そして角館へ

マックスバリューで飲料と3日分のメガシャキを購入。
駐車場で、目的の蕎麦屋までのナビゲーションを設定したのだが、ここで問題発生。
車載ナビに目的地をセット後、Googleマップで当該店のナビをセットしようとしたら、スマホが「本日休業の可能性」と喋りよった。
ホンマですか?
食べログで確認したところ、確かに日曜定休とある。
直ちに目標変更。
さっくり調べて、そば処「さくらぎ」に決定する。
そして、ナビを再セット。
小坂を出たのは10時。
予定の1時間オーバーで、角館へ向かった。
車載ナビの目的地変更を忘れたまま…。

褐色に濁る宝仙湖
褐色に濁る宝仙湖 記録的な大雨の影響 角館まであと数十分
蒼い空に浮かぶ雲 稲穂の絨毯に車
緑の稲穂+青い空+白い雲=晩夏という公式
緑の稲穂+青い空+白い雲=晩夏という公式2
緑の稲穂+青い空+白い雲=晩夏という公式2

田沢湖まであと少しというところで、素晴らしい稲穂の海を発見。
思わず車を停めて、風景を撮りまくる。

稲はすっかり実り、じき頭を垂れ始めることだろう。
空の青が、碧に変わりつつある予感。
風が吹くたび稲穂がゆれ、雲が流れ、影が走り去る。

夏が終わろうとしている。

 紆余曲折の到着

車載ナビとGoggleマップのナビゲーションが違う場合は、Google先生を優先するというのが、この夏の経験則だったが、その違いは、目的に近づくほど収束するのが常だ。
目的に近づけば近づくほど、結果が乖離していくのは、どう考えてもおかしい。
Google先生は基本的に正しい。
だとしたら…。
そのことに気づいたのは、角館市内を2kmほど右往左往したあとだった。
車載ナビの目的地変更のし忘れに、ようやく思い至ったのだ。

晩夏 角館の街角 民家の軒先
角館の街角 民家の軒先 暑い とても暑い

やっと角館に着いたと思ったら

それにしても角館は暑い。
さすが小京都。
クソ暑さまで似たのか。
駐車場に車を止め、外に出るや、汗が吹き出した。

炎天下の中、行列と来た。

「さくらぎ」にたどり着いたのは13時30分頃。
予定を1時間以上オーバーしていた。
繁盛店だったとしても、その時間帯なら客波も引いているだろう。
そう思い、気を取り直したワタシの目に飛び込んで来たのは、まさかの行列だった…。
店を変えるという選択肢も浮かんだが、さほど待つこともなかろうと、行列に並ぶことに。
そして待つこと20分ほど。
予想以上の行列待ちに、汗だく&ヘロヘロのワタシだった。

しまった、店選び失敗か?

「さくらぎ」の外観
「さくらぎ」の外観 中は満席 外は炎天下

仕方なく汗だくで店内に入ったものの、スタッフが一向に現れない。
カウンター4席、2人掛×2、四人掛け×1、6人掛け×1の狭い店内はフル回転。
この繁盛ぶりを支えているのは、どうやら厨房の男性と、ホールの女性だけ。人気店なんだろうが、明らかにキャパを超えている。
一抹の不安=森彦の悪夢の再来に怯えつつ、4人がけカウンターの左端の席に腰を落としたワタシに、さらなる仕打ちが。

SMOKING  GETS IN MY EYES

PCを開き、キーを叩き始めて数分、仰天の事態が発生する。
右端に陣取る、常連ぽいリラックスオヤジがタバコを吸い始めたのだ。
しかも煙のヤツ、全部こちらに向かってくる。
最悪だ。
席変えてもらおうか。
客変えてもらおうか。
人生変えてもらおうか。
などと思ったのだが、ワタシの後ろにあるファン(扇風機)の首振りを止め、タバコオヤジに照準を定めたところ、面白いほど煙が来なくなったので良しとした。
OYAJI STRIKES BACK AT OYAJIだ。

ようやく蕎麦にありつく

などという紆余曲折を経て、ようやく蕎麦の感想に至る。
掴みは最悪だったが、さて、挽回はなるのか「さくらぎ」。
さくらぎといえば「はなみち」だよなぁ、やっぱり。

さくらぎの二八蕎麦 750円
さくらぎの二八蕎麦 750円

昨日の「一力」ほどじゃないが、コシはかなりある。
若干のもっさり感は蕎麦粉八割だからか。
ツユは塩味薄めというか、出汁がほどよく利かし、醤油を控えめにした、いわゆる今風の味付け。
出汁の旨味と塩分のほどよいバランスに「センス」を感じる。
ワタシ的には、「一力」の田舎臭さが好きだが、「さくらぎ」が目指しているところも嫌いじゃない。
付け合わせはナスの田楽とキュウリの浅漬け。
浅漬けが浅過ぎてほとんど塩味を感じなかったが、これはこれで美味い。

鮎の天ぷら 600円
鮎の天ぷら 600円

 

鮎の天ぷらは、骨せんべいが抜群に美味かった。
実に香ばしく、カリカリ、サクサクの食感も楽しい。
肝心の身だが…普通に美味しいとしか言いようないんだな。
あと、ししとうの素揚げも美味しかった。
夏野菜大好きだから。
これで600円は悪くない。
欲をいえば、面がししとうってのはどうかと思う。
鮎が分からず、思わず「鮎どこですか?」と聞きそうになった。
鮎の天ぷらなら、面はやっぱり鮎の天ぷらだろう。

さくらぎの蕎麦湯
トイレから戻ると蕎麦湯が置いてあった やっぱり〆はこれ

最後に蕎麦湯が出たのは嬉しい誤算。
この、超てんてこ舞いぶりじゃ無理だろうと思っていただけに、かなり嬉しい。
残ったツユを美味しくいただくことができた。
最初不安だったが、一生懸命な接客に好感を持った。
味も客あしらいもいい感じに進んでほしい。
総じて「さくらぎ」は良い選択だったと思う。
喫煙客さえいなければ「おすすめの店」だ。

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