大雪とバスと釜揚げうどん

バスで会社へ向かった土曜の昼下がり

何の因果か、休みの日にバスで会社へと向かう羽目になった。
まあ、因果というか理由ははっきりしているが、原因を作った冬将軍だの大陸性高気圧だのエラそうな連中には速攻退場願いたい。
3月って春だぞ、暦の上では。
無知蒙昧傍若無人常識知らずにもほどがある。

車をサルベージする

3月1日の函館は、急速に解け出した雪のせいで道路がグッチャグチャ。
四駆でさえ埋まりかねない、二駆など論外の、それはもうグッチャグチャとしか言いようがない悲惨さだった。
FFで、あまっさえ車高の低い、フロントエアロなワタシ車が走れるところなぞ、大通りの、それも除雪が比較的行き届いている箇所しかない。
自宅まで50mほどのところまで来たものの、そこから先の小路はカオス。
歩くのさえままならない道を、車が進入することなど到底できない。
自宅車庫への帰還を早々に諦め、会社に戻ろうと、方向転換のため、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ小路に入ったのが大失敗、運の尽きだった。
結局、そこから、Tくんにサルベージしてもらう→会社に戻る→自宅に送ってもらう→翌日、バスで出社する→退勤後Tくんに送ってもらう→翌日雪かきに精を出す→会社の駐車場で埋もれている車のサルベージに向かう（今ここ）というところまで、丸2日かかってしまった。
疲れた、とても疲れた2日間でしたよ。

ディーラーに向かう道すがらの丸亀製麺

20分ほど遅れた130系統の函バスで会社に着いたのが14時ちょっと前。
フロントエアロの修理手配のため、ディーラーと約束したのは15時。
少し時間がある。
ちょうど腹も空いたので、途中どこかで昼メシを取ることにする。
といっても、この車で走れるのは大通りだけ。
5号線沿いの店しかチョイスできない。
さて？
などと、走りながら考えたものの、あまり腹が空いているわけでもなく、なんとはなしに昭和の丸亀製麺が頭に浮かび、そのまんま足を運んでしまった。

丸亀製麺に入ったのは初めてだ。
讃岐うどんの店は、数年前訪ねた岡山が最後。
岡山だけど、本場讃岐のうどんは、かみ切れないんじゃないかと思うくらいのコシの強さが強烈で、できれば、もうちょっと、うどんも人間も円くなってというか、柔らかであってほしいと思ったのが正直なところ。
味というか、出汁は良かったな。
あと、葱と天かすが盛り放題なのは当然として、天かすのクォリティーが高かったのが印象的だった。
コスパも悪くなかったと思う。

うどん自体は、とくに好きというわけでもないが、今冬の土日は、自宅でほぼ毎回、昼ご飯にいただいている。
さて、特別に美味しいわけでも（ないだろう）、特にコスパに優れているわけでもない（だろう）この手の店に足を運んだのは、つまるところ冬将軍あるいは大陸性高気圧の傍若無人な振る舞いが原因なのだが、それもまた縁（えにし）。
まずは、美味しくいただこう（ズルズル）。
うん、思ったより柔らかくて安心した。
味？
良く分からない。
美味しいが、自分で作っても同じような気がする。
あと、かき揚げ、でかすぎ。
セルフなので揚げ立ては望むべくもない。
値段安いからいいけど。

計420円。
う～ん…微妙なコスパだな。
良い感じの店なんだが、再訪する理由が見当たりません。
長居できそうな店内レイアウト＆雰囲気は良いが、暖房あまり効いてないから、早々に退出したくなる。
安く済ませたいなら、他にいくらでも選択肢がある。
本当に美味しい讃岐うどんを食べるなら、やっぱり讃岐に行くべきだろうし。
おいしいうどんをいろいろ味わいたいなら、伊勢、福岡、富士吉田だろうし。
サバサンドはイスタンブールで食べてこそ、ということだ。
日本で食べたら、焼き鯖が挟まったバゲットもどきに過ぎないからね。
そんな感じです。

最後に、別ショットで全景。
盆の縦横比に合わせ、横長で全景。
やっぱり説明的で、絵としては面白くない。

食べ物撮るなら、基本、アスペクト比は縦長がいいな。