マン島＆マンチェスター旅　10日目

マンチェスター3日目の朝。
雨が降ったらしい。
朝8時頃は路面が濡れていたが、今は乾いている。
窓の外にどんよりとした空が広がっている。
暗くてどこか陰鬱で、イメージどおりのイギリスっぽい天気だ。
人は割と陽気で気さくでギスギスした雰囲気もほとんど感じないんだが、空が暗い。
ただでさえ薄暗いアパートが一層暗い。
なんというかブルーマンデーというやつだな火曜日だけど。

朝食は初日に買った食材を消化し続けている。
はっきり言って毎日毎朝毎晩ほぼ同じもの食べているわけだが、これが全く飽きない。
今まで訪れた国で一番物価が高いイギリスだが、野菜と肉とハムソーセージと乳製品は日本より安い。特にチーズとマッシュルームとトマトとパプリカは日本の半分ほど、場合によっては1/3ほどの値段で手に入り、しかも日本のそれよりかなり美味い。
というわけで毎日同じようなメニューになるんだけど、１週間程度じゃ飽きそうもないくらい美味いので、結局、毎回チーズとマッシュルームとトマトとパプリカ、それとソーセージ・ベーコン、それと好物の黒パンというメニューになってしまうんだよね。
これと、よく冷えたギネス＋赤ワインがあればパラダイスで、まあ、つまるところ、どこの国に行っても、食べるものはこんな感じである。
料理も後片付けも苦にならないという性分であることが大きいのかもしれない。ともあれ、一応日々パラダイスなわけだが、それでいいのか食生活？という気もしないわけでもない。
善処しよう。

11時30分を回った。
TVでヤクルトのCMが流れている。
カメラに収めようとトライしているが成功しない。
あきらめよう。
今日は路面電車と二階バスに乗って市内をブラブラ見て回ろうと思う。
確か、トラム（路面電車）とバス共通の一日乗車券が8ポンド（1200円弱）くらいだったはず。
レンタカーを借りて遠出しようと思ったけど、止めることにした。
借りるのはいいが、近くに駐車する場所が見当たらない。
正確にいうと、駐車可のスペースはいつも車でいっぱいで、空きがまったく見つからない。
アパートの横に停められるはずだが、たいてい誰かの車で埋まっている。
それとガソリン代がバカ高い。
移動費用節約に思ったほど貢献しない。
あと、これが一番だが、マンチェスター市内にけっこう見どころが多いことが判明。
往復360kmのドライブで得られるものより、エールを飲みながらまったりと市内を探索した方が楽しそうに思えてきた。
イギリスのショップスタッフはほぼ例外なく皆フランクで割と親切。
スーパーのシステムはヨーロッパと日本を足して二で割った感じ。
キャッシャーは皆立っている。
偉そうに座ってあたりを睥睨していないレジをヨーロッパでみるのは初めて。
しかも、袋詰めまでしてくれる！
日本でもあり得ないサービスにびっくり仰天である。