美味しさを目で味わう

食べ物を撮るのは楽しい

目で味わうような、味わいたくなるような絵を撮るのが楽しい。
実際に食べたのであれば、写真を見るたび、その美味しさが蘇るような。
食べられなかったとしたら、目にしただけで、無性に食べたくなるような。
美味しい料理は一層美味しく。
それなりの料理もそれなりに美味しく。
綺麗に撮れたら楽しいし、人に美味しさの欠片でも伝えらたらもっと楽しい。
楽しいけど、その作業は時々しんどい。
しんどいけど、それがまた楽しかったりする。

ある夏の日のラーメンサラダ(自宅)NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】
ある夏の日のラーメンサラダ(自宅)NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】

ポイントはなんといっても光

写真は光が作る。
作物は土が作るのと同じだ。
良い光があってはじめて、良い写真が撮れる。
料理に関して言えば、斜め手前上からの面光源と、前面からの控えめな面光源(補助光あるいはレフ板)があれば申し分ない。

良い光をどうやって手に入れるか

光源は昼光(自然光)が一番だが、蛍光灯、近頃ならLEDでもOK。
経験から言えば色温度以上にスペクトラムがポイントじゃないかと思う。
色温度は波長のシフトとすれば、スペクトラムは周波数特性そのもの。
つまり、昼光色に近いスペクトラムを持っていれば、あとはカメラなりアプリケーションなりで補正(シフト)させればOK。
これって、写真のデジタル化の一番のメリットじゃなかろうか。

光源の理想は太陽光?

太陽光が理想というのはある意味正しい。
正しいというより絶対正義とさえ言える。
単一光源で、面光源で、光量も充分にあって、壁や天井からの反射光もニュートラル。
光源としてはパーフェクト。
太陽ってほんと偉大だな。
ただ、この光、手に入れるのは簡単だが、使いこなしが意外にやっかいである。

太陽の直射光は使い物にならない

理由は青春の光と影。
強烈な光が強烈な影を作ってしまう。。
当然そのままでは使えないのでディフューザーを使うこととなる。
それがけっこう大がかり。
その上、天候、時刻、方位に左右されるので、稼働率が低い。

屋内なら、白レースのかかった大きめの窓と、窓際のテーブルでけっこういい条件を作ることできる。
ただ、相手が太陽なので、天候、時刻、方位、窓からの適切な距離という条件を揃えるのは意外と難しい。
朝ご飯や弁当を作ってチョロっと撮るなら全然OKだが、沢山の写真を撮るにいはまったく不向き。
なので、商用撮影の場合は現場でセットを組むか、設備の揃ったスタジオ撮影となる。

壁や天井が白~明るめな灰色ならストロボもOK

バウンス発光できる、そこそこに光量のあるストロボなら、けっこういい光が得られる。
ただ、壁や天井の色と部屋の大きさにかなり左右されるし、外食先でピカパカピカパカやりまくるのは顰蹙ものだし、どこでも使える手というわけではない。
そもそも、カメラ備え付けのストロボじゃバウンス発光は無理無理無理。
白い紙をストロボの前に置いてバウンスという手もあるが、光量が少なすぎるし、チャージ間隔が長くてとても使いものにならない。
ちょっと高いけど外付けのストロボが必須だ…と思ったら、最近じゃ激安のクリップオンストロボが出回っているんですねビックリです。

条件さえ合えば普通の照明もいけるが

蛍光灯や蛍光灯代用LEDライトは、素直なスペクトラムという点はOKなのだが、「前方斜め上からの面光源かつ充分な光量」という3つの重要ポイントがクリアできない。
一般家庭は事務所の照明って、撮影用光源に比べたら圧倒的に暗く、しかも概ね直上からの順光だから、そのままじゃ全く使いものにならない。
なので、逆光に気味になるよう、光源からちょっと離れた場所で、相当のスローシャッターを切るハメとなる。
三脚とリモコンは必須だ。
なので飲食店は条件が厳しい。
というか、かなり劣悪である。

自然光で撮る

強すぎず弱すぎずの太陽光(逆光)。
ディフューザーもしくは、たとえばレースのカーテンなど、その役目を果たすものと、レフ板。
それら条件が合えば、朝の食卓のような、爽やかな光が得られる。
幸い、我が家にはそのような場所が一カ所あって、自分で作った料理を撮る際には大いに重宝している。
レンズはほぼ50mm(35mm換算で75mm)の単焦点一択なので、三脚使用が原則。加えてリモコンを使うことで、けっこうなスローシャッターにも対応している。

ある日の昼めし(自宅) NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】
ある日の昼めし(自宅) NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】
ある日の昼めし(自宅)NIKON D7000 + NIKKOR 35mm【自然光】
ある日の昼めし(自宅)NIKON D7000 + NIKKOR 35mm【自然光】
ある日の晩ご飯(自宅)NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】
ある日の晩ご飯(自宅)NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】
ある休日のサラダ(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
ある休日のサラダ(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
焼き牡蠣(宮島)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【自然光】
焼き牡蠣(宮島)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【自然光】
ある休日の昼めし(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
ある休日の昼めし(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
沖縄そば三枚肉セット(沖縄 屋宜家)NIKON D7000 + NIKKOR 【自然光】
沖縄そば三枚肉セット(沖縄 屋宜家)NIKON D7000 + NIKKOR 【自然光】
2014年元旦のお雑煮(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
2014年元旦のお雑煮(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
煮染めの調理風景(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
煮染めの調理風景(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
郷土料理セット(モスタール、ボスニア・ヘルツェゴビナ) NIKON D7000 + NIKKOR 16-85mm【自然光】
郷土料理セット(モスタール、ボスニア・ヘルツェゴビナ) NIKON D7000 + NIKKOR 16-85mm【自然光】
ある日の昼めし(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
ある日の昼めし(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
ケバブ定食(パザール・バザール)NIKON D7000 + TOKINA 16-50mm【自然光】
ケバブ定食(パザール・バザール)NIKON D7000 + TOKINA 16-50mm【自然光】
函館夢弁当(自宅)NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】
函館夢弁当(自宅)NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】
函館夢弁当(自宅)NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】
函館夢弁当(自宅)NIKON D300 + SIGMA 50mm【自然光】
昼飯の格安弁当(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
昼飯の格安弁当(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm【自然光】
かに鍋(事務所)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【自然光】
かに鍋(事務所)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【自然光】
焼きおにぎり(五稜郭公園)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【自然光】
焼きおにぎり(五稜郭公園)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【自然光】

ストロボのバウンス発光で撮る

自然光が得られない場合、ストロボのバウンス発光で撮るという手もある。
言うまでもなく屋内限定だが、壁や天井の色や構造にかなり影響されるし、自宅はともかく、外食先な勝手知ったるわけでもない場所でいきなりストロボをぶっ放すわけにもいかず、案外と使える場所は限られている。
だが、条件が合えば、ちょっと作り物っぽいが、充分に回り込んだ綺麗な光が得られ、しかも手持ちで撮影できる点が大きなメリット。
夜、自宅で撮る場合はクリップオンストロボが大活躍である。

ワカサギのフライ(自宅) NIKON D7000 +SIGMA 50mm + SB-800【ストロボ】
ワカサギのフライ(自宅) NIKON D7000 +SIGMA 50mm + SB-800 【ストロボ】
トマトの缶詰(セット組) NIKON D300 + SIGMA 50mm + SB-800【ストロボ】
トマトの缶詰(セット組) NIKON D300 + SIGMA 50mm + SB-800【ストロボ】
調理風景(セット組) NIKON D300 + SIGMA 50mm + SB-800【ストロボ】
調理風景(セット組) NIKON D300 + SIGMA 50mm + SB-800【ストロボ】
ある日の夕飯 ストロボのバウンス発光で撮影 NIKON D7000 +SIGMA 50mm + SB-800【ストロボ】
ある日の夕飯(自宅) NIKON D7000 +SIGMA 50mm + SB-800【ストロボ】
生春巻き(HP用素材撮影)NIKON D80 + NIKKOR 18-200mm + SB-800【ストロボ】
生春巻き(HP用素材撮影)NIKON D80 + NIKKOR 18-200mm + SB-800【ストロボ】
ある日の夕飯(自宅) NIKON D70 +SIGMA 50mm + SB-800【ストロボ】
ある日の夕飯(自宅) NIKON D70 +SIGMA 50mm + SB-800【ストロボ】
高菜漬けおにぎり(自宅) NIKON D70 + TAMRON17-50,mm + SB-800【ストロボ】
高菜漬けおにぎり(自宅) NIKON D70 + TAMRON17-50,mm + SB-800【ストロボ】
崎陽軒のしゅうまい(自宅)NIKON D70 + TAMRON17-50,mm + SB-800【ストロボ】
崎陽軒のしゅうまい(自宅)NIKON D70 + TAMRON17-50,mm + SB-800【ストロボ】
ベーコンバンズ(商品撮影) NIKON D70 + TAMRON17-50,mm + SB-800【ストロボ】
ベーコンバンズ(商品撮影) NIKON D70 + TAMRON17-50,mm + SB-800【ストロボ】
肉モヤシ(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】
肉モヤシ(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】
キムチ(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】
キムチ(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】
玉子焼き(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】
玉子焼き(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】
アイスクリーム(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】
アイスクリーム(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】
白菜漬け(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】
白菜漬け(冨紗家)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm + SB-800【ストロボ】

普通の屋内照明で撮る

補助光を使わなくても、料理を置く適切な場所とレフ板があれば、普通の蛍光灯(LED)照明でもけっこう綺麗な絵が得られる。
自宅なら、なんとかそういう環境を作ることができる。
ただし、圧倒的な光量不足は超スローシャッターでカバーするしかない。

住宅(自宅など)で撮った例

手作り唐揚げ(自宅) NIKON D7000 +SIGMA 50mm 【蛍光灯】
手作り唐揚げ(自宅) NIKON D7000 +SIGMA 50mm 【蛍光灯】
とある日の弁当(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm 【蛍光灯】
とある日の弁当(自宅)NIKON D7000 + SIGMA 50mm 【蛍光灯】
とある日の朝食(自宅) NIKON D7000 + SIGMA 50mm 【蛍光灯】
とある日の朝食(自宅) NIKON D7000 + SIGMA 50mm 【蛍光灯】
とある日の買い物(サラエボのアパート) NIKON D7000 + NIKKOR 16-85mm 【蛍光灯+自然光】
とある日の買い物(サラエボ) NIKON D7000 + NIKKOR 16-85mm 【蛍光灯+自然光】
ブルーチーズとサラミ(ミラノ)DMC-GX8 + LEICA 12-60mm 【蛍光灯+自然光】
ブルーチーズとサラミ(ミラノ)DMC-GX8 + LEICA 12-60mm 【蛍光灯+自然光】
サッポロ一番シーフードヌードル(職場)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【蛍光灯】
サッポロ一番シーフードヌードル(職場)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【蛍光灯】

 

外食先で撮った例

一方、飲食店で撮る場合、ストロボやレフ板なんぞまず使えないから、いまいちな写真になることが多い。
というか、ほぼ残念な写真ばかりと言って良い。
敵はこいつらだ↓

・光量が足りない。
・入射角がひどい。
・単一光源じゃない(スペクトラムがおかしい=WBがとれない)。
・望んだアングル・構図が得られない。

店内で撮る写真はこれら劣悪な環境との戦いとなる。。
美味しそうな写真を撮らせるために営業しているわけじゃないし、勝手な戦いではあるけれど、それでも戦ってしまうのが撮影好き(撮りバカ)なのである。
迷惑な話だな。

エンガワのにぎり(はま寿司)NIKON1 V1 NIKKOR 10-30mm 【蛍光灯】
エンガワのにぎり(函館 はま寿司)NIKON1 V1 NIKKOR 10-30mm 【蛍光灯】
サンドイッチ(たぶん錦糸町のカフェ) NIKON D70 + TAMRON 17-50mm 【蛍光灯+通路内照明】
サンドイッチ(たぶん錦糸町のカフェ) NIKON D70 + TAMRON 17-50mm 【蛍光灯+通路内照明】
AWバーガーとルートビア(那覇空港) NIKON1 V1 + NIKKOR 10-30mm 【蛍光灯+自然光】
AWバーガーとルートビア(那覇空港) NIKON1 V1 + NIKKOR 10-30mm 【蛍光灯+自然光】
ジンギスカンサンド(広島 ゴッドバーガー※2013年閉店)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【蛍光灯】
ジンギスカンサンド(広島 ゴッドバーガー※2013年閉店)NIKON D70 + TAMRON 17-50mm【蛍光灯】
豚丼(ぶたや)NIKON1 V1 NIKKOR 10-30mm 【蛍光灯+自然光】
豚丼(ぶたや)NIKON1 V1 NIKKOR 10-30mm 【蛍光灯+自然光】
もつの煮込み丼(四文屋)NIKON1 V1 + NIKKOR 10-30mm 【自然光+蛍光灯】
もつの煮込み丼(四文屋)NIKON1 V1 + NIKKOR 10-30mm 【自然光+蛍光灯】
広島風お好み焼き(広島 麗ちゃん) Canon IXY DIGITAL 7O 【蛍光灯】
広島風お好み焼き(広島 麗ちゃん) Canon IXY DIGITAL 7O 【蛍光灯】
ザンギプレート(函館 ウタヤ)NIKON1 V1+ 1 NIKKOR 10-30mm【白熱灯+自然光】
ザンギプレート(函館 ウタヤ)NIKON1 V1+ 1 NIKKOR 10-30mm【白熱灯+自然光】

面光源と補助光を使ったセットで撮る

以前、仕事で撮っていた時は、当然ながらセット撮影が主体だった。
1KWと100Wのディフューザー付き撮影ライトセットとロール式背景紙とレフ板で、綺麗で安定した光を作り出せるのが特徴。
セットを組める場所さえあれば、時間や天候に左右されないので、連チャンで朝から晩まで撮影ってことも可能だ。
体力的・精神的にかなりしんどいけど。

蕪のあんかけ(HP用素材) NIKON D300 + SIGMA 50mm
蕪のあんかけ(HP用素材) NIKON D300 + SIGMA 50mm
松前漬(HP用素材) NIKON D70 + NIKKOR 70-300mm
松前漬(HP用素材) NIKON D70 + NIKKOR 70-300mm
うどん(HP用素材) NIKON D300 + SIGMA 50mm
うどん(HP用素材) NIKON D300 + SIGMA 50mm
ホッケの塩焼き(HP用素材) NIKON D300 + SIGMA 50mm
ホッケの塩焼き(HP用素材) NIKON D300 + SIGMA 50mm
肉巻きアスパラ(HP用素材)NIKON D300 + SIGMA 50mm
肉巻きアスパラ(HP用素材)NIKON D300 + SIGMA 50mm
生春巻き(HP用素材)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm
生春巻き(HP用素材)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm
いくらとご飯(HP用素材) NIKON D70 + NIKKOR 70-300mm
いくらとご飯(HP用素材) NIKON D70 + NIKKOR 70-300mm
炊き込みご飯(HP用素材)NIKON D70 + SIGMA 50mm + SB-800
炊き込みご飯(HP用素材)NIKON D70 + SIGMA 50mm + SB-800
行者ニンニクの和え物(HP用素材) NIKON D300 + SIGMA 50mm
行者ニンニクの和え物(HP用素材) NIKON D300 + SIGMA 50mm
アサリの酒蒸し(HP用素材)NIKON D70 + SIGMA 50mm
アサリの酒蒸し(HP用素材)NIKON D70 + SIGMA 50mm
にぎり寿司(HP用素材)NIKON D300 + SIGMA 50mm
にぎり寿司(HP用素材)NIKON D300 + SIGMA 50mm
ナスと蟹のパスタ(HP素材用)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm
ナスと蟹のパスタ(HP素材用)NIKON D300 + TAMRON 17-50mm
薩摩焼酎(自宅の簡易セット) NIKON D300 + SIGMA 50mm
薩摩焼酎(自宅の簡易セット) NIKON D300 + SIGMA 50mm

函館西部地区 2017年秋バル

9月10日、日曜日、秋のバルに出かけてきた。
函館旧市街、西部地区の70店舗が参加する、ちょっとした一大イベントだ。
昨今では、大門バル、五稜郭バルなども開催されるようになったが、ここが「本家バル街」。
スペインレストラン「バスク」の深谷オーナーシェフの提唱で始まり、今回が28回目となる。
考えてみれば、けっこうな歴史というか実績だ。
最初は、こんなに長続きするとは思っていなかった。
いささか感慨深くもある。
とはいえ、今回のバル街には不満がなかったではない。
というより、はっきりと不満があった。

2017年バル街 夕暮れのラコンチャ
2017年バル街 夕暮れのラ・コンチャ

日曜日開催?行くわけないでしょ!

そう、今回はなんと日曜日開催。
翌日は仕事だ。
(本来なら、だけど)
家事や煮玉子の仕込み、趣味(仕事の延長?)のHP制作に勤しみ、その後、温泉でまったりと湯に浸かり、明日への鋭気を養うのが日曜日のルーチンだ。
なので、当初Sさんに誘われたときは、ソッコーで断った。
誘ってくれた当人にしても、行く気満々とは言えない状態で、「行きますかぁ~?」と、例の口調で最初から疑問形のお誘い。
いくわけないすよね、ってな感じだ。
それが、急転直下、なんで行くことになったのか…。
まあ、それはおいおい語るとして、まずは一軒目から紹介。
今回の参加メンバーはSさん(♂)、Kさん(♀)、Tさん(♂)、そしてワタシの、飲兵衛4名である。

2017秋バル一軒目「ピアット」

一軒目「ピアット」 名前からしてイタリアン
一軒目「ピアット」 名前からしてイタリアン

正直言って、「ピアット」にはまったく期待していなかった。
日曜バルだから早めに行こう、明るいうちから飲みまくろうという妙なテンションでスタートしたものの、開いている店がかなり限られていることが判明。
17時前からやっている店の中で、我々の進行ルート上にあって、良さげなスポットというと、ここくらいしかなかったのであるが…。

期待していなかった分を差し引いても「当たり」

「ピアット」のピンチョスとビール
「ピアット」のピンチョスとビール けっこうなボリュームが嬉しい

普通、バル街のピンチョスと言ったら、ちんまりとしたつまみ三品程度が、皿の上に、たっぷりとしたマージンで並んでいて、やたら皿のスペースだけ取っているシロモノってのが常だが、「ピアット」のそれは、けっこうなボリュームの、食べ応えのある「一皿」だった。
皿自体食えるし。
ちょっとした昼食くらいの量がある。
腹ペコだった我々にとって、実に嬉しい「誤算」となった。
なお、写真のパスタだが、盛り付けられているのは紙の皿ではなく、ピザ風の生地。
なんと、ある程度パスタを食べたら、あとはカルツォーネというかクレープのようにくるっと巻いて、丸ごといただける。
実にナイスな心配り、かつ腹づもり。
ビバ・ピアットである。
グラタンが熱々だったら、申し分なかったろうが、大当たりの一軒目に、大満足の4人だった。

暮れなずむテラスで飲むビール  最高に美味い
西日があたるテラスでビールとつまみをいただく 実に気分がいい

二軒目「はこだてビール」

本当は「MARUSEN」が目当てだったのだが、予想に違わず大行列。
なんでいつもこんなに混むのか訝しみつつ、行列を横目に通過、とりあえず次の一杯、一皿を求めて歩を進める。

カフェ「MARUSEN」まえの行列
カフェ「MARUSEN」まえの行列 恒例の光景

はこだてビールだが、正直言って、ピンチョスには、あまりパッとした印象がない。
なんというか、食べた瞬間に記憶の迷宮に捨て置かれるような味というか。
ビジュアルといえば、なんだかスーパーの惣菜然としていたような記憶しかないし。
ただ、ビールは美味かった。
「はこだてビール」なので当然と言えば当然なのだが。

新商品「コーヒービール」のプロモーション
新商品「コーヒービール」のプロモーション

到着早々、目に飛び込んで来たのは、取扱いの大きな「コーヒービール」。
なんでも、売り出し中の新商品らしい。
おすすめですという言葉に、へーどれどれってな軽いノリで、全員こいつをオーダー。
それが、とんでもないシロモノであることなど知るよしもなく…。

コーヒービール すごく不味い
コーヒービール 不味い 二度と飲みたくない
塩タン 味は悪くないがスーパーの惣菜を食べている気分
塩タン 味は悪くないがスーパーの惣菜を食べている気分
ハムとパプリカのマリネ まるでスーパーの…以下略
ハムとパプリカのマリネ 味は悪くないがまるで…以下略

大いに期待してコーヒービールを口にした我々だが、口に含んだ刹那、全員が沈黙という海の底に沈んでしまった。
不味い。
不味いとしか言いようがない。
ルートビアから甘さと香りを取り除いた残滓に、無糖の缶コーヒーをぶっ込んだような味がする。
それに苦い。
苦いとしか言いようがない。
コーヒーの苦さとビールの苦さがタッグを組んでラリアットを仕掛けてくる。
容赦ねー。
それにピンチョス。
ピンチョス?
君、ピンチョスだよね。

う~ん、二軒目は選択ミスだったか。
それでも、全員、なんとか不気味なクスリっぽい濃褐色の液体を飲み干したのがエライ。
もしかしたら、我々は、はこだてビール黒歴史の生誕に立ち会ったのかもしれない。
なんだかベツレヘムの四賢人だな。
そう思うことにしよう。
あ、一人多いか。

普通のビールにすれば良かったと思いつつ退散
普通のビールにすれば良かったと思いつつ退散

三軒目「ラコンチャ」

三軒目にえらんだのは「ラ・コンチャ」。
はこだてバル街を提唱した、言わずと知れた深谷シェフ経営のスペインレストラン「バスク」。
その姉妹店だ。
事実上、はこだてバル街発祥の店と言っていいだろう。
などと、偉そうに語っているが、実は、ラ・コンチャに一度も入ったことがない。
過去2回ほど予約を入れたことがあるが、いずれも満席ということで断られた、因縁の店でもある。(バスクには大昔に行ったことがある。)

函館バル発祥の店「ラコンチャ」の夕暮れ
函館バルゆかりの店「ラコンチャ」の夕暮れ けっこうな賑わい

まずは飲み物。
一人を除いてサングリアをオーダー。
スペインと言ったらサングリアでしょ、という呼びかけにも、揺らぐことなくビール。
彼女は常にビール、とにかくビール、いつでもビール。
安定のKさんなのである。

まあ、ともあれ乾杯。
うん、サングリアを選んで正解。
さっぱりと甘く、フルーツの酸味が口の中で爽やかに弾ける。
美味い。

ビールしか頼まないKさんを除きサングリアで乾杯 常に安定のKさんである
一人を除きサングリアで乾杯 彼女はいつもビールどこでもビールつねにビールなのである
「本場」のピンチョス 味も量もちょっと物足りなかった
「本場」のピンチョス 味も量もちょっと物足りなかった

ピンチョスは…う~ん、クリームコロッケはいいんだが、鮟鱇のジュレがちょっと生臭くてイマイチ。
量も少なめで、ちょっと期待外れかな。
バル街始まりの店ということで、期待値を上げすぎたのかも知れない。
サングリアの味と、店内の雰囲気は素敵なんだけどね。

立ち飲み立ち食いは本場のスタイル 客の回転の速いこと
立ち飲み立ち食いは本場のスタイル 客の回転の速いこと

三軒目は、まあ普通に楽しめたということで良しとしよう。

四軒目「パザール・バザール」

「ラ・コンチャ」の次に選んだのが十二軒坂のトルコカフェ「パザール・バザール」。
あれ、「バザール・パザール」だっけ?
バザールは市場、パザールはトルコ語で市場。
だから日本語にすると「市場市場」となる。
市場の市場である。
よく考えると、わけがわからない。

夕闇に沈み行く「パザール・バザール」
夕闇に沈み行く「パザール・バザール」

「パザール・バザール」はワタシが押した店。
おすすめはやはりケバブとトルコビール「エフェス」だろう。

「パザール・バザール」は、四年前のイスタンブール旅行の際、いろいろ情報を教えてくれた店でもある。
当然、イスタンブールというかトルコには詳しくて、ケバブの味は、正直行って本場のそこらの店よりずっと美味いと思う。
ビールがエフェスというのも嬉しい。
イスタンブールでビラ(ビールのこと)と言えばイコール「エフェス」。
軽やかでさっぱり目の味は日本人好みかも知れない。
ガラタ橋のレストランで、サバサンドを食べながら飲むのにぴったりの味だ。

「パザール・バザール」の二階席 トルコしている
「パザール・バザール」の二階席 トルコしている

ピンチョスの「ケバブサンド」は、見かけとは裏腹のボリューミーな一品で、袋から出すや否や、中に詰まった、たっぷりのドネルケバブが決壊。フォトジェニックとは真逆の様相を呈してしまったため、写真は撮らなかったが、味はまさにイスタンブール。タクシム広場近くのケバブ店のそれより間違いなく美味しかった。

五軒目「久留葉」

石畳に、灯りが美しく映える
石畳に、灯りが美しく映える 久留葉は左

なんだか、かんだか飲んで食べているうちに、とうとう最後の店となってしまった。
けっこう飲んだし、腹もくちくなってきた。
飲兵衛4名全員、そこそこに出来上がりつつある。
ラストステージはさっぱりとしたものがいい、酒なら日本酒なんかがいい。
ということで大三元坂にある、蕎麦彩彩「久留葉」を目指す。

とはいえ、ラストと言いつつ、この時点でまだ18時45分。
そろそろ宵の口の気分でいたが、とんでもない。
宵の口の入口の前にすら立っていなかった。
夜は始まったばかりなのである。

それにしても、熱すぎず寒すぎず。
ほろ酔いで歩くにはちょうど良い。
軽いジャケットひとつで石畳を行けば、心地よい風が頬をそよぐ。
実にいい気分。
実にいい飲兵衛日和。
澄んだ夜空で、月のやつ、笑ってやがる。

蕎麦彩彩「久留葉」の仄暗いアプローチ
蕎麦彩彩「久留葉」の仄暗いアプローチ
甘口の酒 蕎麦と一緒に飲むのに最適だろう
甘口の酒 蕎麦と一緒に飲むのに最適だろう
ピンチョス三種 鶏肉のコンフィ?が美味
ピンチョス三種 鶏肉のコンフィ?が美味

人気店だけあって、「久留葉」もけっこうな賑わいである。
ちょっと狭い店内で、杯を傾け、甘口の日本酒をちびりちびりと、喉に流し込む。
あ、俺、今、ちょっと酔っ払ってる。
いい加減で、酒が回ってきた。
腹もちょうど良い感じだし、飲兵衛4人でまったりと、今日はいいバル日和だなあ。

五軒目を終えてゴール…とはならなかった

と、そこで終わっておけばいいのに、それじゃ飲み足りないのが飲兵衛というもの。
時刻はまだ19時半。
夜はこれからである。
といいうわけで、バルチケットを使い果たした飲兵衛どもは、次なる店を、酒を求めて大門に繰り出すのであった。

市電で大門を目指す
市電で大門を目指す

2014サラエボへの旅1日目ープロローグ

成田空港のPCデスク ただいま充電中
成田空港のPCデスク ただいま充電中

成田空港に来ている。
で、47番ゲートでビールを飲みながらブログをアップしている。
出発まであと35分。
たっぷりと時間はあるはずだったが、実のところ、けっこうカツカツな行程だった。
時間ねーよ。

と言いながらできることはやる。
今日の感想。

函館はとんでもなく晴れていた
函館はとんでもなく晴れていた
羽田空港 ウェストパークカフェ入口
羽田空港 ウェストパークカフェ
ウェストパークカフェのハンバーガー 肉の旨さが際立つ
ウェストパークカフェのハンバーガー 肉の旨さが際立つ

八戸に来ている

街角のあちらこちらでイカの天日干し
街角のあちらこちらでイカの天日干し

八戸のホテルに到着して1時間ちょっと。八戸は函館以上にイカの町である。

ここ数日めっきり寒くなった函館だが、八戸はいくらかましな程度で、地元住民の会話から、「雪が・・・」だの「冬タイヤが・・・」だの、聞きたくもない単語が漏れ聞こえする。まあ、それでも今日は日差しに恵まれて、風は冷たいものの、日中はけっこう過ごしやすかった。

八戸のソウルフードといえば「やなぎやコロッケ」

やなぎやコロッケの店内 品書きが素晴らしい
やなぎやコロッケの店内 品書きが素晴らしい
やなぎやコロッケのメンチカツ130円 ボリュームたっぷり 衣サクサクで美味
やなぎやコロッケのメンチカツ130円 ボリュームたっぷり 衣サクサクで美味
みなと食堂の外観
みなと食堂の外観

本日は八戸の「みなと食堂」で昼食をとる。八戸線陸奥湊駅から歩いて2分ほど。そのスジではけっこう有名な店だ。看板メニューはなんと言ってもヒラ メの漬け丼(1,000円)。口コミサイトでも評判の人気メニューである。

八戸みなと食堂のヒラメ漬け丼
八戸みなと食堂のヒラメ漬け丼

当然ワタシもそれを・・・食する事はせず、一番安い日替わり刺身定食をオー ダー。もちろんビールを付けるのを忘れない。

その店の価値は一番安いメニューのクォリティで決まる。

などというポリシーで選んだわけじゃなく、ただ単に、ヘビーなボリュームを腹に詰め込みたくないというのが主な理由だ。それに、味を確認するだけなら、連れが頼んだものを一口分けてもらえば事足りるという事情もあったりする。
でも、結果的にクォリティが知れてしまったが・・・知りたくなかったな。

日替わり刺身定食 なんというか…(´・ω・`)
日替わり刺身定食 なんというか…(´・ω・`)

ところで、なぜ八戸のホテルにいるのかというと、毎日曜日に開催される日本最大(たぶん)の朝市、八戸港朝市を訪ねるためだ。
この朝市、朝3時オープン、9時クローズという文字どおりの朝市なので、前泊する以外に方法がなく、しかも翌朝5時半にはホテルを出ないければならないという、けっこうハードルが高いイベントなのである。

まあ、ジモティならなんの問題もないんだろうがけど。

なんにせよ、明日の朝が楽しみだ。