まずは青空の下「シジュウ」を目指す
(←前回「#11 良い朝食で良い一日を」
まずは本日の昼食スポット「シジュウ」へと向かう。抜けるような青空の街に飛び出したのは11時少し前。ドラキュラなら焼け死んでしまいそうなほどの快晴にテンションは上がりマックス。吸血鬼でなくて良かった。
シジュウまでは約3km=徒歩40分ほど。楽勝だ。チョイ撮りくらいなら1時間あれば充分。12時までには余裕で到着できるだろう。
それにしても「シジュウ」って変な名前、というか韻だよな。GG&バーグと似たようなオチの匂いがプンプン漂っているのだが…。
シジュウでハンバーグランチをいただいたあとは、路面電車で乗り歩き&撮り歩き(乗り鉄・撮り鉄)。一旦ホテルへ戦略的撤退をしたあと、ススキノでお一人様ジンギスカンデビューというプランである。楽しみだな。ボッチ万歳だ
ホテルから徒歩3分「成田山札幌別院新栄寺」
札幌第一ホテルのエントランスを出て左(西)に進む。信号を2つ越え、3分ほど歩けば成田山札幌別院新栄寺。ビルの谷間にそびえる大きくて立派な寺院である。まあ、谷間と言うほどビルが立っているわけではないし、首の骨が折れてしまいそうな高層ビルがあるわけでもないのだが。それでも、外れとはいえ天下の歓楽街ススキノの一角。夜にしか見たことがなく分からなかったのだが、あらためて陽光の下で見ると本当に立派な寺院だ。陽光を浴びた偉容を前にすると思わず拝みたくなるし懺悔したくなる。悪いことはしていないはずなのだが。
開創は明治18年(1885年)。ススキノが今の姿になるずっと前、開拓使の時代から140年間弱、この地で街の変遷を見守ってきたことになる。おのずと頭を下げたくなるというものだろう。
成田山札幌別院 新栄寺
札幌市中央区南7条西3丁目2
011-511-0927
ビルの谷間の謎の神社「豊川稲荷札幌別院」
成田山札幌別院新栄寺の1ブロック隣。信号さえなければ徒歩1分もかからない場所にある豊川稲荷神社…のはずだが、キツネ様の後ろにおわすのはもしかして菩薩様では? ということは寺? 写真をよーく見ると階段の右に「玉宝禅寺租院」の文字が…WHY?
実は、気付いたのは大分あとの話で、そのときはちっとも疑問に思わなかったのだが、よくよく考えると不思議だよな。
Google先生のチカラを借りて調べたところあっさりと謎が解けた。
なんでも玉宝禅寺租院は、曹洞宗の寺であり、愛知県豊川市の豊川稲荷の札幌別院とのこと。
Google先生の地図には「豊川稲荷札幌別院」としかないが、正式名称は「玉宝禅寺祖院・豊川稲荷札幌別院」となるらしい。なるほどなるほど…ぜんぜん分からん。
謎は解けたが、あらたな謎が生まれてしまった。寺と神社のハイブリッドはありなのか?
なお、北海道神社庁のHPに豊川稲荷札幌別院の記述はない。それも謎だな。
開創は明治27年(1894年)。成田山札幌別院新栄寺と同様、ススキノの変遷を見守ってきたありがたい寺社仏閣であることは確かである。
玉宝禅寺祖院・豊川稲荷札幌別院
札幌市中央区南7条西4丁目1−1
011-511-5917
異形な偉容「ナイトクラブ キングムー」
偉容というか異様というか。豊川稲荷から数十mほど。ブロックの外れの道路を挟んで向かいあるのが「キングムー」。
異形というか異世界というか…アステカなのかマヤなのかムー大陸なのかよく分からないが、人目を惹くという点に関していえば抜群のアイコンだと思う。
30年ほど前の1991年にディスコとしてオープン。何度かオーナーチェンジで開店・閉店を繰り返し、テーマパーク型ダンスクラブ「KING∞XMHU」として2016年リボーン、今日に至るとのこと。Google先生いつもありがとう。Mapにはダンスクラブじゃなくてナイトクラブってあるけど、先生が言うからナイトクラブが正しいんでしょうね…ナイトクラブってなに?
いずれにせよ、コロナ禍にあって頑張るお店にはエールを送らずにはいられない。キングムーファイッ!
キングムー
〒064-0807 北海道札幌市中央区中央区南7条西4丁目424−10
011-252-9912
20時00分~6時00分(金・土)
20時00分~4時00分(日~木)
ムー大陸の向かいにアラビア?「エル・カーサ」
キングムーの道路挟んで向かいにあるアラビアンな雰囲気の「エル・カーサ ( EL CASA ) 」。
建物の雰囲気、月とラクダのレリーフはアラビックと言えばアラビックだが、EL CASAってスペイン語だよな? 意味はTHE HOUSE=家。シンプル極まりないにもほどがある。
カラオケレストランとあるが、HPによるとカラオケなしの個室レストランに活路を見出したようだ。頑張っているようで嬉しい。利用したことないけど。
エル・カーサに 精神的エールを送りつつ南6条通を目指す。
レストランカラオケ エルカーサ
札幌市中央区南7条西5丁目289-62
011-520-2720
18時00分~6時00分(金・土)
18時00分~5時00分(日~木)
ススキノの裏のような表のような夜の顔「メイトビル」
エル・カーサから西へ進み、交差点を右(北)に折れた2ブロック先が南6条通。そこを左折してひたすら西へ向かえばシジュウに辿り着くのだが…その曲がり角の、全男性♂にとって、良くも悪くも存在感ありまくりのビルに目を惹かれる。
なんというか、このご時世、TPOをわきまえず言葉にしたら即セ○ハラで訴えられそうなキーワードがてんこ盛りである。実にすばら…けしからん眺めだ。
中で何がどのように行われているのか。このような施設を利用したことのないワタシには、ちっとも分からないが、まあ、いろいろと頑張ってほしいと思う。
なお、メイトビルの裏側はまるでマトリックスの世界。夥しい屋外機の数だけ「発電」行為が行われていると思うと感慨深い。
メイトビル
札幌市中央区南6条西5丁目8
フロントガラスの雪に感じた春の訪れ
札幌市電の西線6条電停近くのマンション駐車場でみかけた光景。完全に解けたと思っていた雪が、こんな場所にこんな状態で残っていた。なんというか「もののあはれ」を感じてしまったようだ。あれほど偉そうに積もっていた雪が、最後のチカラを振り絞ってフロントガラスにへばりついているようで…なんてね。撮り終えてしまえば割とどうでもよく、さっさと次の被写体を探すのであった。
洋風丼とブリュレだから「ドンブリュ」…だって?
ュレ=ドンブリュ…ここ笑うとこ?
先にネタ(キャッチ)ありき。ゴロとノリでメニューを決めたとしか思えないんですけど。
丼とブリュレを愛して止まないオーナーが、溢れるパッションを抑えきれず、とうとう開店してしまいました!…という雰囲気ではなさそうだ。違ってたらゴメンナサイ。
それにしても、そもそも洋風丼ってなに?
メニューを見る限り、カレーにシチューにパスタ。ランチのメインはチキンカレーっぽい。う~ん、軸足がどこにあるのか今ひとつ分からない。
そして、なぜにブリュレ? プリンじゃだめなんですか?
実は「アメリ」が大好きで大好きで…といった背景があったりするのだろうか? 今ひとつ分からない。
なお、Google Mapに掲載されている写真だが、かなりの数が隣の店(ラーレ)のものだった。食べた人も良く分からなかったのだろう。
洋風丼とブリュレのお店 DonBru ~ドンブリュ~
〒064-0806 北海道札幌市中央区南6条西14丁目1−20
011-522-7929
11時30分~20時30分
定休日:火曜日
電停前のトルコ「カフェ&レストラン ラーレ」
トルコ カフェ&レストランという極めてレアな存在「ラーレ」。今日のご飯はレアーなラーレ♪ 韻を踏んでいるようで楽しいな。
トルコ料理と言えば真っ先に浮かぶのはケバブだろうか。グルグル回るドネルケバブに串に刺したシシカバブ。あと、イスタンブールのサバサンド。
フランス料理、中国料理と並び世界三大料理と評されているらしいが、ワタシにはどうもピンと来ない。知名度・浸透度においてイタリア、スペインはもちろん、インド、タイ、イギリス、ドイツ、メキシコ、ベトナム、韓国、さらにアメリカ、スイスにさえ負けているような気がするのだが…。
それはともかく、美味しい料理がたくさん揃っているのは確かだ。
キョフテ(köfte)にドルマ(dolma)、ピザのオリジナルみたいなピデ(pide)…シレで食べたラム肉たっぷりのピデは美味かったな。スジュク(sucuk)とスィミット(simit)をつまみ代わりにして飲むエフェス(Efes)は最高だし、サバサンド(Balık Ekmek)のB級グルメっぽさが実に好みだ。ケバブ(kebap)も、まあドネルケバブ(döner kebap)以外は好きだし…ああ、またイスタンブールに行きたくなってきたな。今度札幌に来たら「ラーレ」に寄るとしよう。
トルコ カフェ&レストラン 「ラーレ」
Turkish cafe & Restaurant LALE
札幌市中央区南6条西14丁1-20
011-777-4139
11時30分~14時00分 17時30分~22時30分
定休日:日曜日
南6条通をひたすら進んで「シジュウ」に到着
ホテルを出ておよそ1時間。目指す「シジュウ」まであとほんの少し。道路を渡ろうと右を向いて…足が止まった。なんつーこともない道にムムムと唸り、カメラを向ける。
なんつーこともない裏通が、真っ直ぐにどこまでも続いていた。なんじゃーこりゃー。函館では絶対お目にかかれない光景に今さらながら驚く。札幌って、こんな道が当たり前のように、しかもやたらめったら存在しているんだよな。北海道南部の半島のどん詰まりの港街の住人にとっては驚愕の世界だ。札幌おそるべし。
などといいつつ、ほぼほぼ12時ジャストに「シジュウ」到着。楽しみにしていたハンバーグランチをいただくのであった。やったー!
とびきり美味しい「シジュウ」のハンバーグついては、またのちほど…。