化物語 第4話OP

このOPから想像できるストーリーは、おそらく実際のストーリーとは100億光年ほど離れている。一部のコアなファンの支持を受けること請け合いの オープンニングアニメは、なんと第4話だけのために作られたものであり、「シックスセンス」ばりの結末に用意された、周到最大な伏線だったりする。
原作を読んでないが、9話までを見終えた感想をざっくりと言えば、狭くて深い世界観を背景に描かれるヒトのドロドロデロデロした部分を柳刃包丁で切れ味鋭 くスッパリ鮮やかに、シンプルな小皿に工夫を凝らした盛りつけで、毎回毎回供する力業とでも言えばいいのか、もはや自分でも何を言っているのか分からない が、シャフト(制作)のセンスと力量が小気味よいほどに炸裂した、これは傑作シリーズではないだろうかと密かに確信している。

こんなセンス、一朝一夕じゃ身に付かないし、身に付いたところで、限られた時間と予算のなかでオリジナリティ盛り込みつつ表現するなんて、よっぽどの「人のワザ」の積み上げがなければ出来るもんじゃなかろうに。

なんとも贅沢なアニメだ。