もちろん函館から日帰りできるわけがない。
ミラノからである。
1日目はアイガー山麓の湖のほとりの町へ。
そこから船で対岸に渡り、ケーブルカーを乗り継ぎ山頂へ。
そこでランチを食べて帰ってくるプラン。
2日目はベルニナ線の終端駅の町へ。
そこから普通列車でアルプス山中の駅へ。
絶景テラス席(ということらしい)でランチを食べて帰ってくるプラン。
どちらも、早朝出発、22時頃帰宅という、いささかハードなスケジュールだが、それだけの価値はあると期待している。
そもそもはベニスの予定だった
ミラノからベニスまでは高速列車で2時間半くらい。
日帰りするにはほどよい距離だ。
まして世界屈指の景勝地である。
この機会を活かさないという選択肢はない。
金輪際あり得ない。
などと、思っていた時期もありました。
ところが…。
近頃ベニスの評判がよろしくない
端的に言うと、観光客に対し素っ気なさ過ぎるらしい。
それだけなら良いのだが、明らかに歓迎していない、もっと言えば嫌悪すらしているというのだ。
増えすぎた観光客と、観光とは縁の無い地元住民との軋轢かと思いきや、観光に携わっている人間の態度もけしからんという話さえ耳にする。
ネットで拾った情報もそうだが、そもそも、朝のニュースで紹介するくらいだから、相当な状態なのだろう。
ワタシとしては、不愉快な思いをしてまで訪ねたいとは思わない。
それはもう、ちっとも。
パリ北駅のカフェで味わったようなイヤーな思いは、二度と味わいたくない。
あまっさえ、料理もよろしくないらしい。
有名な観光地にありがちな「高い・不味い・バリ混み」状態とのこと。
なので行かんことにした。
イカン、遺憾、行かんである。
そうだスイスに行こう
というわけで、日帰りスイス旅行とあいなった。
実は、ミラノからだと、ベニスも、シュピーツも、ティラノも、ほぼ同じくらいの移動時間なのだ。
どこも列車で2時間半くらい。
スイス、マジで近いわ。
まあ、行くのは良いが、そこからの船だとか、ケーブルカーとか、普通列車とか、まったく予約していないというか、そもそも予約方法がないというか、ケーブルカーや船に至っては、時刻表どころか、実際に走っているかどうかさえ分からないというギャンブルなのだが、それもまた楽しからずやである。
それにしても、なんでシュピーツなんて、どこにも情報がないところにしたんだろう?
我ながらさっぱり理由がわからない。
たぶん、ウィスキーの影響だと思うが。
近頃多いんだよね「やっちまったよorz」ってのが。
まあ、やっちまったことを悔やんでも仕方ないんだけど…。