LEICA DG 15mm F1.7とTAMRON70-210mm F4を買った

そもそもは次期望遠レンズをどうするかということで…

長年使ってきたNIKONの70-300㎜(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)だが、先のモデルチェンジで素晴らしいレンズ(AF-P)に生まれ変わって以来、どうにも買い替えたくて仕方がなく、次期望遠レンズをどうするか、ずーっとあれこれ考える日々が続いていた。
候補は割と早い段階で2つに絞り込んであって、ひとつはNIKON 70-300mmの後継機にそのまんまスライド、ひとつはTAMRONの70-200mm F2.8と、かなりキャラクターの違う選択肢を想定していた…春までは。
そう、今年の4月に70-210mm F/4が出るまでは、「安くて軽くてキレが良いがボケは期待できないレンズ」か「高くて重いがキレもボケも素晴らしいレンズ」かという二者択一、究極の選択状態だった…そりゃ悩むわ。
得意とするフィールドが見事に被らない。
手っ取り早い解決方法は両方買うことだが、それが出来ればそもそもあれこれ考えたりなどしないわけで…という状況に突然参入したのが、両者のいいところどりというか足して2で割ったようなレンズだったということですね。

というわけで、タムロンの70-210mm F/4が発売されてからというもの、財布の紐は決壊寸前で、ほんの一押しで購入ボタンをポチる状態が3か月ほど続いていたのだが、このほど、とうとうゲットと相成った。
イギリス旅行まで2か月を切ってしまったという事情も、実は関係していたりするのだが…持っていくつもり満々で買ったものの、いざD500にセットしてみたら予想以上に重くて大きくて、今現在、ちょいと思案中だったりする。
やれやれ。

TAMRON 70-210mm F4(210mm F5.0)で撮影したポプラ 背景のボケ味がいい
F5.0 210mmで撮影 ボケがいい感じ
NIKON D500 + TAMRON 70-210mm F4
亀田中野の丘から捉えた北美原~西桔梗町~七重浜方面の街並みと函館湾
210㎜ F7.1まで絞るとかなりシャープ
NIKON D500 + TAMRON 70-210mm F4
亀田中野の丘から大野方向を望む
210mm F5.6だとちょっと甘めだが十分に解像
NIKON D500 + TAMRON 70-210mm F4

LEICA DG 15mm F1.7衝動買いに至る過程

さて、タムロンの70-210mm F/4が到着して行ったのが、手持ちの機材でのいろいろ撮り比べ。
そこで分かったのが驚愕の…というほどではないが、LEICA DG 12-60mmの驚きの描写力だった。
まあ、一年以上使っていて何を今更だが。
あと、DMC-GX8の、SO200~400あたりまでのノイズの少なさと、それがもたらす画面の艶というか抜けの良さ。
今まで何も考えずISOフルオートで使っていたのが非常にもったいない。
マイクロフォーサーズは、高画質だが、あくまでサブカメラという位置づけで、画質がそこそこならブレなければいい、ノイズが多くても、きっちり撮れていればいい、という考えでいたのだが、撮り方しだいで十分メインを張れるということが先日分かった…先日かよ(涙)。

とある日とあるサイトを見てさらに考えが変わった

件のサイトで度肝を抜かれたのが、LEICA DG 15mm F1.7で撮った、何気ないスナップ写真の「ヌケとキレとボケ」。
いやー驚いたのなんのって。
空気が透明だったことを初めてこの目で見せられたような?
いや、空気って元々も透明なんだけど、それがさらに透明になったというか…。
それにボケ。
ボケ味そのものはそれほどトロトロなわけではないが、35㎜換算30mmという広角レンズでありながら、まあボケることボケること。
そして、ピンが来ているところのキレのよさ。
キレはいいけど、決してスーパードライじゃない、適度な柔らかさというかしっとり感がたまらない。
なんていうか艶っぽい。
いい、すごくいい。
ゾクゾクするほどいい。

というわけでLEICA DG 15mm F1.7お買い上げ

あ、このレンズほしい…そう思うのに数秒。
買っちゃおうか?…そう思うのに数分。
買っちゃいました♪…そうなるのに1時間も要しなかった。
これを衝動買いって世間では言うんだろうか。
…言うんだろうなー。

DMC-GX8にLEICA DG 15mm、プロテクトフィルター、ETSUMI メタルインナーフードをセット
プロテクトフィルターとETSUMI メタルインナーフードをセット
NIKON D7000 + SIGMA 50mm
雨上がりの雑草 水滴の艶が美しい
絞り開放(F1.7)で撮影 水滴の艶が美しい
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm
名を知らぬ黄色い花たち
F2.0 35mm換算で30mmだが良くボケる
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm
F2.0、縦位置で撮影した黄色い花 前ボケ、後ボケが美しい
F2.0 ボケを活かす撮り方が楽しい
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm
赤川中学校の金網フェンスと小さな黄色い花
F2.0 フォーカシングはけっこう速い
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm
垢が中学校グランドの散水ホースと壊れかけたベンチ
散水ホースにフォーカス ベンチに向かって緩やかなボケ
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm
雑草の生い茂る廃車置き場のブルーグリーンのプジョー
色のノリ、抜けの良さ、ボケとキレが秀逸
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm
廃車と廃車の間に生い茂る雑草と白い花
F2.0 立体感が心地よい
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm
F7.1で撮影した近所の廃車置き場
F7.1まで絞るとこんな感じ
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm
手前にボケた葉、真ん中にピントが合った葉、後ろにボケた樹皮
自分としてはF2.0あたりが好み
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm
大きな木の樹皮
F4.5 このあたりの解像感が一番か
DMC-GX8 + LEICA DG 15mm

結局、本命のはずのタムロン70-210mm F/4そっちのけ で、LEICA DG 15mmに入れ込んでしまったワタシであった。
「お散歩レンズ」「お散歩カメラ」という言い回しがあるが、まさにそれ。
散歩に持ってい行きたくなるレンズ・カメラという意味もあるが、それ以上に、持つと散歩に行きたくなる、そんな楽しいレンズなんだよね。
ほぼ衝動買いだったけど、いい買い物したと思う。
もちろん、マン島、マンチェスター、リバプールでも大活躍してくれると思う。
LEICA DG 15mmハラショー!