ハンバーグとやきとりを堪能しつつ、ぶらぶらと15km
旅の二日目。
本日のメインイベントは3つ。
まず白石区の「GG&バーグ」でハンバーグランチ。
夜はススキノの「やき鳥金冨士」で飲んだくれる。一昨日と同様、ハンバーグと焼き鳥のダブルコンボ。好きだなーこのコンボ。
そして、ホテル → GG&バーグ → やき鳥金冨士 → ホテルの全行程およそ15kmをぶらぶら撮り歩くという、環境にも財布にも優しいヘルシーでエコなプラン。街歩きってマジで楽しい。
いずれにせよ体力あってのことなので、筋肉にはしっかり働いていただかなくてはいけない。というわけで、まずはしっかりと朝食を…。
良い朝食とは札幌第一ホテルの朝食のこと
良い1日は良い朝食から。ワタシの言葉である。
朝から美味しいご飯をしっかりいだたく。これ、本当に大切なんだからね。身体にはもちろん心にも。
その点、こちら=札幌第一ホテルの朝食は本当に素晴らしい。なぜかというと蒸し野菜=ニンジン、じゃがいも、ブロッコリー、カボチャなどが食べ放題だから。感心するのは余計な味付けが一切ないこと。マジで単なる蒸し野菜だ。なので塩分を気にせず思いっきり食べる事ができる。こんな嬉しいメニュー、札幌第一ホテルだけなんだよね…もとい、だけだったんだよね。
現在、コロナ禍の影響で従来の魅力的なブッフェは取り止め。蒸し野菜も姿を消し、オーソドックスな和食膳に変更となった。蒸し野菜楽しみにしてたのにー。仕方がないことだが残念でならない。復活を期待したい。
などと、期待もしていなかったコロナ禍スタイルの朝食だったが…素晴らしすぎた。想像の斜め上過ぎる充実ぶりを誰が予想出来ただろう。すみません侮ってました。
詳細は別の機会に語らせていただくとするが、マジで期待していなかっただけに感動はひとしお。朝食にここまでする? しかもこの料金で? 経営大丈夫ですかジーザス? などと天にましますお方に祈りを捧げたくなるレベルの充実ぶりだった(個人の感想です)。
ブッフェスタイルの時もそうだったが、札幌第一ホテルの朝食はマジでミラクル。何より料理への愛=食べる人への愛を感じる…と、今になって思う。そう今さらなんだよね。もっとたくさん言葉にしておけば良かったな。
この素晴らしい朝食を二度と口にすることが出来ない。そのことを知ったのは、半年ほど経ってのことだ。
2020年夏、札幌第一ホテル閉業。
本当に本当に残念で残念でならない。
昼食はGG&バーグのハンバーグ
朝食を済ませホテルを出たのは10時半前後。白石区本郷通9丁目の「GG&バーグ」を目指して歩き始める。
GG&バーグまでは約6km、1時間10分ほどの道程。12時前に余裕で到着だ。
Google先生の最適ルートは、菊水の変則交差点を経由して南郷通をひたすら歩くというルートだが、少々つまらない。車で何度も往復したルートであり新鮮ちゅーものに欠ける。なので、今回は南郷通から少し離れた「裏道」本郷通をテクテクと往復することにする。
往きは沿線の撮影ポイントを探しつつひたすら歩き、帰りにブラブラ撮り歩くという作戦だ。
なお、GG&バーグのハンバーグランチの別ページにて。詳細はそちらをご覧いただくとして、たいへん美味しく・楽しく・お安くいただくことができて満足×満足であった。ありがとうございます。それにしても店名の由来…想像どおりベタもいいところだった。
ちょっぴりディープな札幌の街をまったりと撮り歩く
GG&バーグを出たのは13時ちょっと前。往路でチェックしておいた気になる風景を切り取るべく帰路に就く。
居酒屋べん
歩くことわずか2分。まず目に止まったのが「居酒屋べん」。入口前の「なんでも2杯+つまみ3品1,000円!!」のPOPが心を揺さぶる。よく見ると小さく「生ビール」…原価率が高いのだろうか。
さらに右端に「おまかせ生ビール2杯 つまみ3品!!1,000円」。ほかにもいろいろ手書きの導線があって、なかなかのプロモーション上手…とは思うのだが、やたらに置かれたゴミ箱、クーラーBOXに冷蔵庫に冷凍庫がいろいろと台無しに。
あと、都合3つある「べん」のロゴがすべて違っていて、それはまあいいのだが、行灯の「べん」が一番ヘタッピーなのは何故? 狙ってるのか、単にヘタッピーなのか気になる。
扱いが小さくて気が付かなかったが、こちらの店の開店は16時。いいじゃないですか。なんでこれをもっと大きく書かない? いろいろと気になる「べん」である。
居酒屋べん
札幌市白石区本郷通9丁目南3−4
090-3462-5620
16時00分~21時00分
定休日:日曜日
佐々木精肉店
居酒屋べんの並び、2軒となりが「佐々木精肉店」。
ムネ肉38円、ブラジル産鶏モモ肉コマ切れ38円、豚ひき肉78円など安さが際立つが、パンチェッタ390円、しばれ生サラミ650円など、尖ったアイテムが目を惹く。あと、なにげに豚骨と鶏ガラの扱いをアピール。なかなか出来る店のようだ。良い肉屋のある街は良い街だ。
佐々木精肉店
札幌市白石区本郷通9丁目北1−23
011-862-3174
10時00分〜18時00分
定休日:日曜日
アナログ全盛時代の香り漂うオーディオショップ
佐々木精肉店から100mほどのところにあったオーディオショップ「ノースサウンドプロ」。原稿を加筆した時にはすでに閉業していた。
目を惹いたのは「オーディオ製品・レコード」と「修理」。そして車の影でよく見えないが、窓に描かれた「JBL」「TANNOY」のロゴ。アナログオーディオ全盛の頃を思い出す。長岡鉄男の記事を良く読んでいたなー。4畳半の部屋に冷蔵庫並のアルテックを置いていた後輩。システムは凄かったが手持ちのレコードは4枚。しかも全部オーディオチェック用。今頃何やってんだか。あのあと、どんな人生歩んだのかな。
中国料理小吃店 沙流川
佐々木精肉店から160mほどのところにある中国料理「沙流川」。中華料理ではなく中国料理。中華料理は中国料料理にあらず。それを知ってのネーミングなのだろうか?
そして沙流川。これって日高町の沙流川でOK? というか、それ以外の可能性が考えられないんですけど。つまり日高町ゆかりの店ということ?
どちらにしても道産子な話であって、中国4000年とはまるで関係がない。悠久の歴史とどこでどう話が絡むのか? 料理の内容はともかく疑問が尽きない。
なお小吃店のピンインはxiaochidian。発音は「シァオチゥディアン」だ。正しいかどうか分からない。ワタシの耳にはそう聞こえるのである。
沙流川
札幌市白石区8丁目北7−1-1F 山口マンション山口ビル
011-864-8939
11時30分~20時00分
定休日:日曜日
街中の立ち食いそば店
沙流川のすぐ隣にあった立ち食いそば店。カウンターオンリーだろうか、間口が狭い。昨今、見かけることが随分と少なくなったタイプだ。しかも、言っちゃなんだが、こったら場所で?
主流だった駅の立ち食いそばが絶滅危惧種になりつつあるというのに、人通りが多いとも言えない商店街で営業していることに嬉しさ半分心配半分。頑張って欲しいと思いつつシャッターを切る。
※その後臨時休業を知る。オーマイ!
味自慢 そば
札幌市白石区本郷通8丁目北7−1
※ 臨時休業中(2021年3月時点)
謎の銅像
立ち食いそばの前にある謎の銅像。ググってみたらあっさりと答えが見つかった。もはや謎でも何でもないのだが唐突感は否めない。すっとぼけているようで、まるで銅像のような無表情な表情が気にる。まあ実際銅像なのだが、
長浜万蔵翁之像
札幌市白石区本郷通8丁目北7
串鳥本郷通店
長浜万蔵翁之像から徒歩1分。どこにでもありそうな焼き鳥店だが、角ハイボール158円の貼り紙を見過ごすことは出来なかった。こんな店が近くにあれば…税別は止めて欲しいけど。
串鳥 本郷通店
札幌市白石区本郷通8丁目南2−7
011-864-7700
16時30分~0時30分
※2021年3月現在、公式HPに記載はない
カラス来るのでフタシテネ セルゥアソロ
「カラス来るのでフタシテネ」セルゥアソロ。
串鳥から2分ほど。本郷通7丁目北1−30あたりでみかけたゴミ箱の貼り紙だ。意味は分かるんだが突っ込みどころが面白すぎる。
まず「来る」という字。これは「耒」ということだろう。学識があるようだが、その割に文章がカタコトっぽすぎるというチグハグ。
カラス 耒るので フタシテネ
韻でも踏んでいるのだろうか。ラップにしたら良い感じだが、フタシテネ? 何故にオールカタカナ? 日本語に不自由な人なのだろうか。
そして「セルゥアソロ」。人の名前っぽい、それもポルトガル語圏みたいな。カラスに悩まされているブラジル人セルゥアソロさんが、つたない日本語で書いた貼り紙ということか?
う~ん…分からん。
などと、その場で首を捻っていたのだが、建物の脇を見たら解答があった。
セルゥアソロではなくセルヴァ ソロ(selva solo)。建物の名前でした。
おー!そうだったのか!と一応納得したものの、あらたな謎が浮かび上がる。
実はselva solo=セルゥアソロという読みこそ正しいのかも知れないという疑惑。
セルヴァソロとカナを振っているが、もしかしてネイティブにはセルゥアソロが正解なのでは? Vは普通「ヴ」だが、ロシア語では「ウー」だ。ひょとしてフタシテネを書いたのはロシア人? う~ん…さっぱり分からん。
セルヴァ ソロ
札幌市白石区本郷通7丁目北1−30
油ぎれした自転車のような店
キコキコ商店。錆び付いて油ぎれした自転車のようだ。何の店だろう? 中を覗き込んでもワケが分からない。
ググったらカフェ・喫茶とあったが、ほぼ廃屋にしか見えなかった。奇妙な名前といい謎である。
札幌市白石区本郷通6丁目北5−27
011-622-1555
12時00分~23時00分
普通だがどこか普通じゃないリサイクルショップ
キコキコ商店から数十メートル。首なしトルソーに、どこか哀愁をそそるオールディーなセーラー服が怪しすぎた。古着屋なのか?。
あとで知ったのだが、正体はリサイクルショップ。ああ、なるほど。だから「えこふりぃ」か…カタカナで書いてほしかったな。
えこふりぃ
札幌市白石区1 本郷通6丁目北1−23
011-866-1113
11時00分~17時00分
定休日:日曜日
まともな名前にホッとする「やきとり元太」
「えこふりぃ」の隣のやきとり屋。まっとうな名前にホッとする。
安さがウリの店ではないようだが、ランチタイム営業と焼き鳥弁当のPOPに心が揺れた。ちょっと気になる。機会があれば訪れてみたい。
やきとり 元太
札幌市白石区本郷通6丁目北1−23
011-863-4939
11時30分~14時00分 17時00分~23時00分
定休日:日曜日
まともじゃない名前に首を捻る
やきとり元太から50mちょっと。なんともけったいな名前のラーメン店。
「けけけ」…それも2代目。 2代に渡って「けけけ」を名乗っていたのか? いったいどこの妖怪だ。水木しげるワールドか。そう言えば暖簾のイラストも妖怪っぽいし…。
とはいえクチコミ評価は悪くない。
けけけにはけけけの考えがあるのだろう。
これからも、けけけが良きけけけでありますように。合掌。
二代目けけけ
札幌市白石区本郷通5丁目北1−22
011-838-8369
11時30分~15時00分 17時00分~20時30分
11時30分~15時00分(火曜日のみ)
定休日:月曜日
魅惑の街中廉売「本郷市場」深澤青果
けけけから60mほど。けっこう立派な廉売が姿を見せた。繁盛しているのだろう、路駐も多い。安い安い野菜が安ーい。そんなBGMが脳内に流れ始め、思わず駆け寄る。廉売と聞いたら寄るしかない。ヨルシカではない。
それにしてもマジで野菜が安い!
なめこ3パック100円! ごぼう一袋68円!キャベツ一玉88円!ホワイトアスパラ150円!
ワタシはこういう店が大好きである。特になめこ好きとしては堪らない。
とはいえ、ホテルになめこを持ち帰ってもどうしようもないわけで、後ろ髪引かれる思いで店を後にするのであった。
深澤青果 本郷市場店
札幌市白石区本郷通4丁目北7−15 本郷市場
011-826-4139
月曜日、10時00分~19時00分
定休日:日曜日
往年の名車「サニトラ」と出逢う
本郷通3・4丁目交差点付近で見かけたサニトラ(サニートラック)。若干のクタビレ感は否めないが、お年を考えたら素晴らしいコンディションだ。今見ても本当にカッコイイ。とても良いモノを見せていただいた。これだから撮り歩きは止められないのだよ。
といいつつ歩く歩く。
タイマー付きの横断歩道
菊水2条3丁目あたり。タイマー式というか、残り時間のゲージが表示される横断歩道と初めて遭遇した。そのアクションが面白くて歩道際で3分ほどガン見する。見知らぬ顔で通り過ぎてくれた歩行者には感謝を申しあげたい。通報レベルのことは断じてしていない。
GG&バーグを出ておよそ2時間10分。ホテルに帰還。
道路の雪はすっかり溶けていたが、途中、橋の上からみた豊平川は、まだまだ冬の装い。やっぱり寒かった。暖房の効いた見慣れたロビーに足を踏み入れると「帰ってきたよー」という実感が沸いてくる。
初めての利用から5年。たまに違う宿に泊まることもあったが、やっぱり札幌第一ホテルが一番しっくり来る。これからもよろしく頼むぜ…と伝えておけば良かったな…。
そして約束の地 やき鳥「金冨士」へ
部屋でひと休みしたあとは満を持しての金冨士デビュー。16時40分頃にホテルを出発。
噂によるとなかなかディープな酒場っぷりらしい。
寺さんを超えることは難しいかも知れないが、昨日のモヤモヤーズをメチャクチャ上書きしてくれることを願いつつ、やき鳥金冨士へ向かうのだが…。
まずは次回、GG&バーグのランチハンバーグを紹介したい。