秋田・青森 秋の小旅行その7 「最終日─やっぱり雨の朝」

三日目の朝も雨だった

午前6時ちょっと過ぎ。
いつもより少しだけ遅く起きる。
旅の最終日を飾る嫌みったらしい雨音に、テンションが今一つ上がらない朝。
テレビをつけ、とりあえず、ぼんやりと身支度をする。
天気予報がろくでもないことを告げているが無視無視無視。
奇蹟は起きる。
きっと起きる。
起きたらいいな。
起きていただいたら幸いです。
一方その頃、台所では女将さんが朝食の準備の真っ最中であった。

囲炉裏のある居間 奥では女将さんが朝食の準備をしている
囲炉裏のある居間 奥では女将さんが朝食の準備をしている

十三夜の朝食=日本の家庭の朝ごはん

午前7時。
今回の旅最後の朝食をいただく。
献立は純然たるジャパニーズトラディショナルスタイル。
早い話が和食。
前日の清風荘もそうだったし、ゆぽぽ山荘も小坂のホテルも、さらに言えば、リッチモンドホテル成田も、亀戸のやよい軒も、朝食はほぼ和食だ。
なにを今さらの和食だが、十三夜の朝食はひと味違う。

まず、「ほぼ」じゃなくて「完璧」な和食であること。
ポークっぽいソーセージとか、トロトロのスクランブルエッグだとか、そんな和洋折衷なものは登場しない。

次に、「普通の家」の「普通の朝ご飯」であること。
実は、「日本の普通の田舎の普通の家の普通の朝ご飯」など、昨今、磯野家の食卓でさえ滅多にお目にかかれない。

かつては土間だったのだろう台所。
台所とガラス戸一枚で隔てられた広い居間。
囲炉裏のある食卓。
炊きたてのご飯とみそ汁。
焼き鮭と納豆と生卵。
そして、傍らで世話を焼いてくれる「母」。

十三夜には、頭の中で思い描いた「日本の家庭の朝食」のすべてが揃っている。
ワタシには二度と手に入れることはできないであろう家庭の情景だ。
それが十三夜の朝食が他所とはひと味もふた味も違う所以なんだよね。
というか、女将さんの存在がやっぱり大きいよね。

などど、心にチクチクとしたものを感じつつ、日本を旅している実感を朝から堪能するワタシであった。

「十三夜」10月23日の朝食全景
「十三夜」10月23日の朝食 なんだか「日本へ旅行に来た」気分
高野豆腐と車麩メインの煮染め
たっぷり汁がしみこんだ高野豆腐と車麩 煮染めは正義だ
漬け物、炒め煮、おひたし、茄子の味噌炒め
漬け物、炒め煮、おひたし、茄子の味噌炒め ご飯が進むくん

台風を心配しつつ出立

朝食を済ませ、部屋で荷を纏める。
TVでは天気予報が相も変わらずろくでもない情報を告げている。
曰く、乗船時間頃にはフェリーターミナルは暴風圏に入るであろうとか、交通機関の欠航・運休が相次いでいるとか、北海道はこれから大荒れになるとかetc。
この3日間、奇跡的というか不幸中の幸い的な運に恵まれて旅してきたが、最後の最後になって神に見放されるのだろうか。
だとしたら、神って絶対女だよな。
とか思いながら出立の準備を済ませ幾枚か撮影。
趣のある廊下の印象をカメラに納め、居間に向かい、相方と話をしていた女将さんに出立の時間であること告げた。

TVの天気予報番組のキャプチャ 台風と合流しそうな模様
天気予報がろくでもないことを告げている
雨の朝の十三夜の廊下
趣のある廊下の朝 窓の外はいけずな雨
雨に濡れる車の後部
2ヶ月前と同様雨の出立 アリベデルチ十三夜

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