花の湯で念願の温泉+生ビールを堪能した日曜日
いや~、ひとっ風呂浴びたあとの生ビールはもう最高ですね!!
全身で感じる乾きに、我慢に我慢を重ね、キリキリに冷えたジョッキを傾け、喉に流し込む瞬間がたまりません。
オレ、このためだけに生きてきたんだ!みたいな。
なんて安っぽい人生!
だが、それでいい!
ああ、だめな大人になってしまった~と思いながら流し込むビールの旨さと言ったら格別です。
ま、とりあえず生ね。
車を使わないことで手に入れられるもの
それは酒です、身も蓋もないけど。
酒を飲む自由を手に入れる、といった方が少しは格好良いか。
今回、自宅から花の湯までは徒歩で、帰路はバスを使った。
これがけっこういい感じの組み合わせで、花の湯まで歩くこと30分ちょっと。
今日は気温14度くらいと低めだったが、到着した頃には、ちょうど良い身体の温まり具合だった。
夏だったら、けっこう汗だくになってるだろうが、それもまた良しだな。
なんせ温泉なんだから目的地。
ひとっ風呂浴びたらビールとお食事
たいした内容じゃないけど、温泉のあとのビールと食事って、なんだか旅をしてるような気分になれる。
普段は車なので、食事しながら美味そうに生ビール飲んでる姿を、羨ましいというより恨めしく視界の隅で捉えていたけど、今日は違う。
生ビールだ!つまみ代わりのMIXフライ定食だ!
というわけで、思いっきり堪能させていただきました。
オチはある
残念なお知らせがあります。
とても美味しそうに見える夕餉の品々というかフライですが、過去食べた中でも最高に不味いものでした。それはもう壊滅的な不味さというか。
まず、イカリングフライ。衣とイカの境目がない。どういうことかというと、イカフライの、あの、サクッ→プリッという食感・リズムがないんですね。それはもうまったく。
今回食したそれの食感といえば、
グチャッ→ベチャッ→プルン
カラッと揚がっていないので、噛んだ瞬間に衣からしみ出た油がグチャッ。
次に、衣と具材の間から正体不明なトロミが口の中に流れ込むベチャッ。
最後に、イカらしき具材を噛んだときのプルン…プルンって何?
イカが何らかの理由でプリン状になっているとしか思えない。まったく不思議な調理法だと思うが、はっきり言って迷惑だ。俺たちのイカを返して欲しいと思う。
あと、海老フライもイカ同様というか以下同様だ。なんで具がとろけるんだろう?
それと具と衣の間の謎のトロミ。不味くはないんだが何かたこ焼きっぽいんだよね。もはやフライじゃいということで良いよね。
あと、ご飯もひどかったんですけど。
きりたんぽにでもするつもりだったんだろうか。
飯粒が個々の輪郭を保てず、ひとつの群体としての存在になりつつあった。
まるで人類補完計画みたいな?
いっそのこと、きりたんぽになってしまえば諦めもついたろうに。
それでも美味しくいただけたという不思議
普段なら怒り出して「喰えるかこんなもん!」と小声で叫び出すところだが、温泉につかって蕩けたワタシの脳味噌は、どういうわけかオールアクセプトなわけで、しょうもない品々を「ああ不味い」と言いながら、パクパクグビグビと消化していったのである。しかも美味い美味いって。
まあいいか、花の湯だし。ビール美味いし。
あと、唐揚げとキャベツとみそ汁は普通に食えたし定食500円だし。
きっと温泉につかり過ぎて頭に花でも咲いて…いや、湧いていたんだと思う。
花の湯だし。
帰りはバスでミニマム旅行
時刻表では18:54のバスが到着したのがほぼ19:00。まあ、良いではないか。
バスを待つ、あの、どこか心許なさが旅情を誘う。
人影もまばらな車内だが、それでも、この時間に数人でも乗客がいたことにちょっと驚く。
と思ったら、ジャージ姿の少女達が喧しくバスを降り始めた。
どうやら花の湯に来たらしい。
バスが停留所を離れてほどなく、左折して函館新道を進み、ホーマックの交差点を右折する。
いつもの通り慣れているはずの道が、まったく別の場所に見える不思議。
うん、これは間違いなく「旅」だな。
数分ほどで目的のバス亭に到着、150円払って降車する。
150円? 安いね、また来よう。
辛うじて明るさを残した街に飛び出すと、ひんやりとした空気に触れた身体が少しだけ縮んだ。夏までは、まだ少し遠い。
歩き始めたワタシを、今しがたのバスが追い抜いて行く。振り返るには早すぎるが、きっと、とても良い「旅」だったと、記憶の片隅に留まることだろう。
そんなひとときだった。
今度は友人を誘ってみよう。
その時はもう、すっかり夏になってるだろう。そうでなければ困る。
なにせ夏なんだから。
夏と言えばビールなんだから。