
もう18時だ。
山奥の宿でなにやってんだろうワタシ。
夕飯か、まあ何か食えればいい。
予約時にチェックもしなかったし。
さほど期待もせず食堂に向かう。

予想だにしなかった美味

期待しなかった分、ハードルが下がって評価アップ。
なんてことは良くあるが、ゆぽぽ山荘は違った。
マジで美味い。

質素なようで、どれひとつとして手抜きがない
質素なようで、どれひとつとして手抜きがない
野菜の天ぷら 揚げ方に感激
野菜の天ぷら 揚げ方に感激

きめ細かなフリッターのような衣。まったく油っぽくなく、それでいてラングドシャークッキーのようなサクサク感。
火加減は絶妙というより超絶技巧。ラフマニノフもびっくりだ。
ナスなんか、生じゃないかと思うくらいシャッキリしているのに、しっかりと火が通っていて、しかもみずみずしい。
これが天ぷらなのか。
今まで食べた天ぷらが油の揚げ漬けに思えてくる。
ご主人、あなたは一体どこから来て、どこへ行くのですか?

地の山菜「みず」の浅漬け これだけでご飯二膳はいける
地の山菜「みず」の浅漬け これだけでご飯二膳はいける

次に驚いたのは、自分たちで採って来たという山菜「みず」の浅漬けというか出汁漬け。
えぐみ・渋みはまったくない。プチッとした歯ごたえに続き、柔らかな実から、若干のぬめりと共に、出汁の旨味と「みず」の水=汁の旨味がほとばしる。香りは鮮烈でありながら、どこか控えめ。ご飯と一緒に呑み込めば、美味しさピークにさっと香りが消えて行く心憎さ。
なにこれ超美味い。

「秋田は山菜が一杯採れるんです。」

奥さんによると、その種類・量は日本一。
食べ方も多彩。
採り過ぎても決して捨てず保存するという伝統も確立されているらしい。
自家用の缶詰を作る人も多いとのこと。
そうして一年中山菜を楽しんでいるのだ。
秋田おそるべし。

イワナの塩焼き 頭から尾まで完璧な美味さ
イワナの塩焼き 頭から尾まで完璧な美味さ

こんな塩焼き、食べたことがない。
なんだろう、この、人生ン10年無駄にした感は。
じっくり炙った身は、骨まで柔らかく、得も言われぬ香ばしさが漂う。
それでいて身はパサつかず、しっかりとした食べ応えを維持したまま、しっとりと旨味が溢れ出す。
どうしたらこんな風に焼くことができるのか?
ご主人、あなたは何と戦っているのですか?

酢の物 ただものではない
酢の物 湯むきトマト、菊の花の下のつるりとした食感

 

ただの酢の物と思った。
菊の花、丁寧に湯むきされたミニトマトの下に、つるりとした食感のアレが潜んでいた。
地の蓴菜だ。
舌の上でプルプル踊り、次の瞬間つるりと喉の奥に滑り込む。
口の中のちょっとした遊びが愉しい。

自家製の切りたんぽも素晴らしかった。
表面がきつね色で、お焦げの香りと出汁の香りが渾然となって鼻孔を通り過ぎる。思わず日本CHACHACHAだ。

その他、自家製いぶりがっこ、自家製浅漬け、近くで採って来た筍の煮しめ。
地のものに加え、自分たちで採ってきた山菜や野菜に、手作りのこだわり切りたんぽ。

煮くずれしないきりたんぽって凄い お焦げが香ばしい
煮くずれしないきりたんぽって凄い お焦げが香ばしい
脇役然とした炊き出しも、よく見ると細かな心配り
脇役然とした炊き出しも、よく見ると細かな心配り

確かに素材の良さも光るけど、素晴らしいのは料理人であるご主人の腕。
天ぷらの揚げ方なんか、神レベルと言っても過言じゃないが、何より感心したのが、味付け・塩加減だ。
一見、ざっくりとした田舎料理のように見えるが、一品一品が、これ以上でも、これ以下でもあり得ないバランスで、丁寧に味付けされている。
ぶっきらぼうのようで、隅々まで、神経の行き届いた仕事ぶり。
見栄えだけは素晴らしい、料理ごっこが跋扈する世界とは無縁の清々しさに、すっかり心奪われた。

「ヤツは大変なものを盗んで行きました。」

今は亡き、納谷五郎の声が聞こえてくるようだ。
トレビの泉でアンコと叫びたい。

いいじゃないですかゆぽぽ山荘。

そして角館へ

マックスバリューで飲料と3日分のメガシャキを購入。
駐車場で、目的の蕎麦屋までのナビゲーションを設定したのだが、ここで問題発生。
車載ナビに目的地をセット後、Googleマップで当該店のナビをセットしようとしたら、スマホが「本日休業の可能性」と喋りよった。
ホンマですか?
食べログで確認したところ、確かに日曜定休とある。
直ちに目標変更。
さっくり調べて、そば処「さくらぎ」に決定する。
そして、ナビを再セット。
小坂を出たのは10時。
予定の1時間オーバーで、角館へ向かった。
車載ナビの目的地変更を忘れたまま…。

褐色に濁る宝仙湖
褐色に濁る宝仙湖 記録的な大雨の影響 角館まであと数十分
蒼い空に浮かぶ雲 稲穂の絨毯に車
緑の稲穂+青い空+白い雲=晩夏という公式
緑の稲穂+青い空+白い雲=晩夏という公式2
緑の稲穂+青い空+白い雲=晩夏という公式2

田沢湖まであと少しというところで、素晴らしい稲穂の海を発見。
思わず車を停めて、風景を撮りまくる。

稲はすっかり実り、じき頭を垂れ始めることだろう。
空の青が、碧に変わりつつある予感。
風が吹くたび稲穂がゆれ、雲が流れ、影が走り去る。

夏が終わろうとしている。

 紆余曲折の到着

車載ナビとGoggleマップのナビゲーションが違う場合は、Google先生を優先するというのが、この夏の経験則だったが、その違いは、目的に近づくほど収束するのが常だ。
目的に近づけば近づくほど、結果が乖離していくのは、どう考えてもおかしい。
Google先生は基本的に正しい。
だとしたら…。
そのことに気づいたのは、角館市内を2kmほど右往左往したあとだった。
車載ナビの目的地変更のし忘れに、ようやく思い至ったのだ。

晩夏 角館の街角 民家の軒先
角館の街角 民家の軒先 暑い とても暑い

やっと角館に着いたと思ったら

それにしても角館は暑い。
さすが小京都。
クソ暑さまで似たのか。
駐車場に車を止め、外に出るや、汗が吹き出した。

炎天下の中、行列と来た。

「さくらぎ」にたどり着いたのは13時30分頃。
予定を1時間以上オーバーしていた。
繁盛店だったとしても、その時間帯なら客波も引いているだろう。
そう思い、気を取り直したワタシの目に飛び込んで来たのは、まさかの行列だった…。
店を変えるという選択肢も浮かんだが、さほど待つこともなかろうと、行列に並ぶことに。
そして待つこと20分ほど。
予想以上の行列待ちに、汗だく&ヘロヘロのワタシだった。

しまった、店選び失敗か?

「さくらぎ」の外観
「さくらぎ」の外観 中は満席 外は炎天下

仕方なく汗だくで店内に入ったものの、スタッフが一向に現れない。
カウンター4席、2人掛×2、四人掛け×1、6人掛け×1の狭い店内はフル回転。
この繁盛ぶりを支えているのは、どうやら厨房の男性と、ホールの女性だけ。人気店なんだろうが、明らかにキャパを超えている。
一抹の不安=森彦の悪夢の再来に怯えつつ、4人がけカウンターの左端の席に腰を落としたワタシに、さらなる仕打ちが。

SMOKING  GETS IN MY EYES

PCを開き、キーを叩き始めて数分、仰天の事態が発生する。
右端に陣取る、常連ぽいリラックスオヤジがタバコを吸い始めたのだ。
しかも煙のヤツ、全部こちらに向かってくる。
最悪だ。
席変えてもらおうか。
客変えてもらおうか。
人生変えてもらおうか。
などと思ったのだが、ワタシの後ろにあるファン(扇風機)の首振りを止め、タバコオヤジに照準を定めたところ、面白いほど煙が来なくなったので良しとした。
OYAJI STRIKES BACK AT OYAJIだ。

ようやく蕎麦にありつく

などという紆余曲折を経て、ようやく蕎麦の感想に至る。
掴みは最悪だったが、さて、挽回はなるのか「さくらぎ」。
さくらぎといえば「はなみち」だよなぁ、やっぱり。

さくらぎの二八蕎麦 750円
さくらぎの二八蕎麦 750円

昨日の「一力」ほどじゃないが、コシはかなりある。
若干のもっさり感は蕎麦粉八割だからか。
ツユは塩味薄めというか、出汁がほどよく利かし、醤油を控えめにした、いわゆる今風の味付け。
出汁の旨味と塩分のほどよいバランスに「センス」を感じる。
ワタシ的には、「一力」の田舎臭さが好きだが、「さくらぎ」が目指しているところも嫌いじゃない。
付け合わせはナスの田楽とキュウリの浅漬け。
浅漬けが浅過ぎてほとんど塩味を感じなかったが、これはこれで美味い。

鮎の天ぷら 600円
鮎の天ぷら 600円

 

鮎の天ぷらは、骨せんべいが抜群に美味かった。
実に香ばしく、カリカリ、サクサクの食感も楽しい。
肝心の身だが…普通に美味しいとしか言いようないんだな。
あと、ししとうの素揚げも美味しかった。
夏野菜大好きだから。
これで600円は悪くない。
欲をいえば、面がししとうってのはどうかと思う。
鮎が分からず、思わず「鮎どこですか?」と聞きそうになった。
鮎の天ぷらなら、面はやっぱり鮎の天ぷらだろう。

さくらぎの蕎麦湯
トイレから戻ると蕎麦湯が置いてあった やっぱり〆はこれ

最後に蕎麦湯が出たのは嬉しい誤算。
この、超てんてこ舞いぶりじゃ無理だろうと思っていただけに、かなり嬉しい。
残ったツユを美味しくいただくことができた。
最初不安だったが、一生懸命な接客に好感を持った。
味も客あしらいもいい感じに進んでほしい。
総じて「さくらぎ」は良い選択だったと思う。
喫煙客さえいなければ「おすすめの店」だ。

幕間は津軽の蕎麦で

幕間は津軽の蕎麦で

昼食は当初の予定(ラーメン)を変更し、地元民に愛されているであろう蕎麦屋を訪ねることに。ヘビーになりすぎた朝食の影響だが、割り箸を忘れたことがピタゴラスイッチ的に招いた、割としょーもない事情だったりする。
ともあれ、「一力」を目指し車を走らせた。

余談だが、車載カーナビとGoogleナビ、両方同時に使ってみて分かったのだが、どうもGoogle先生の進化っぷりがパない気がするというか、明らかに車載ナビより優秀だと思うシーンが何度かあった。詳しくは別の機会で語ることにするが、車載ナビとGoogleが違う指示をした場合、これからはGoogleに従う方がベターじゃないかと思う。というわけで、明日、検証してみよう。

「一力」の門構え なかなか風格
「一力」の門構え なかなかの風格
ほぼ満席の「一力」店内の様子
13時を回ってなお、客で溢れる店内

地元民で溢れる蕎麦屋、その理由に軽く驚き、そして納得する

訪れたのは13時頃だったが、四人掛けの卓が7組と座敷が、ほぼ満席。
おそらくだが、観光客はいない。
ちょっと古ぼけた店内を埋める、大勢の地元の人たちが、「一力」のステータスを語っているような気がした。

冷やしたぬき750円

店員というか、お手伝い風の若い女性に注文を告げ、待つこと数分でサーブ。これだけ混んでいるのに素早い。

第一印象は「盛りが少ない」
それと、意外と言ったら失礼だが、なかなかの「上品さ」。

「一力」の冷やしたぬき なんというか「上品」
「一力」の冷やしたぬき なんというか「上品」

天かす、わかめ、かまぼこ、卵焼き、貝割れ大根、干し椎茸の煮物、別添えのネギという構成。
干ししいたけの、甘辛いツユの染み具合がいい。
さほど甘くない卵焼きもいい。
旨味は驚くほど控えめ。
ツユは甘さが少なく、塩辛さが前面に強く出ている。
今時珍しい?

蕎麦は細めで腰が強い。「更科」に近い?
噛み応えのある弾力が心地よい。
細麺だけに、やや辛めのツユがよく絡まり、総じて塩っぱい。
ガツンと出汁を効かせているタイプじゃないので、塩辛さが余計に際立っているのだろう。

食べ進むにつれ変わる印象

正直、「なんだこれ」な第一印象だったが、食べ進むにつれ、これでいいのだと思い始める。
素朴というかシンプル。
蕎麦を飾りすぎず、蕎麦の旨味を味わうためだけのツユ。
それが昔から愛され続けてきた理由なんだろう。
頑固というか、流行には脇目も振らず、黙々と先人を継承する。
それが東北という土地だと思う。
だから、東北が好きなんだろうと思う。

2014サラエボへの旅1日目ープロローグ

成田空港のPCデスク ただいま充電中
成田空港のPCデスク ただいま充電中

成田空港に来ている。
で、47番ゲートでビールを飲みながらブログをアップしている。
出発まであと35分。
たっぷりと時間はあるはずだったが、実のところ、けっこうカツカツな行程だった。
時間ねーよ。

と言いながらできることはやる。
今日の感想。

函館はとんでもなく晴れていた
函館はとんでもなく晴れていた
羽田空港 ウェストパークカフェ入口
羽田空港 ウェストパークカフェ
ウェストパークカフェのハンバーガー 肉の旨さが際立つ
ウェストパークカフェのハンバーガー 肉の旨さが際立つ

函館グルメサーカスに行って来た

2013年秋、函館グルメサーカス。多くの客でにぎわうグリーンベルト会場。
2013年秋の函館グルメサーカス グリーンベルト会場は多くの客でにぎわっていた

函館グルメサーカスとやらへ行って来た。
最初はさほど興味が無かったのだが、黒石つゆ焼きそばが出ていると知り気持が動く。

昨年、黒石で食べて以来、機会があればまた食べてみたいと思っていたのだ。
ちょうど中島町の某病院と、駅前の無印良品に用事があったこともあり、久しぶりにチャリで大門に向かうワタシであった。

函館グルメサーカス。
函館市と道新が主催ということで、過去の例を鑑み、あまり期待はしていなかったのだが、いや、大した盛況ぶりである。
「完売」の張り紙が目立つのは、想像を遥かに超える客の入りだったからだろうか。
それとも…。まあ、そういうことにしておこう。それはともかく、一部の店は長蛇の列だ。
決してありきたりの比喩ではなく、本当に蛇のように列がウネウネと伸びている。
筆頭は「気仙沼ホルモン」で、距離はおおよそ30m、時間にすれば30分ほどだろうか。
そして、黒石つゆ焼きそばにもまた行列が…。

なぜだか長蛇の列の「青森揚げ」。
その影になってよく見えないが、黒石つゆ焼きそばにもそれなりの行列が。
さほどの長さではないが一応は長蛇、時間にすれば10分ほどだろうか。
最後尾に並んで、一年ぶりの再開を待つことにする。それにしても暑い。
風は秋なのだが、陽差しは夏。
気温は25℃程度なのだが、風がなく、黙っていると肌がジリジリと焼け、汗がジワジワと噴き出してくる。
こんな状態で「つゆ焼きそば」は、いかにも暑苦しいのだが、初志貫徹で忍耐強く並び続けた…のだが、一分も経たずに戦線を離脱、三つ隣の「青森みそカレー牛乳ラーメン」前の列に並ぶ。

青森名物 「味噌カレー牛乳ラーメン」 思ったよりあっさりとして美味
青森名物 「味噌カレー牛乳ラーメン」 思ったよりあっさりとして美味

みそカレー牛乳ラーメンを選んだ理由は特にない。
あえて言えば、太陽がまぶしかったから。
照りつける陽差しの下で食す熱々のみそカレー牛乳ラーメン。
その不条理さは、ムルソーがアルジェリアの太陽の下で感じた「世界の捻れ」そのものだ。

いや、一番の理由は列が短かったからだが…。

トムヤムな麺

キャン・ドゥで買ったトムヤム麺 安くて旨い
キャン・ドゥで買ったトムヤム麺 安くて旨い

キャンドゥで買ったトムヤムクンラーメン(二個で105円) けっこういける。