満足のうちに終わった2017年秋バルだが、俺たちの夜はこれからだ、な飲兵衛4人。酒を求めて大門横丁に辿り着いた。
当初、お目当てにしていたシェルバー「きさらぎ」は残念ながら休み。
ならばということで「杉の子」を目指したものの、ここもまた休み。
必然的に、大門横丁に流れ着いたわけだが、ざっと見渡した限り、どこもそこそこの賑わいで、特にオープン席はどこにも空きが見当たらない。
というわけで、ぐるっと一回りしたところで、空きを発見。
しかもビール半額!
Kさんの目がキラリと光ったような気がした。
はい、ここにしましょう。
というわけで串揚げ屋でセカンドステージ開始
串揚げというのは、具材を串に刺して、衣をつけて、油で揚げたもの。
なんてことは分かっているのだが、最初分からなかったのが注文のルール。
一種類のネタを、最低2つ注文するのが、ここのしきたりらしい。
たとえば茄子を食べたいとすると、最低でも茄子100円×2=200円をオーダーしなければいけないのだが、一人で茄子を200円分オーダーする必要はなく、誰かのオーダーと合わせて200円以上であれば良いと言うことだが、そんな細けーことどうでもいいんだよ。おれは茄子を食いたいんだ、茄子出せ!
という感じで和気藹々と注文を告げ、揚げ物ができるまで、生ビールで乾杯することにする。
ビール一杯250円。
最初だけとはいえ、やっぱり安い。
まずは乾杯!
この時点で、19時45分。
夜はこれからだが、気分はすでに二次会である。
美味い、しかも安い、ただし遅い
さて、串揚げの店なので、串揚げの感想を。
実はワタシ、コテコテの大阪ルールの串揚げは初めてである。
ソースの二度付け禁止など、実際にお目にかかったこともない。
なので、比較のしようがないのだが、印象を順に述べるなら、
「安い」「美味い」「軽い」「遅い」という感じだろうか。
写真で大体1400円くらい、一本平均150円くらいだろうか。
一刺しは小さいが、揚げ物ということもあって、見かけより食べ応えがある。
衣は薄めで、カリッというよりサクッという感じ。
思ったよりもずっと油っぽくないので、食べ過ぎても、腹への負担は少なそう。
なんというか、つまみというより、おやつと言った方がいいほどライトな食感である。
ただし、出てくるのは遅い。
混んでるからそうなのだろうが、注文後20分というのは、いささか遅すぎるのではないだろうか。
おかげでビール追加してしまったではないか。
あ、そういう作戦か。
なら仕方がないな。
その後、何串か追加注文したところで、急にあたりが冷え込んできた。
先ほどまでの仄暖かさや何処へで、晩夏がいきなり中秋になったくらいの冷涼さに、たまらず、どこか中飲みできる店を求めて、再び彷徨い始める飲兵衛4人であった。
さようなら串揚げ屋さん。
店の名前、最後まで分からなかったけど、まあいいや。
この時点で時刻は9時10分くらい。
気分はすでにラストステージだが、ほんと、今宵は夜が更けるのが遅い。
そして約束の地、ショットバーへ
本日の終着、約束の地ショットバーである。
かなり酔っ払ってきてるので、店の名前がわからない。
知ろうとする気持すらない。
飲めればいい。
ただそれだけで、Sさんに誘われるまま入ったショットバーだが、なんだかスターシップというか、ジャミロクワイっぽい店というのが第一印象。
何を言ってるのか自分でも分からないが、酔っ払いのことだから、分からなくても別に問題はない。
特筆すべきはその安さ。
1杯オール500円でノーチャージ。
2n杯飲んだら1000円、2000円、4000円…
2n-1杯なら500円、1500円、2500円…
安い。
こんな安くて雰囲気の良い店、長続きするはずがない。
潰れないうちに、また訪れよう。
結局、スコッチ(グレンフィディック)とピーチ(リキュール?)を頼んで,この日は打ち止め。
他の飲兵衛たちも、それぞれ2杯頼んだところで終了。
一人1000円という驚異的な安さで、2017年秋バル最後のステージを締めくくった。
かかった費用はバル、串揚げ、ショットバートータルで6,000円くらい。
信じられないくらいにリーズナブル、マーベラスである。
時刻は23時ちょっと前。
始めたのが16時半頃だから、7時間に渡って飲み食いしていたことになる。
その割にヘベレケになっていないあたりが節度というか年の功というか年のせいだろう。
ともあれ、楽しい時間だった。
夕刻までの、長袖では汗ばむほどだった街も、夜ともなれば、すっかりと冷えこみ、長袖一枚では寒さを感じるほどとなった。
晩夏のようだと思っていたが、なるほど、秋バルはやっぱり秋である。
今日のような飲み方、案外と悪くないもんだ。
来年、縁があれば、このメンツで、また訪ねて見たいと思う。
Kさん、やっぱり最後までビールだったな。