砂の城

NIKON D300 + NIKKOR 35mm
NIKON D300 + NIKKOR 35mm

日々、何かが無くなっていく

最近、そんな気がしてならない。
砂上の楼閣のように、潮で削り取られるように、土台から、少しずつ消えていく。
足し算と引き算。
最近どっちが多いかと言えば、断然引き算。
今まで積み上げてきたもの、これから積み上げるものより、崩れ落ちていくものが圧倒的に多い。
などと、いささかダウナー気味な日々が続いているのだが…まあ、理解して口に出しているだけまだマシかも知れない。

何かが足りないランチ

オートバックスの看板と一体化している DMC-GX8 + LEICA DG 12-60mm
オートバックスの看板と一体化している
DMC-GX8 + LEICA DG 12-60mm

その日、ETCを取付にオートバックスへ来ていた。
取付には1時間ほどかかるとのこと。
昼飯時でもあるし、時間つぶしがてら、どこかで昼食でも取ろうか。
幸い、駐車場の一角には、いつのまにか「とんから亭」が出来とるし…いつ出来たんか?
まるでオートバックスのオマケ施設みたいだな。
というわけで、特に考えもなしに入店。
特に悩むことなくタレカツ丼をオーダーしたのだが…。

新潟名物タレカツ丼…微妙 DMC-GX8 + LEICA DG 12-60mm
新潟名物タレカツ丼…なんか微妙
DMC-GX8 + LEICA DG 12-60mm

何かがチガウ

タレカツ丼とは、新潟名物のソースカツ丼のことだ。
ごはんの上にキャベツの千切り、そして、特製ソースにちゃっちゃとくぐらせた数枚のカツ。
ずっと前から存在は知っていたが、実食は初めて。

実はワタシ、普通のカツ丼=卵とじのカツがあまり好きではない。
あえて言えば、カツはソースに限る派である。
なので、期待値マックスでご対面したわけなのだが…店員が運んできたソレを見た瞬間、何かがチガウという言葉が浮かぶ。
なんだろう、この丼に漂う残念感は。

写真を撮ろうと面を探すが、まったく絵になる角度がない。
無造作に置かれたカツが、丼いっぱいに広がっている。
なんか、盛り付けと言うより、丼に放置している感じ。
だいたい、メニューの写真と盛り付け方がチガウ。
なんでこうなる?
数枚写真を撮ってみたが、ぜんぜんテンションは上がらず、開き直って、ダウナーな雰囲気そのものを切り取ってみたのだが…。
絵になんねー。

やっぱり何かがチガウ

ビジュアルはイマイチだが、味は悪くないだろう。
そう期待しつつ実食。
うん、普通に美味しい。
ソースの甘みが少ないが、それはたぶんオリジナル新潟の味ゆえなのだろう。
と好意的に解釈しておいて、箸を進める。
肉は柔らかく、脂身が少なめ。
ところどころちょっとスジがあるが、値段を考えると妥当なレベルだ。
わりと味が濃いのでご飯が進む。
一枚食べ終えたところで、ご飯1/3をクリア。
うん、カツはやはりソースに限る。
などと、食べ進むうちに、あることに気付いてしまう。

カツ→キャベツ→ご飯→カツ→キャベツ→ご飯→カツ→キャベツ→ご飯→カツ→キャベツ→ご飯→カツ→キャベツ→ご飯→カツ→キャベツ→ご飯→カツ→キャベツ→ご飯…

タレカツ丼は延々とこの繰り返し。
はっきり言って単調。
食べ進むにつれ、コレジャナイ感がどんどん膨らんでいく。

カツ3枚目を食べ終える前にご飯の残量はゼロ。
キャベツはとっくに無くなっている。
後はカツだけだ。

正直、飽きた。
味の変化が欲しい。
彩りが欲しい。
野菜が欲しい。
そう思いながら、最後の一枚を食す。
うん、あまり美味しくない…。

タレカツ丼、二度目はないな。

つかえたことがないWi-FI

2階からピット作業を一望出来る DMC-GX8 + LEICA DG 12-60mm
つかえたことは一度もない
DMC-GX8 + LEICA DG 12-60mm

時々見かけるこのシール。
「Wi-Fiつかえます」とあるが、過去一度も使えたことがない。
それもそのはず、ソフトバンクと契約していればつかえるというカラクリだ。
だったら、そのこと明記しろよ。
ほら、今日もダメ元で繋ごうとしたじゃないか…。

知っていても、ついやってしまう。
ああ、なにかがチガウ。