秋田・青森 秋の小旅行その3「廃線跡で遊ぶ」

小坂鉄道跡でトロッコを

レールバイクというか、なんかエアロバイク 意外と速い
レールバイクというか、なんかエアロバイク 意外と速い

三忠食堂で昼飯を済ませ、大館へと向かう。
目的は小坂鉄道レールバイク。
たいそうな名前だが、早い話、足こぎトロッコである。

小坂鉄道は2009年に廃止された。
旅客営業は1994年に終わっている。
その昔、多分大学生の頃だったと思う。
小坂鉄道や十和田電鉄など、東北の私鉄の時刻表をよく眺めていたことを、おぼろげに思い出す。
いつか乗ろう、いつでも乗れる。
そんな軽い認識だった。

どうしてもっと早くに訪れなかったのか。
写真を残そうとしなかったのか。
なんて、今更そう思うことが多すぎる。
小坂鉄道も、数多の後悔の、そのひとつに過ぎない。
後悔多すぎ。
ほんと、今更の話だ。

軽い登り坂なのだが、動力車に追いついてしまうことしばし
軽い登り坂なのだが、動力車に追いついてしまうことしばし

後顧の憂いを少しでも取り除くために

乗るはいっときの恥。
乗らないは一生の損。

この歳で足こぎトロッコ?
スワンボート乗るより恥ずかしい。
などと最初は思った。
しかし、ここまで来たんだ。
たくさんの人生を運んだ廃線跡を、どういう手段にせよ、なぞらずに通り過ぎることなど、鉄道(線路)をこよなく愛するワタシにできるはずがない。
今できるベストが、ちょっぴりマヌケな陸上スワンボートに乗ることだとしたら、乗るしかあるまい。
というわけで、腹をくくってレールバイクすることにする。
なんて、大げさだな。

走ってみると気分爽快 下りだとけっこうなスピードが出る
走ってみると気分爽快 下りだとけっこうなスピードが出る
左エンジンに若干の不安を抱える先発便
左エンジンに若干の不安を抱える先発便

鉄の端くれとして最初は抵抗があった

レールバイクというか足踏みトロッコはまったくの初めて。
自分は鉄道ファン、いわゆる鉄の範疇に入っているという自覚はあるが、トロッコに乗りたい思ったことは一度もない。
線路は営業車両が往来して初めてなんぼのもの。
走っていいいのは、暮らしを支える物資や人生を運ぶ営業車両。運行をサポートする支援車両だけだ。
重連のディーゼル機関車や、20m級の気動車が往来していた路線を、あんなオモチャで走るとは、一体何が目的なのか。
家族連れやカップルが、キャーキャー、ワーワー言いながらペダルを漕いで鉄路を進むなんて、遊園地のアトラクションじゃあるまいし。
別に廃線跡じゃなくてもワーキャーできる乗りものはあるだろう。
在りし日の鉄路とそれを支えた人、支えられた人への想いというか、リスペクトが微塵も感じられない。
それは、小坂鉄道と沿線の人々が重ねて来た時間、紡ぎ続けた思い対する冒涜ではないのか。

鉄橋でスローダウン 紅葉の渓谷を存分に楽しむ 
鉄橋でスローダウン 紅葉の渓谷を存分に楽しむ

乗ってみたらメチャクチャ楽しかった

などと、一介の鉄の端くれが偉そうに語ったけど前言撤回。
すみません、さんざん言っておいてなんだけど、乗ってみたらメチャクチャ楽しいです。

線路の上を「オープンカー」で走るということがこれほど楽しいとは思わなかった。
こぎ始めはペダルが重いが、スピードに乗れば、いっそ軽い。
しかも、けっこう速い。
頑張れば並走する車に匹敵する速度が出せる…かも。
少なくとも気分的には出せる。
気分を漢字二文字で表すと「爽快」。
なんというか、とにかく爽快。
歳?
そんなの忘れたよ。
天気が良い日に、ぜひもう一度乗ってみたい。
タイムトライアル、やらせれくれないかな?

動力付きトロッコ列車だと家族連れペット連れで楽しめる
動力付きトロッコ列車だと家族連れペット連れで楽しめる
笑顔を乗せて「特別列車」が戻って来た
笑顔を乗せて「特別列車」が戻って来た

幸せ一杯夢いっぱいの家族連れも、トップオブザワールドなカップルたちも、皆楽しそうだ。
明らかに場違いな我々だって楽しいのだ、楽しくないはずがないだろう、このリア充ども。
周囲の目など気にしなければ、世の中、いくらでも楽しむことができるものだ。
…は〜ぁ

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