気分はプリズナーNo.6
天気予報では昨夜から雨マークだったが、ギリギリ持ちこたえているようで、それどころか雲の切れ間がうっすらと青い。これはもしかするともしかするかも。
などと思いつつ、早朝の宿場町の表情を撮ろうと表に出たものの…昨夕の風景と何も変わっていない。それどころか路駐の車が増えている!
なんだかなー。周囲が完璧にレトロなだけに場違い感が半端ない。
車を避けて撮ろうとすると、ベストショットが撮れない。
ここで暮らす人にとって必要不可欠なものだし、おそらく住民も行政も路駐を良しとしているわけではないと思うのだが、車というリアルを突きつけられることで、逆に、この宿場町全体が超精密なCGというかVRのように思えてしまう。
思い浮かんだのが「プリズナーNo.6」。
ずいぶんと昔のTV番組だが、気分はまさにその主人公。
何かがおかしいのだが、その正体が分からない。
レンズ越しに感じた違和感の正体を考えながら駅舎に向かう。
ちっともレトロではない普通の田舎の駅の風景にほっこりする。
身の丈に合った、これがこの町の普通の表情なのだろう。
見たかったのはこんな風景だったと思う。